2018年5月31日木曜日

180530 ハイパーレクシアのウラジミール君

#ハイパーレクシアとは,音と文字は結びついているが,文字を見ても意味をイメージしにくい状態を指します。

5月も終わり,ウラジミール君は勉強のサイクルが完全に確立したようです。
毎日,淡々とルーチンをこなしています。そのなかにもじこ塾もあります。
授業が終わると「疲れた~もう今日は家に帰りたい」と笑顔で言うのが口ぐせです(笑)

「1ヵ月前より読みやすくはなったが,疲れるのは変わらない」とも言っています。
が,先ほどセンター4Bを読んでみたら,10分強で解いたので,文字→意味の回路は順調に育っているようです(4B以外の長文は,まだ読めません)。

浪人生は,6月の過ごし方が非常に重要だと,私は思っています。
この1ヵ月,どこまで淡々とこなして距離を稼げるかが,夏以降の成長に大きく関わってきます。
ウラジミールはマーク模試でも設定した目標を無事クリアしたので,6月は淡々とルーチンをこなせることでしょう。まずはよかったです。

「勉強はしたくない…けど,その感情が小さくなったからしてるだけ」とどこか他人事のように自分語りをするウラジミール。彼のことばは,ディスレクシア以上に謎です(笑)

センター英語の演習


ウラジミール君は,音から単語が入っており,文字を見て音にできないと,ぱたっと解釈も止まります。上ではcoupleが読めなくて解釈が止まりました。

ウラジミール君の読字能力,ことばを線形的に並べる能力,英語の構文把握力,単語力・・・は毎回,着実に成長しています。
そのときどきのバランスが変化するため,字が崩壊したり,絶対に知っているはずの単語の意味が思い出せなくて頭が真っ白になったり,とめどなく話し続けて止まらなくなったり,といろんな混乱が出てきます。それらを現行犯逮捕して言語化するのが効果的なのは,ディスレクシアと同じです。


書いて覚えるタイプ。暗記するときは左手で書いているそうです


日本語の新聞記事を読んで,説明できるようにする。だいぶ慣れてきました


構文をとる練習。答案は右手で書きます。
最近,ちょっと字形が崩壊してきました
(ほめてます。おそらく,意味を考えて書いている証拠なので)

ハイパーレクシアとディスレクシアの読み方の違い。
ハイパーレクシアの人がまとまった文章を読むときは,「文章全体が何の話をしているのか」を常に知っている必要があります。全体把握が失われると,理解力ががた落ちします。
これは,断片的な内容から全体像を推測してしまうディスレクシア的な読み方とは,順序が真逆です。
ハイパーレクシアは,文章の「主語」(何についての話か)を常に知っている必要があり,
ディスレクシアは,文章の主語が抜ける傾向がある,とも言えます。

でも,両者は共通しているところもあります:
・単語,特に抽象的な単語の意味を覚えるのに苦労する
・なので,接頭辞や接尾辞,単語を演じる,エピソード記憶を使いたがる
・読んだ内容をイメージとして理解する
・ことばの音やリズムを重視する
そして,
・適切な訓練によって,読み能力はかなり向上する。これには特性の理解と本人のモチベーションが大前提



2018年5月30日水曜日

180529 ハイパーレクシアのこひつじさん(新聞記事の構成,読みの強弱のつけ方)


The New York Timesを読む(新聞の読み方)
拡大鏡を使ったり、見える範囲を狭めてみたり。あの手のこの手で、何とか読む方法を先生が考えて下さりました。
リズムに乗るまでが大変でした。自分の読み癖が発見できたことが嬉しかったです。

※拡大鏡,行の下にあてる定規などを試してみました。定規については,1センテンスは見渡したいとのことで却下。いっぽう、拡大鏡は役に立ちそうです。


※本文3行目と4行目に,ちょうどofが上下に並んでいるところがあります。
ここを境に行が入れ替わってしまいました(much of a rebelと読んでしまう)
こひつじさん曰く,こういった読み間違いはよくあるそうです

最初から全力で読むので途中で疲れて眠くなってしまうというこひつじさんのために,英文の新聞記事の論理構成を教えました。
英文の新聞記事、さらには論説文は,決まった構成に従って書かれています。この構成を意識しながら読むと,内容が頭に残りやすくなるほか,読みに強弱をつけられるので,疲れにくくなります。


まず全体を見渡しながら、見出し、写真、写真のキャプションに目を通し、
何についての話なのかをつかむ。
この段階で「アイルランド」「中絶合法化」などのキーワードが分かります


英文の論理構成:
1) 1つのパラグラフでいいたいことは1つ
2) 抽象→具体の展開が基本。パラグラフの最初にまとめがあり,続いて具体的な説明が来る。「抽象」で内容がわかれば「具体」は力を抜けばよい。逆に,「抽象」で内容がわからなければ,いったん保留して続きを読み,「具体」でわかればよい。
3) 最初の1~2パラグラフは譲歩(主張の前置き)。
4) But/Howeverなどの逆接表現のあとに,全体の主張が述べられる。
5) そのあとは,主張への賛成意見/反対意見が,順に/交互に述べられる。4)がわかればここはそれほど難しくはない。
6) 固有名詞は具体例のあかし。
7) 見出し,小見出し,写真のキャプションは全体の内容把握にとって大事な存在だが,抽象的でもある。意味がわかれば全体把握の大きな手がかりになる。わからなければ保留して本文に進む。

この構成を意識しながら,まず以下に注目してみます:
・小見出し。「中絶合法化投票によって,それ(中絶合法化の賛否)以外の点では文化的に開かれている国が二分している」,つまり「中絶合法化をめぐりアイルランドが二分している」とある。
・3パラ頭のBut→この後に主張がある
・1パラ1文目(「ローマカトリック教会に関して言えば,Judyさんは長年にわたり抵抗者であった」)とある。→ここは「譲歩」

以上3点から,小見出しと1文目を読んだだけで,以下のような続きが予想できます:
・Butの前までは「Judyはカトリック教会と反対の意見を推してきた」
・Butの後には「しかしJudyは,こと中絶合法化についてはカトリック教会に賛成」
・おそらくは「Judyの意見に反対(中絶合法化賛成)の人もいる」という内容も続くはず

・・・上の予想を確認するつもりで,続きを読みます(ちなみにあたってます)。

全体の方向性を予想することで,読んで理解する作業はだいぶ楽になりますし,
ハイパーレクシア的にも,ディスレクシア的にも,苦労の多い部分(意味の想起とか,読字とか)に労力をあてられることでしょう。

こひつじさんは,小一時間かけて3~4パラグラフしか進まないことに焦っていましたが・・・大丈夫です,全体構成を意識するようにしながら5本ほども読めば,脳の使い方がかなり変わってくるのがわかるはず。そうすれば読む速度も上がり,かつ意味もわかるようになります。


2018年5月29日火曜日

180528 国立中3クラス

◆すばる君より,数学の部:
今回も人の集まりが悪かったので、最初から来ていた生徒と1対1で平方根の計算の練習をしました。しばらくして、もう一人来たので、前回の授業で感動された計算のコツを使った、計算問題を解きました。しかし、生徒たちは見直してきたと主張するものの二人とも私の教えたコツを一切使わずに6問中1~2問正解で撃沈。いくつか応用が必要な問題もあったかもしれないけど、改行作戦ぐらいは使って欲しかった...次回も同じような問題を作っていくので、今週中に解きなおして、次回こそは満点とってもらわないと困ります。それから、今まで数学の時間に来てない人も是非来てみてください。今やっている計算のコツは、数学を解く上で常に役立つものなので、

※「数を数えるゲームで平方数を言うべき」と提案を受けました。いいかも。ところで,平方数って何でしたっけ(汗)。


◆英語の部:

1 筆記体
2 フォニックスビンゴ(ow)
3 不規則動詞活用 
(1)かるた (2)坊主めくり (3)活用を書く(25秒)
4 速読み (アメリカのフードコート)
5 BBカード (絵札をみて,現在進行形と現在完了形の文を作る)
6 文法プリント





不規則動詞の活用を言うことはほぼ問題なくできるのですが、正しくスペルするのに大変苦労しています。生徒同士教え合ったり,気が付いた規則性を披露したり,すすんでスペルを書きたがったり・・・と、雰囲気が前向きなのが救いです。
スペルを覚えるのが本当に大変なディスレクシアにとって,雨の中の泥道の遠足のようなどろどろが続きますが,地道な反復あるのみです。なにしろ,反復しなければ定着しないのですから。


◆紺さんより:
久々に全員集まった今日の国立の中3クラスは、とても賑やか。 
単語が嫌とか、テストがうざいとか、自分が中学のときよりも素直に言えてる気がする!笑
 今日は横になって眠る子もいました。(※先生が寝ていいよと促した上で、です)
……様々な経験値ゆえか、かなり大人びた子にも出会う界隈ですけど、 
その一方で、生徒さんたちの年相応の表情に出会えると、私はとても嬉しくなります。 
塾の時間はきっと、大事なことや通常な気持ちを、ちゃんと消化できていると思います。 
「私も10代に、これ味わいたかったな〜」って思えるのが、助手の密かな幸せです。

2018年5月28日月曜日

180524 りちょぱさん






 1 筆記体
  小文字の学習が終わり、大文字に突入!小文字は小さく書くイメージで書いていたので大文字のような線いっぱいまで大きく書く事は久しぶりにやったので難しく感じた。
  最初文字を大文字で書いてから次の文字を小文字に切り替えることにこれから慣れていきたいと思った。 

2 トーマスエジソン文章音読
  文章を声に出して読むことよりも、訳すことにだいぶ意識が向くようになった。文章が長いときは手前から少しずつ意味を取っていく。次回でchapter1が読み終わるので、内容を振り返っていこうと思う。

3 英会話 (講師と3分間会話)
  毎回事前に話す文章を考えて行っていたが、今回は導入だけ原稿を使用し、それ以外は先生の質問に答えながら、その場で考えて話してみた。文章の組み立てがなされているかは曖昧だが、それなりに話せたと思う。自分が話すことよりも、聞くことに更に集中するので文を考えすぎないこともいいことだと思った。

4 エンジョイシンプルイングリッシュ
  ラジオを聞いていて月曜日は毎回よくわからずに終わってしまうことが多い。意味が分からなさ過ぎてもつまらないので、聞き流す用の教材だと知ってはいたが辞書を引いた。
聞きながら、目で追える範囲でわからない単語に〇をつけて辞書を引く。最後にもう一度読む。
毎回やらず気が向いたときにやろうと思う。疲れて眠くなるので、寝る前にやると一瞬で寝る。
 
シンプル・イングリッシュの電子版テキストに書き込んでいます




5 TOE BY TOE
  前回間違えたところは、間違えず出来たので良かった。単語の並びに規則性のないページに入ったので気を抜くと間違える。前よりも一文字一文字見て集中してやることが大切。

感想
5月も終わりに近づき、夏までに出来るようになっておきたいことがいくつか出てきた。英語もその一つだが、以前より読めるようになってきたからこそやりたいことも増えてきた。しかし、まだまだ積み重ねていかなくてはいけないことが沢山ある。ちょっと焦り気味になっていたと思ったので、復習をしっかりする。

※一回ごとに進歩の著しいりちょぱさん。いまは短期的にも中期的にも、やりたいことが色々と出てきているようです。
英語の外部検定試験の受験もそのひとつ……で、ここで問題が。最近この界隈も「受験上の配慮をしますよ」とうたうところが多いですが、書類が全文英語だったり、膨大だったりで、ディスレクシア的にはどんな配慮が得られるかにたどりつけないのです。。orz。
仮に相当頑張って配慮を受けられたとしても、膨大な読字量を課す試験との戦いが。
かくも敵はしぶといですが、あくまで明るくポジティブなりちょぱさんです。

2018年5月27日日曜日

180523 新宿中1クラス




テュール君より
今日は、差し入れがありました。
なんとフルーツの差し入れがありました!(*^_^*)
みんなでとてもおいしくいただきました。
ありがとうございました。

~~~~

(1)筆記体
※握力強化,協調運動,精神統一の時間。
握力がとても弱い生徒を見かねて,ピノコが芯の太さが2.0mmのシャーペンを生徒にプレゼントしていました。ピノコありがとう~
筆記体は鉛筆を傾けて持つせいか,シャーペンだと芯がバキバキ折れ,鉛筆のほうが適しているようです。

(2)46音の復習
※一つ一つのレターサウンドはだいぶ定着しました。課題はブレンディング(音をつなげること),そしてセグメンティング(単語に含まれる音を分解すること)
この部分は,毎週,学習内容を少しずつ変えながら,地道に訓練が必要なようです。

(3)フォニックスビンゴ
※今日はconsonant blend(子音2連続)。CCVに苦労しています。

(4)AGO
※カードに書かれた質問を講師が読み,生徒に答えてもらっています。

(5)BBカードを使い,基本文(This is ... / Is this ...)の練習

(6)単語のディクテーション

・歯科模型は,rやlの舌の位置を教えるのに使っています。
・コインは,正解したらポイントとして渡します。

いまの中1クラスは,授業のサイクルが出来上がり,淡々とこなす時期です。
学校では苦労が多いと思いますが,正しい方法で訓練すれば,着実に変化は表れますので,淡々と練習を続けましょう~。

~~~

今日はもじこの誕生日でした(゚∀゚)終了後,「先週言っていたから」と,とてもシャイな女の子の生徒さんからクッキーを頂きました。覚えててくれてありがとう(*^_^*)

もじこ塾の教室ができて2年目,2回目の年女(嘘)の誕生日は,朝10時からの学習相談に始まり、浪人生,大学生,中1,中3と,8時半まで計10時間半,ぶっ通しで授業が続きました。
しかし不思議なことに,授業では全然疲れないのです・・・きっと生徒からエネルギーをチャージしているに違いありません。

2018年5月26日土曜日

180525 金曜新宿中2クラス


こんにちは、ピノコです。

今回の授業ではfootという単位が英文の中に出てきました。先生によると成人男性の足の大きさ(30cm)だそうです。ここで気になるのが、生徒さんたちの靴の大きさ!
私は手足が小さく、靴のサイズは23.5なんですが、教室の中にいる先生を含めた全員の中で1番私が小さいサイズなんです。みんな、足が大きいからまだまだ身長が伸びるな〜と未来の生徒さんたちに思いを馳せる授業でした。

授業内容:
1.筆記体
2.ビンゴ(OW)
3.AGO(英語版ウノ:7分間英語だけの会話)
4.不規則動詞活用
 (1)かるた
 (2)ぼうずめくり
 (3)手元で裏返しになっている不規則動詞活用のカードを1枚めくり活用をいう
 (4)先生が出したカードに書いてある不規則動詞の活用をブギーボードに書く





5.英語で数を数えましょう
(1)カウントアップ:1から100まで数える。7の倍数で手を叩く
(ルール:特定の倍数以外で間違って叩いてしまったり逆に叩かなかったり、数字を間違えてしまうと最初に配られた2枚のコインが1枚づつ没収され、なくなると脱落)
(2)カウントダウン:100から1まで数える。9の倍数で手を叩く(ルールとしては5と同様)

6.英文音読
 (1)1人が英文を音読し次の人が和訳
 (2)1人1文音読
 (3)速読み:30秒でどこまで読めるかチャレンジ

7.文法問題(動詞の変換・単数を複数形に変換・manyとmuchの使い分け)



授業風景:
5で行った英語で数を数え、特定の倍数の時だけ手を叩く。
このゲームはかなり得意不得意が分かれます。ついでに、私は生徒さんの誰より早く脱落することもしばしばの不得意派です。しかし、ここ最近上達しつつあるので私なりの克服方法を紹介したいと思います。
このゲームに何度か挑んで分かったことの1つが、言いづらい九九の段の倍数は咄嗟に出にくいということです。なので、私は九九ではなく足し算ないし引き算にし、かつ一の位だけの計算に絞りました。例としては『(7の倍数の時は)91の次の7の段は11ー7=4だから84が次きたら叩こう〜』という具合でやっています。余談ですが、次は84だと分かっていたにもかかわらず忘れてしまう事があるんですよ・・・いや、困った。そういう時の為に手で4を作っておきます。原始的ですけどこれ以上ないほど便利です。この時以上に指が10本あってよかったと思う事はありません。
よかったら試してみてください!



※ピノコとは授業後に反省会をします。助手は講師とは違う視点から授業を見ておりまして,思わぬ指摘が新たな気づきにつながることが少なくありません。

今日は「×君は,文法問題を解くのがとても遅かったです。みんなに追いていかれることが多かった」という指摘をしてくれました。

なぜだろうと考えるに…最近,文法問題をプログレスからの抜粋に変更しました。
それまでは自作問題で,設問文中の空所に解答を記入する形式だったのですが,
今日の問題は設問文とは別に解答欄があり,設問文と解答欄の間で視線を往復させなければなりません。
どうやらこの生徒にはこの視線の往復運動が大変に違いない、という結論になりました。
本人の特性理解を深める一方,ビジョントレーニング的なことも少しずつ行っていく必要がありそうです。

こんなことも、助手がいるからこその気づきです。

2018年5月25日金曜日

180522 ハイパーレクシアのこひつじさん

「昨晩は一睡もしてません」と,レッドブルを飲みながら授業に臨むこひつじさん。怒涛の仕事&育児生活の合間をぬってお越しです。どうかお体を大切に!

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授業内容と振り返りをお送りいたします。
①英文契約書の表現
◆契約に関する用語、言い回しを学習
※契約書の草案を持参されましたので,定型表現を紹介しました。

今日は、先生の翻訳をライブで見せて頂きました。
スラスラと英語で契約書を纏めていく先生の姿に大興奮。微妙な表現だなと感じていた箇所は、ご指導に従ってビジネスに相応しい単語に言い換え、態を変えることで、フォーマルな英文に生まれ変わりました。

英文契約書用語は1000から1500ほどあると言われています。どうやら翻訳者の頭のなかには,この1000~1500の契約書定型表現はフレーズないしセンテンスの形で入っていて,単語の訳を思い出そうとすると,センテンスごとずるずると出てきます。
そちらの方が翻訳として使い物になるので,そうなっていったのでしょう。

「「この契約書は自動更新されます」ってなんて言うんでしょう?」というこひつじさんの問いかけに対し,出てきたのは「自動更新」の逐語訳ではなく,this Agreement shall be effective for two years and thereafter for subsequent two-year periods, until and unless either party provides a one-year prior notice of termination to the other party.(本契約は2年間有効であり,以後は一方が1年以内に契約終了を書面で通知しない限りは,2年間更新される)というまるごとの文でした。

◆単語学習について
私の知らない単語が出てきたら、単語を分解して説明して下さったので、習ったことが脳の奥まで届いた感じです。
これまで語根・接頭辞・接尾辞の学習を避けていましたが、今日から逃げません!
(以前語源辞書を手にしたとき、似た形のものがズラッと隣同士に並んでいて、混乱した経験から諦めていました)
知らない単語に出会う度に辞書で調べて、かつ、先生が口頭で伝えて下さる豆知識を頭に入れていくと、印象に残り記憶し易いです。
※もじこ塾の高校生は異口同音に「接頭辞・接尾辞のほうが単語よりも頭に入りやすい」と言います。
語源で覚える単語帳をおすすめしましたが「似た形の文字列が並んでいるとだんだん重なって見えてきて,眠くなってきます((+_+))」ということなので,こちらから積極的に接頭辞・接尾辞を指摘するスタイルで行くことにしました。


「似た形の文字列が並んでいると,だんだん重なってくる」


②新聞の要約(日本語)チェック
先週よりも全体的に短くまとめ、さらに英訳を付けました。(闇雲に単語の暗記が出来ないので、英作文をして、こちらから単語に出会いに行く)
銀行の規定改正の記事に関して、amendとreviseを使い語源を知る作業。
英作文にofが登場し過ぎと指摘される→名詞の形容詞的用法など基本的なことを忘れていました。
※「の」の表現はof以外にもある,という話をしました。
なかでも英語には,名詞を2つ並べれば,最初の名詞は形容詞的に後の名詞にかけることができるという,便利な用法があります。
例:警察の発表→police announcement(△announcement of the police)

要約とライティングとは毎日続けて、自分の癖を見つけたいと思います。
とにかく、語彙力を付けたいです。

③初見の新聞記事(日本語)を先生と交互に声を出して読む
マレーシア大統領選についての記事。骨伝導のヘッドフォンを着けて音読をし、内容をイメージするようにしました。
主語が省略され過ぎている文章だったのか、途中で状況を見失う場面が多々ありました。
主語を見失うと途端に文章がモヤっとします。主語を頭にキープするためには、どうしたらいいのでしょう。。
※この点についてはウラジミールの項にゆずります。
ハイパーレクシア的読解においては「主語の把握」が重要なカギのようです。
一方,ディスレクシアは良くも悪くも「主語がなくても読める」人種らしいです。

2018年5月24日木曜日

180523 新宿水曜中3クラス


こんにちは、ピノコです。
前の授業の生徒さんが差し入れにフルーツを持ってきてくれました。
『びわだ!!』『何年ぶりかな〜?最後に食べたのが小4だから・・・』とみんなびわの話題で盛り上がっていました。
美味しいフルーツの差し入れ本当にありがとうございました。みんなで美味しくいただきました。

授業内容:
1.筆記体
2.ビンゴ(ough / augh)4×4でいつもより少なめ
3.AGO(英語版ウノ)
4.ティーブレイクしつつのshow and tell(差し入れのフルーツについて)
5.英文音読: Abraham Lincoln
 (1)1人1文英文音読し、音読した文の訳を先生が言う
 (2)速読み:先生のお手本
       :50秒でどこまで読めるかチャレンジ
6.ディクテーション(速読みに使った文章や聞き取りの難しい単語をブギーボードに書く)
7.文法問題(疑問文・前置詞)

授業風景:
今日の授業のビンゴはいつも5×5で行っているところを4×4で行いました。今回のビンゴ・・・本当に難しいです。いや、お恥ずかしい話私は並んでいる英単語をみるだけで卒倒するくらい辛いです。単語を読み上げることも大変ですし、探すのも同じかそれ以上に大変な様でした。そのためか、いつもよりお茶とお菓子の消費が多い授業でした。

それでは、ピノコでした!!



※もじこより
これですね↑ちょっと難しく作りすぎてしまいました(笑)
though,through,thought,thorough,を並べるのは,さすがに鬼畜すぎましたね。
それはそうと,今日のこのクラスからは,初見の内容でも果敢に読むぞという姿勢が感じられ,本当に美しくて(T T)クラスを進化させるための次の一手を考えなければ・・・と感じました。

2018年5月23日水曜日

180521 国立中3クラス

◆中1クラス
1. 筆記体
2. 46音の復習
3. BBカードでスピード,骨導ヘッドホンを装着
 ※This is a ... / Is this a ...? / He/She has a ...の練習
4. 単語のディクテーション

◆中3クラス
1. Let's count (みんなで数を数えましょう)
(1)100まで英語で順にカウントアップ(1, 2, 3, 4 ...)。
   7の倍数のときは発言せず,代わりに手をたたく。
  間違えたら脱落。
(2) 100から同様に,カウントダウン

※英語での数の言い方を知っているかどうかはもちろんのこと,数を操作する感覚,ワーキングメモリ,同時処理の得意不得意が顕著に出るゲームです。英語の間違いよりも数の間違いのほうが意外と多いのが面白いところ。
紺さんが「7の段は苦手・・・」と心底疲れた顔をしていましたが、その通り。去年予備校の中1クラスでいろんな段で試し,このゲームは7の段が一番難しいことは確認済みです。
プレーヤーが7人または5人になったときには,講師が人数調整役になり,その状態を長く続けないことがポイント(でないと同じ人がずっと7の倍数,10の倍数を言うことになってしまう)。
中1の生徒,中3の生徒,助手2名と,いろんな年齢のディスレクシアが入り混じって行いました。

2 筆記体
3 フォニックスビンゴ(yのいろいろな読み方)


4 不規則動詞活用
(1)ぼうずめくり (2)ぼうずめくり2(1人4枚配給) (3)活用を書く

5 速読み (The Big Apple)

6 BBカードで現在完了の練習

7 文法問題のプリント

紺さんより:
今日は前回とは一転、坊主めくりの活用形にみんな苦しみました。
ABBとかABAとか、変化の型がいくつもありますし、単語覚えるのが苦手なので。
他所だと変な顔されそうですが、塾だと自然な苦しさ。疲れを隠さずすむ。
いっしょにどろどろになる人がいる空間は安心します。
もちろん大人の私も。笑

~~
追記:すばる君より
前回の授業報告
今回はテスト前で、集まりが悪かったので、最初に来ていた生徒とテスト対策をしました。 その後、一人来たので、前回の授業報告で宣言した計算のコツを教えました。なかなか反響がよかったので、プリントに載せきれなかった他のテクニックも次回までにまとめておきたいと思います。次回は今回教えたテクニックを使うと早く解ける計算問題を最初にやりたいと思います。この計算問題は絶対に解ききれない時間制限の中で解く予定なので、今回授業を受けた生徒は、次回までにプリントを見直しておいてください。

※「この解き方はすごい!」「試してみる!」と生徒の目を輝かせることに成功していたすばる君。もじこ塾国立教室が開設されてこの方,私がほぼ一度も成功できていないこと(すばる君に対しても含め)に,わずか2度めの授業で成功するなんて・・・(;_;)
ディスレクシアに英語を教えることの辛さが身にしみます。。でもこの敗北感が心地よいのはなぜなのでしょう。

2018年5月22日火曜日

180508~ 発音テスト


スマホの音声認識機能を使って,もじこ塾の生徒(と助手)全員を対象に,発音テストを行いました。

言ってもらったのは:
walk,work,bat,late,watch



正しく発音できることが,正しくスペルすることや正しく読字できることへの前提だという考えのもと始めた企画ですが,意外なことがいろいろわかりました。

・得点上位者のほとんどは,聴覚過敏を訴えています。
いわゆる「音韻認識が困難」とされる人たちです。
おそらく,耳がとても繊細な分,正確に発音ができるのでしょう。


1位は私(もじこ)と、笠野紺さんでした!
紺さんのコメント:
単語の読み上げテストの結果、自分が一番驚きました!w
私は自分の音韻が鈍感だと思っていたんですけど(言葉をよく聞き違うので)
もしかして敏感?繊細??な方なのかな。謎です…。
なんか順序が変ですけど、これを機会にフォニックス勉強もっとがんばろうと思いました。^


・声がとても小さい,またはふにゃふにゃしている生徒が何人かいます。
同じ音韻認識の困難が,上とは逆の方向に出ていると思われます。
自信が(まだ)ないというのもあるでしょうが,自分が聞こえたようにしか話さないでいると,口や舌の筋肉が衰えていき,正しい形を作ったり,勢いよく口を動かしたりするのが難しくなるようです。この困難は,wが言えない点に顕著に現れました。


・とても平板な発音で速読みをする生徒は,実は軽い吃音があったことが判明。よくしゃべる生徒で,日本語には吃音が出ていないため,全然気づきませんでした。
「こうやって1語だけ言うのはとても難しい。声を出し続けるにはどうしてもあのような言い方になってしまう」本人には自覚があるようです。

自分の経験上,多動気味でどもりがある場合,どもりをなくす取り組みをすると,多動が落ち着きます。
私にとってどもりとは,線形的に言葉を並べることの困難という部分が大きく,ことばを順々に発することができないことのフラストレーションから逃げたくて多動に走ります。

・a/o/uの区別は,フォニックスを徹底してきた生徒ほど,正しく発音できる傾向がありました。



非常に直観的な感想なのですが・・・構音(口の形を正しく作る)の困難と,左右の混乱は,ある程度関連しているように見えます。こういう生徒は,骨導ヘッドホンで構音能力を高めると,書字能力も高まると考えられます。

2018年5月20日日曜日

180518 新宿金曜中3クラス


こんにちは、ピノコです。

この時期の学校は体育祭シーズン。生徒さん達の日焼けが痛々しいです。
とはいえ、中学3年生になるとなかなか体育祭で盛り上がるのが難しいお年頃の様です。
それでは、授業報告です。

授業内容:
1.筆記体
2.ビンゴ(Y)
3.先週の金曜日に何をしたかを英語で報告
※先週高熱でお休みの生徒は肺炎だったそうです!それは大変でしたね。
肺炎はpneumonia(最初のpは読まないので「ニューモーニア」と発音)。「私は肺炎で寝込んでました」はI was sick in bed with pneumoniaと言います。
その他、修学旅行(I went on a school trip to Kyoto)、I went to school、I went to Mojiko jukuなどといった発言がありました。

4.AGO(英語版ウノ)
5.不規則動詞活用
 (1)ぼうずめくり
 (2)不規則動詞の書いてある自分のカードの山札から1番上のものをめくり活用を言う
 (3)ブギーボードに不規則動詞活用を書く

6.英文音読:THE BIG APPLE
 (1)1人1文英文音読
 (2)先程と逆回りで1人1文英文音読し先生が和訳を言う
 (3)速読み:30秒でどこまで読めるかチャレンジ


この生徒の場合、ラインマーカーで塗って、語の間にスラッシュを入れると
読みやすくなるそうです



7.BBカード
  (1)絵札を見て分かる事を現在進行形の文で言う(3秒以内に)
  (2)同じ文を、現在完了形に転換する
  (3)神経衰弱(字札を疑問文にする)

8.文法問題(動詞の活用・疑問詞)

授業風景:
現在進行形や現在完了形の文を咄嗟に作って口に出すというのは、とても難しい事だと思います。主語は複数なのか・単数なのか、haveは三単現のSが付く・付かない、この単語は過去形と過去分詞は同じ?たくさんのことを気にしなくてはならないのでとても大変な様です。そのうえ、1つのことに集中すると他のことを間違ってしまうのですから・・・。私もそうなのであまり偉そうな事を言えないのですけどね(苦笑)。

※そうなんですよ。基本文をとっさに作るのは難しいのです。だからこその練習なのです^^。
中学レベルの基本的な文がぱっと作れることこそが、使える英語力の基礎になるのです。


それでは!今回の授業日誌でした!!




2018年5月19日土曜日

180516 新宿中1クラス(BBカードの絵札を使った文法練習)




◆授業内容
1) 筆記体
2) 46音の復習
3) フォニックスビンゴ
4) AGO
5)月の名前を言う練習
※ディスレクシア的に,時の表現を覚えるのは難しいようです。(おそらく,時間感覚がそもそも少し特殊なのだと思います。)生徒たちも「月の名前/曜日が覚えられない~(もちろん書けない)」と言うので,せめて言えるよう,確認しました。 
「July / Augustはローマ皇帝の名前。この2つの名前が割り込んできたから,その後の月の名前が2つずつずれたんだよ。
SeptemberのSeptは「7」。sevenに似てるね。
OctoberのOctoは「8」。「タコ」は英語でoctopusというけど,これは古代ギリシャ語で「8」を意味するoctoと,「足」を意味する「pus」が合体した単語。
NovemberのNovは「9」。英語のnineとちょっと似てるね。
DecemberのDecは「10」。英語では「10年」のことをdecadeと言うんだけど,これにもdecが入ってる。」 
ちょっと覚えやすくなるといいのですが!

6) BBカードを使った文法練習(This is ... / Is this ...?)


※絵札を3~4枚,裏返しにして各自の前に重ねます。
自分の番が来たら,ひっくり返して絵を見て,3秒以内に文を作ってもらいます。
言えなかったり,間違えたりしたら,正しい文を教えて,次に自分の番が回ってきたときに言ってもらいます。
最初に自分の札が全部なくなった人が勝ち。


7) BBカードで神経衰弱(フォニックスで読める単語を読んでみる)
8)単語のディクテーション


~~~

ここにいる生徒たちは,フォニックスの定着はディスレクシア的には順調に進んでいますが,きっと今頃学校で苦しんでいる子たちが全国的にたくさんいるのではないかと,案じています・・・
中学時代,とても英語で苦労してきたテュール君に,当時のことをかいてもらいました:

◆テュール君より
中学生の時は、確かに英語は僕も全くできなかったので、いろいろあの手、この手で逃げまくってました。
例えば、中学1年の時に単語テストが全く合格できず、再テストを5回くらいやっていた
ので、20個くらいの単語を100回くらい書いて先生に提出してから目の前でテストを受け,本当にできないことを訴えて、再テスト免除になったり,
授業中に指さないようにお願いしたりしながらやっていました。

・・・・・100回書こうが覚えられない。これがディスレクシアの特徴の一つですね。
それなら,同じ時間を,文法の定着やフォニックスの強化に使ったほうが,よほど有効です。



2018年5月18日金曜日

180516 新宿水曜中3クラス





こんにちは、ピノコです。

今日の授業は国立から振替の生徒さんが来ていました。
もじこ塾は1人生徒さんが入れ替わったりすると、とてもクラスの様子が変わります。少人数クラス故にでしょうか?
盛り上がったり、落ち着いたりと本当に多彩な変化があり、そこでの気づきがもじこ塾の方向性に対して示唆を与えているのだと思います。
それでは、今回の授業日誌です。

授業内容:
1.筆記体
2.ビンゴ
3.自己紹介とティーブレイク
4.AGO(英語版ウノ)
5.英文音読:BEAUTIFUL SYMBOL OF FRIENDSHIP
 (1)1人1文音読
 (2)本文内の文法確認(第4文型・not only A but also B)
 (3)1人が英文音読、次の人が和訳
 (4)速読み(45秒でどこまで読めるかチャレンジ)
6.BBカードの絵札を見てわかることを目的語のある文(第3文型)で言う
7.BBカードを使って神経衰弱(英文を疑問文に変換)
8.ディクテーション:5で使った文章より


9.文法問題:過去分詞



授業風景:
今回の英文の題材はワシントンの桜の話でした。あの桜は20世紀初頭に日本から送られたものだそうです。これを聞いてピンっとくる方もいらっしゃるかもしれませんね。私は『へー』くらいにしか思っていませんでしたが、ある生徒さんが『で、このあと戦争するんですね』と。・・・あらホント。
視野が広いのかはたまた視点が違うのか、思わぬ切り口の発言がとても面白いクラスでした。

※もじこより
↑日露戦争がどうとか,言っていたかも^^。

このクラスはずいぶん読めるようになってきました。
もじこ塾の中学生クラスでやることは,講義よりもイメージ的にはジムでの筋トレに近いと思います。
この筋トレによって読字能力が向上すると,学校での講義についていきやすくなるのではないかと,期待しています。


2018年5月17日木曜日

180515 ハイパーレクシアのこひつじさん



◆授業内容:
①宿題の確認:日本語の新聞記事の要約
②まる読み:日経文化欄の記事
③Toe by Toe
④発音テスト
⑤IELTS対策リーディング演習

◆こひつじさんより:

今日も怒濤のレッスンありがとうございました。
授業内容と振り返りをお送りいたします。

新聞の要約(日本語)をチェック

毎日、新聞を買って切り抜きをしていましたが、 好きな記事(経済や国際情勢など)ばかりに偏るので、一日分の新聞を使い倒すことにしました。
特に文学や伝記など苦手意識の強いものを積極的に切り抜いてみました。
幅広いジャンルの記事が読めるようになる!という期待も込めて。
私の要約は長すぎるとのことでした。次回からは二〜三行に纏めるようにします。

日本語の要約が終わったら、記事を英語で一言にまとめました。
買収の記事ではacquisitionと書いていましたが、conduct an acquisitionとするようにご指導頂きましたので、VOを意識して要約します。
(※形容詞+名詞、他動詞+目的語、主語+自動詞、で覚えるほうが、1語だけ覚えておくよりも応用が利きます。)

次回から英字新聞も加わるとのことで、どれほどの負荷がかかるのか未知ですが、覚悟して挑戦したいと思います。

初見の新聞記事(日本語)を先生と交互に声を出して読み、内容をイメージする

骨伝導のヘッドフォンを着けて音読をしました。
自分の声が脳に素早く届く気がし、音がすぐに脳内で映像化され、いつもより早く文章の内容をイメージ出来ました。

筆者の書く文章は句点が多く、割と読み易かったです。
ただ、助詞を適当に読む癖は顕著に現れました。
例えば「ヒマラヤと人々」と読むべきところ、「ヒマラヤの人々」と読んだ記憶があります。
ヒマラヤの文字がイメージ的に強すぎて、次の「と」を蔑ろにしました。
(※ハイパーレクシアでも、助詞は鬼門のようです)

先生が読んでる間は、私は先生の声を聞いて内容をイメージしていました。
しかし、文字も見ながら音にも頼って理解し、視覚と聴覚両方鍛えなければならないと反省しました。

Toe by Toe
人生初挑戦でした。
思った以上にスラスラ読めない、そして単語の横にあるチェックボックスが、細かい網目になっていて3Dのように浮き上がり気持ち悪くなり、集中力を奪われるという不測の事態に陥りました。
チェックボックスを名刺で隠すと、落ち着き最後まで課題をこなせました。
sentenceの音読は、文章が面白く楽しみながらできました。
この長さならまだ耐えられます。単語だけズラっと並ぶより、短い文章のほうがホッとするのは何故でしょう。
もし単語帳の暗記を課されたら辛くて完遂できないだろうと自負してます。

「チェックボックスが浮き上がって見えて気持ち悪くなる」


④単語発音test5つ
 batは難しかったです。なんとか13点獲得しました。
jolly phonicsも活用してこれから、発音も矯正したいと思います。

⑤IELTS対策reading。
(※一文ずつ交互に音読しながら、イメージを作れていることを確認。同時に設問に取り組みました)
大事なことは文頭に書かれているということを念頭に置いて、内容をイメージしながら読む。 butやhoweverが出てきたら注意、など。
このテクニックを頭で理解していても、私はこれまで、文頭から全力で全内容を記憶しようとしていたので試験中に襲われる疲労感や頭痛が酷かったということがわかりました。最後まで読み切る体力を残すために強弱を付けて読むことを意識しなければ、試験問題を解くことができないですね。

具体例は少し力を抜いて読む、などテクニックを教えて頂いたので、意識してreading問題に取り組みます。
(※英語の論説文は、長く難しくなればなるほど、
1つのパラグラフで言いたいことは一つ
・→これは通常、パラグラフの冒頭に書かれている
・または、「たしかに…だ、しかし」という展開で、逆接の後に書かれている
・言いたいことの後~パラグラフ末尾までは、その説明・理由・具体例が続く
というルールが忠実に守られます。
IELTSや英検1級のリーディングは典型例です。この展開を意識して読みに強弱をつけると、読むスピードも上がりますし,読んだ内容を記憶にとどめやすくなります。もちろん設問の正答率も上がります。)


reading問題で、視界に入る文字が多ければ多いほど字が浮き上がって見え、気持ち悪くなってしまうので、出来るだけ視界の範囲を狭くして、今読んでいる内容に集中できるような、目の動きをすることも課題だと思いました。

以上が本日のreviewです。 

「insistedとinsteadはたたずまいが似ている」

(※「読んでいると眠くなるか頭痛がしてくるんです。。試験中は頭痛薬が飲めないので辛い」と言い,読んでいる途中でお茶で頭痛薬を流し込もうとするこひつじさん(T T)。まだ幼い娘さんもいるのですから,どうかお体を大切に!!

読んでいるとフォントの辛さで頭痛や吐き気がする人がいるだなんて,検定業界の人は夢にも思っていないに違いありません。誇張抜きで命を削ってIELTSを受けている人がいることを,検定業界関係者は知るべきです。)


先生の授業のテンポは絶妙で、大変心地良く、緊張せずに授業を受けることができます。頭の整理がつかずに滅茶苦茶になっているときも、優しくパスを出してヒントを下さり、自分で答えを導き出せるので、一つ一つの疑問を確実に解消してから次のステップへ進めることが励みになります。 自分の頭で落ち着いて考える訓練は非常に重要なことだと思っています。 普通の塾では先生は待ってくれないと思うので、私と同じような特性をお持ちの方は、実力が伸びるまでに相当の時間を要すると思います。もじこ先生の授業を受けて自分の思考回路を客観的に分析してから、勉強に取り掛かることは、目標達成のための近道だと感じています。 来週もまた宜しくお願いいたします。

2018年5月16日水曜日

180514 国立中3クラス

新しい助手,すばる君より:

今回は、中学1,2年生の範囲で作成してきた数学のプリントを解きました。生徒が解いているのを見て分かったことは、数式の処理や計算がエレガントにできていないということです。この点の上手さはどれだけ解いてきたのかに、依存していると思います。私も受験生のときに数学教師が、「君たちがセンターで時間が足りなくなるのは計算が下手だからだ」と言っていて、当時はピンと来ていませんでしたが、今回教えてみて、ようやくその意味がはっきりと理解できたような気がします。次回は計算のコツをまとめたプリントを作成した上で、今回のプリントよりかなり簡単な計算問題を用意して、少ない時間制限の中で素早く解く練習をしたいと思います。次回のこの試みがうまくいったら、継続的に行うことにして、シンプル・イングリッシュや発音テストのようにランキングを作成しようかと考えています。



もじこより:​​
このように,国立教室には新しい助手が登場し,数学を見てくれることになりました。
生徒たちは英語の時間の前にすでに疲れていたので,ちょっと心配だったのですが・・・ふたを開けてみると,疲れていたにもかかわらず,あるいは疲れていたせいか,先週よりもふんばりがきいたので,驚きました。

別の科目でエンジンをかけたほうが英語の負荷に耐えられるのか。天気がよかったせいなのか。先生も生徒もディスレクシアだからか。それとも別の要因があるのか・・・何が功を奏したのかは,まだわかりませんが,英語の前に数学の時間を設けたことに,まずは驚くべき相乗効果がありました。

授業内容:
1 筆記体
2 フォニックスビンゴ
3 不規則動詞活用 a.かるた b. 坊主めくり c. 書く
坊主めくりでパーフェクト(全員が完全正解)。拍手がわきました。美しい・・・
しかしその後の,活用を書く段になると大苦戦。
4 Let's Read
  a 一文ずつ読む×2周 b 講師が意味を言う b 30秒早読みチャレンジ
5 BBカード
 a 絵札を使い,現在進行形・現在完了形の文をつくる
 b 神経衰弱
6 文法問題プリント(受動態)




紺さんより:
聞き取って書く作業。あれは本当に難しいです。
字の想起に手間取ることもあれば、音韻認識の弱さもあったりして。
今日も疲れて気だるげでした。^

学校では競うこと自体放棄する子もいると思いますが(少なくとも私はそういう生徒でした)、
もじこ塾は当事者だけの塾なので、学校にない健全な悔しさを味わえるのかも。
すぐに投げ出し諦めそうな声色だった子の「できない」には、少しずつ自分への悔しさが混じってきて、
皆、以前よりも量を書けるようになってますよね。本当にすごいことです。偉いです。

2018年5月15日火曜日

180513 全統記述模試


全統記述模試を,時間延長や文字拡大で行いました。




「コード表の字が細かすぎて読めない」との声あり。
もじこ塾ではそんなことも手伝ってあげます(*^_^*)

老眼だとつらいレベル(笑)の小さな字は,字がゆがんで見える系の生徒にとっても見づらいようです。

次回の模試は7月最終週,全統マーク模試です。

180511 金曜中2クラス(bとd、書き順)

こんにちは、ピノコです。

最近の中学校は今の時期に修学旅行へ行くそうですね。
運動会が5月頃に行われる様になったと思ったら、修学旅行もこの時期に行う様になっていたことに驚きが隠せない私ピノコが授業報告していきたいと思います。

授業内容:
1.筆記体
2. AGO
3.ビンゴ
4.ティーブレイクしつつの発音テスト
5.不規則動詞活用
    (かるた,ぼうずめくり,書く)
   (1)かるた
 (2)ぼうずめくり
 (3)ブギーボードに書く
6. fの書き方・dの書き方
7. 英文音読
 (1)1人1文音読
 (2)先生が読んだ英文を和訳
 (3)速読み:30秒でどこまで読めるかチャレンジ
8. BBカードを使った神経衰弱(英文を代名詞に変換)
9 .文法問題(不規則動詞活用)

授業風景:
不規則動詞活用の書き取りの合間にfとb・dの書き方の練習をしました。
bやdを書くときに、棒から書いていると反転しやすくなってしまうそうです。bは棒から、dは丸から書くと少し反転してしまうのも良くなると思います。普段からbは筆記体で書いているんだっ!と報告してくれる生徒さんもいました。
意外とbの筆記体は数学などで使う上に反転も防げるとなれば一石二鳥ですね!

※もじこより
bとdの反転は,人によっては大学入試を迎える頃になってもまだみられる,ディスレクシアにとって最大の鬼門のひとつです。
もじこ塾では,反転防止のため,bだけは筆記体で書くことを推奨しています。

また,もじこ塾の生徒の多くに共通してみられる特徴として,dの書き順が間違っている(棒を先に書く),ついでにfの最後のカーブの向きが逆,があります。
「(ディスレクシア的には)どのみち字は乱れるよね。でも,正しい書き順の字が乱れても,まあまあ読んでもらえる。間違った書き順の字が崩れたら,なんじゃこりゃとなって読んでもらえないよ」と説得して,正しい書き順を推奨しています。

生徒たちが,bの反転にまつわるあるあるトークを繰り広げている様子は,ディスレクシアしかいないもじこ塾ならではです^^。

筆記体のbの練習!
「このfは,いずれ数学でたくさん書くことになる前に直したほうがいいよ」
特にキミは数学で勝負するのだから・・・

「dは、○が先、棒があと」

2018年5月14日月曜日

180510 りちょぱさん





1 筆記体   
新しくvとwとoを覚えた。vはiやuと繋げると見づらく、書くことも読むことも難しかった。以前よりaやcは書きなれてきたと思う。 

2 トーマスエジソン文章音読   
文章は問題なくスラスラ読めた。知らない単語がいくつか出てきたので覚えたい。
接続詞や助詞の表現を覚えると訳しやすくなると思った。
(※デコーディング力(文字を見て音に変換する能力)がついたことで、もともとまだらに持っている文法や単語の知識が一気につながりつつある印象。急速に読めるようになってきています。)


3 英会話 (講師と3分間会話)   
自分の好きなものについて話すと、話しやすいと感じた。いつも話すより、いろいろな表現を使えたと思う。次回の話すネタも探したいと思う。 
(※GW中に行ったコンサートについて,とっても楽しそうに語ってくれました。)

4 エンジョイシンプルイングリッシュ   
昔話とメロスの回は、お話を知っているので一回聞けばわかる。   
わからない日は、聞いた後文章を2,3回読むと内容が分かることもあった。   

5 TOE BY TOE   
2ページ終わらせることが出来た。3回読んで、1回も間違えずに終わったので嬉しかった。また、新しいページになるので頑張っていきたい。

1点に集中
 
(※Toe by Toeはすごく疲れますが、すごく濃密な時間でもあります。
ディスレクシア的に一番ハードな部分をトレーニングしているのが分かる教材ですし,うまく行くと「波に乗った」状態に入れます。
Toe by Toeで波に乗った状態に入ると,ランナーズ・ハイのような、一瞬どこまでも行ける感じがします。でもほどなくしてその状態が終わると,けっこう疲れている自分に気づくようです。
そして後日,別の教材を読んだときに,デコーディング力がアップしているのが実感できます。)


パーフェクト(^_^)


感想  
以前より文章精読やTOE BY TOEの読むスピードがとても速くなった。フォニックスを使っていろいろな種類の読み方をしている効果が出てきているのではと思った。今度はwalkとworkの違いが分かって、正しく発音できるようになりたい。

※りちょぱさんのもじこ塾も,4技能化してます。
今日は特に,4技能のそれぞれが他の技能を高め合っていること,そこにToe by Toeのような純粋デコーディング教材が加わると学びがより一層加速すること・・・が実感されました。りちょぱさんは一段,英語の階段を上ったようです。

2018年5月13日日曜日

180511 時雨くん

1) Let's Talk in English
「外国人観光客におすすめの観光スポット」こういうお題にI want them to visit Hiroshima.と答える彼はきっと過度激動。want 人 to ...が使えたのはgood。
「いろんなミスが重なって原爆は投下された」でmissと言おうとしていたので,missという動詞に「間違う」という意味はないと教えました。miss the target(標的に当たらない/はずす),miss the train(電車を逃す),I miss him(彼がいなくてさみしい)という意味になります。

2) 宿題の確認
和訳、英訳、自由英作文。

3) 精読
「先生はブログに僕が疲れたって言わないと書いてましたけど、もっと疲れられるのにそんなことは言えない」とツッコまれました(笑)。

そうですね、語学というのは、調子のいい時も悪いときもコンスタントにルーチンを続けつつ(踊り場)、たまにすごーく追い込んでどろどろになる日があると、そこで一段階伸びます(階段)。

そんなことを念頭に置きつつ、今日は天気もよかったので、45分ほど精読し続けることに挑戦してみました。


最初の1~2文こそ「大丈夫?!」というくらいことごとくbとdが反転してましたが、ほどなくして調子をあげ,ふわっと波に乗った感覚を得ることができました。
構文や単語を覚えること,あと時制感覚など,身につけなければならないことはまだまだたくさんあります。それでも早いうちにこの"波に乗った感"を経験することは,ディスレクシア的にかなり大事なはず。

これを時雨くん側からみると:


◆時雨くんより
今回は今までで一番英文の量を読んだ。初めは先生と交互に読むことになっていたが、途中からは英文のままで意味が取れる箇所が増えてきたので、自分だけで読むようになった。一回の授業で多くの量を読んでいると、英語のリズムのようなものが感覚的に分かってきて、日本語に細かくしなくても意味が取れているように感じた。  
高校受験の頃には設問に備えて、どこが重要か、段落の構成はどうなっているのかに目を向けていたので、リズムができてもすぐに設問を見に行ったりで崩れていたのが、なかったおかげだと思う。


うお。専門用語になりますが、これは「ディスレクシアは音韻の操作が障害されているが、統語(構文)やプロソディ(→言語のリズムや抑揚)は問題ない」を地で行く感想。
プロソディを工学的に表現できたら、峯松先生に喜んでもらえることでしょう^^

2018年5月12日土曜日

180509 新宿中1クラス(フォニックスビンゴ)



テュール君より:

こんにちは
今日もみんな元気に来てくれました。いいことです。

さて、今回はよくもじこ塾でやるフォニックスビンゴについて書きたいと思います。
(※フォニックスビンゴは,文脈抜きで,初見の単語を,自力で読むための訓練を意図しています。)

皆さん、ビンゴと聞いて思い浮かぶのは、数字が書いてあるものだと思います。
しかし、ここは英語を学ぶ場所なので、数字じゃなくて英単語が書かれています。

また、ただ先生が読み上げてやるのは少し簡単すぎます。
なので生徒たちが読み上げます。

また、一回ごとにテーマがあります。
例えば今回はマジックeがテーマでした。
マジック℮がわからない人は、google先生に聞くか過去のブログを読み返してください。
(※単語の最後に「e」があると,それ自体は読まず,1つ前の母音がロング(長母音)になること。rat→rate,sit→site,not→note,cut→cute)




このビンゴ大会は、生徒たちが発音しながらやっているのですが、発音が難しい単語が多々あります。例えばratelateこの二つは大人でも聞き取りや発音は難しいと思います。
こういった紛らわしい単語を含め25個が書いてあります。

このビンゴはどこかがそろった人が勝ちではなく,時間内でどれだけビンゴ出来るかが勝負です。 

(※ゲームの形をとることで,読字が苦手な子も参加しやすく,間違いも目立たず,また時間のプレッシャーをかけながら,フォニックスを使って読む負荷をかけることができます。
同じ紙を使って,2~3回行います)


その次に、25個の中から9個選んで、またビンゴをやります。
これは先に2列そろえた人が勝ちです。これも生徒自ら発音します。

(※こちらは,書字の訓練を意図しています。
書字が苦手な子も,ゲームのために頑張って書いています。
なかには,他人が書かなさそうな単語をあえて書いたり,全員が書きそうな単語を真ん中に配置したりなど,心理戦になるクラスもあるのが面白いところです。
必ずしも簡単な単語だけで埋めようとは思わないようです。
以下の写真は中1ではありませんが,様子の参考のために・・・)




そんな感じでフォニックスを覚えたり聞き取りの訓練をしていきます。
やっているとみんな笑いながらでも真剣に取り組んでいます。

またこれをやっていると個々の苦手や不得意、癖がわかってくる気がします。例えば聞き取りが苦手だったり、単語を見つけるのが遅かったり、まだ舌の使い方が苦手だったりと、やることが見えてくる時間にもなっていると思います。

こんな感じですね。
ではでは皆さんまた来週会いましょう( ´∀` )

2018年5月11日金曜日

180507 国立中3クラス(追加)

国立教室に新しい助手が登場。
数学とまる読みを見てくれるすばる君(大学1年)です!

すばる君より:
前回の授業報告 
最初に、学校の数学の進度を確認しました。数学を少し教えた後、UNOのようなゲームを紺さんとしました。I君がゲームに集中せず、ホッチキスをいじっていたので、英語ではホッチキスではなく、staplerと言って、ホッチキスは第一次世界大戦のときに機関銃を作っていたフランスの会社で、その会社が機関銃の構造からヒントを得て、ホッチキスを作ったという話を英語でしたら、I君が急に私の英語を集中して聞き、N君も会話に入ってきて、3人で盛り上がりました。



※英語で?!∑( ̄0 ̄;

This is not called a hotchkiss in English, but a stapler. Hotchkiss is the name of a company in France. This company made guns and rifles during World War I. They got the inspiration from the structure of a gun and invented the stapler. 

みたいな?!

2018年5月10日木曜日

180509 新宿水曜中3クラス


お久しぶりです。ピノコです。

最近は天気が悪く外に出るのが億劫ですね。晴れてる日は晴れてる日で暑くて嫌なんですが、雨の日は雨の日で頭が重かったり痛かったりで憂鬱な日々です。生徒さんたちも明らかに調子が悪そうだったりと天気の影響が大きいもじこ塾です。



授業内容:
1.筆記体
2.発音チェックテスト
3.フォニックスビンゴ(-sion)
 全員で協力して全ての単語を読んでしまいました。すごい!!
4.AGO(英語版ウノ)
5.ティーブレイクしつつのshow and tell(スピーチ)
6.リクエストにより文法の説明(不定詞)
7.BBカードを用いて神経衰弱(書かれている文章を不定詞へ)
8.英文音読(今日の文章はEverything changes)
 (1)先生が今日の文章を読み上げ、内容の確認
 (2)ノーミスでどこまで読めるかチャレンジ(最長で1パラグラフ)
 (3)速読み:45秒でどこまで読めるかチャレンジ
9.ディクテーション(8.の文を先生が読み上げ書き取り)



10.文法問題(富士山構文)

授業風景:
前回の授業日誌でも書きましたが、このクラスは1番授業内容へのリクエストが多いクラスです。その為、文法の説明をしている場面をよく見ます。今回は不定詞の用法の見分け方が知りたい!!との要望に応える形になりました。
『to 不定詞の不定詞の部分は、今の英語では動詞の原形だけど、古代ギリシア語には不定詞は不定詞の活用があったんだよ〜』との先生の説明に対して各々感想や疑問を口にしていました。とてもこのクラスらしい光景です。

2018年5月9日水曜日

180507 国立中3クラス

雨の月曜日。気圧の下降局面にある日は、生徒は眠そうだし、テンション低めです。
でも来るだけえらいです。

1. 自己紹介
大学生のためにみんなで自己紹介。みんな、さくさくこなします。
大学生くんの自己紹介がうまいので密かに感動。やっぱり彼はライティング力とスピーキング力がほぼイコールという点で、立派なディスレクシアなのでした。

2. 筆記体
大文字の一番最初はCandy Cane Letter。

3. フォニックスビンゴ
aw / au / ew。苦戦。

4. 発音テスト
googleの音声認識機能を使った発音テスト。
このクラスには、耳コピ力がずば抜けている生徒がおりまして、彼の点数は自他共に予想通り高かったです。
彼は音楽の耳で言語を聞いています。音の非常に細かい部分まで聞き分けられるので、発音はとても良いです。その分、音をことばとして聞くことには非常に苦労しています。

一方、同じように音韻認識の弱い子でも、点数が低いケースも・・・これは声に自信がなかったのと、子音の後に母音をつけてしまったからだと思われます。

正しく発音できることは、正しく聞き分けられている(難しく言うと、言語音を正しく弁別できている)ことを意味し、正しく聞き分けられることが、ディスレクシアの場合は正しくスペルできることへの前提条件になるので、ここにはこだわっていきたいです。

5. Let's Read
Sour Grapes (Progress Book 1の100ワードほどの文)。
1) 1文ずつ順に読み、講師が意味を言う
2) 30秒チャレンジ






6. BBカード
1) 絵札を見て、現在進行形/現在完了形の文をつくる
2) 神経衰弱。字札を現在完了形にする
※生徒の要望により,現在進行形の確認。この単元のために(?)中2の夏からすでに不規則動詞活用の暗記に励んでいました。すでに過去分詞は耳では入っています。

7. 現在完了形の穴埋め問題
書く練習。どろどろになりながら。

・ディクテーションをしたかったけど、疲れていたので中止。

紺さんより
今日の国立教室は、GW明け&雨模様で、みんな動作が重ため でも頑張ってました。
フォニックスビングは「aw/au/ew」を習い、最後のプリントでは時制文章で過去分詞が登場。
「saw」などビンゴで触れた単語もあるけど、そういう思い出し方は、しない様子。

自力でフォニックス読みできた単語も、少し時間を置くと「この単語は、なんだ…?」という反応を
見せる場面は多々起きます。単語の定着が悪いと言われる様子なのでしょう。
反復すると減るようです。フォニックスも日頃の少量反復が肝と感じました。
今月も一緒にがんばりましょう〜。

ディスレクシア的には、フォニックスの反復がほんとに大事ですね!

2018年5月8日火曜日

180507 国立中1クラス(フォニックスの第一歩)

きょうから,もじこ塾の国立教室は新体制。ご紹介はおいおい・・・

中1クラスは,とってもフレッシュで意欲的。

「これから,英語の字のひとつひとつを何と読むか,教えるね。
これは,英語の「あいうえお表」だよ。1つ1つの字に読み方があるよ。
そこを当然知りたいよね?!

でも,普通のアルファベット表では,英語の字の読み方は,わからないことが多い。

普通のアルファベット表


この部分は学校ではほとんどやらない,または,やっても本当にさらっとしかやらない。
なぜかというと,アルファベット表を見ただけでなぜか単語が読めちゃう人が2割くらいいるから。ある意味,とっても不思議なことだけどね。
6割くらいの人は,『えっ何,何?』と思いながら,なんとか読めちゃう。
そして2割の人は,字の読み方を教わらないと,単語を読めるようには決してならない」

「わたしはそっちの人だ~」とにこにこ笑って言ってくれました。いい反応^^
それから,本題に入り・・・

1) 25のレターサウンドと,a/e/i/o/uのlongの読み方(長母音)を教えました。
先日の勉強会にお母さまがお越しになられていて,46音を録音して持って帰られていたこともあって,スムーズに進みました。



2)ブレンディング
レターサウンドを使って,小さく書いてある単語を読んでみました。
「読めた!私でも読める!」「これは私を変える!」と。
そうでしょうそうでしょう^^

3)テスト対策
数日後にあるという単語テストのために,フォニックス読みで読める単語を教えてあげました。

chalkやschoolは難しいけど,deskやmapはいけます

4)セグメンティング
規則的なスペルの単語のディクテーション。
album,textbookなど,テストで出る単語も交えながら,
must,best,lostなど,a/u/o,l/r,b/dが入っている単語を書いてもらいました。
「あってる?」「書けてる?」と半信半疑ながら嬉しそう。

ディスレクシアの子にフォニックス,そしてブレンディングやセグメンティングを教えるのは,感動でキラキラしてます^^。

2018年5月7日月曜日

180506 全統マーク模試

連休最終日は,もじこ塾で全統マーク模試を行いました。

ある生徒からの要望をきっかけに,もじこ塾では河合塾の模試を行うようになりました。

マーク模試はもともと長丁場なところを,1.3倍の時間延長を受けると,朝7時集合夜10時前解散となり,灰になってしまう・・・と言うので,もじこ塾では,実際のセンター試験の時間延長バージョンとまったく同じ時間割で,マーク模試を行える体制を整えました。

問題用紙を拡大。
何種類かの大きさを試して,科目ごとに最適なフォントサイズを決めていきます。
以下はつれづれに、きょう感じたことを・・・

・英語の時間は空気がどんよりしてますが,数学や理科になると「シャキーン!」と張り詰めた空気がみなぎるのはどうしたことか(笑)。英語に苦吟する,私からしたら普段の姿ではなく,数学でバリバリ戦っているのがきっと彼らの本来の姿。

・こんな少人数でも,模試のオペレーションは本当に神経を使います。授業のほうが全然楽(笑)。これを数百人規模で行っている高校や大学には頭が下がります(特に,センター試験の監督は,聞くところによるとブラック労働だそうですし。。)

・まして、合理的配慮は、さらに気を使います。実際に試験場で対応している方々の声が表に出てくることは決してないのでしょうが、これは本当に大変な手間と労力がかかることです。

・「もじこ塾で時間延長で模試を行ってほしい」と頼んできだ最初の生徒は,初めて合理的配慮入試と完全に同じ条件で実施したセンタープレテストの英語で,第3回マーク模試より40点近く点数を伸ばすことができました。「これならいける」。こういう,道が開けるのがわかる瞬間というのがあり,講師冥利に尽きるひとときです。
今回の受験者にも,そういう瞬間がいずれ来ることを期待してます^^
お疲れさまでした!