2020年9月28日月曜日

200916 水曜高校生クラス

 




こんにちは、ピノコです。

今日は、水曜日の高校生クラスについてご紹介したいと思います。

それでは、しばしの間お付き合い下さい。


授業内容

1)筆記体(This pause is an optimistic development.)

最近の筆記体はコロナ関係のスピーチなどから書いています。今回は『この(治験の)中止はポジティブな展開です』でした。



2)英単語ビンゴ(ピー単の銅から)

3)質問特集!(1つの質問に5文で答える)

4)AGO

5)文法:条件のif

6)Let's read!

・新出単語の読み方と意味を確認

・順に、1人1文ずつ読んでは、次の人が和訳を言う

・話にオチがあるので、オチを和訳してもらう

・ハリボーを使い、文章中の単語の母音などをフォニックス表で確認

・自己修正ありのノーミスチャレンジ(間違えずに音読する。自分で読み間違いに気づいて自己修正すればミスにはカウントしない。ミスに気付かす指摘を受けたらそこでリタイア。完走までのタイムを競う)

・本文のディクテーション


授業風景

高校生のクラスでは、英単語でビンゴをしています。(ピーナッツの銅を使っています)。

フォニックスビンゴはフォニックスの定着のために単語を読み上げるのみでしたが、英単語ビンゴは英単語を読んだあとで意味も答えるアクティビティです。とは言っても、フォニックスビンゴとは異なり英単語はフレーズになっており、下線部の箇所のみ意味を書き込みます。(下線部以外は日本語が書いてあります)こうした問題の形式なので、単語のイメージと前後の日本語から推測して答える生徒さんもいます。

どの学年どのクラスであったとしても、単語の苦労を訴えない生徒さんはいないもじこ塾です。このクラスでは先生と生徒さんで単語の意味に積極的に言及しています。『commitは最近CMで言ってるよね』『crawlってあのクロール?』先生もこの単語はこういうイメージという話などその単語について話すことで単語を覚えやすくなるようです。次週も同じ単語が出てくると、先週こんな話をしたという記憶から思い出すようです。しかし覚えやすさには差があるようで、1回話ただけでも覚えてしまう単語がある一方で何度話ても覚えが悪い単語があることはとても不思議です。

それではピノコでした!

2020年9月21日月曜日

200911 土曜日小論文クラス


 こんにちは、ピノコです。

今回の日誌は毎月1回、土曜日に行われている小論文クラスについてです。

日誌には初登場の小論文クラスですが、クラスが始まってからはしばらく経ちます。このクラスは多様化する大学入試、特に推薦入試などの志望理由書や小論試験に対応するためにできたクラスです。


授業内容

1)書写(5分)

ツイッター「#朝活書写」を使用。文章を原稿用紙に書き写す

2)接続詞の問題

適切な接続詞を選ぶ問題と接続詞を使って文を書いてみる

3)まとまった文章を書く

100分で名著」カミュ『ペスト』の回を見て、「印象に残った言葉」を1つ選び、それに対する感想を書く


「僕はヒロイズムを信じません。
英雄になるのは容易なことだと知っている…からです」


「ペストと戦う唯一の方法は、誠実さです」



授業風景

最近の授業はNHKのテレビ番組「100分で名著」のカミュ『ペスト』を毎回1本ずつみて、その中で気になった言葉や場面に対してある程度まとまった文章を書くというテーマで行なっています。(全4回)

「共感できる」「言っていることは分からなくもないけど・・・」というような意見や素直な感想を吐き出しながら文章に落とし込んでいきます。

生徒さんは一人一人自分の気になったテーマでそれぞれ書いているので、人によって方向性の全く異なった文章になるのが小論文クラスの面白いところです。

生徒さん同士も誰が何のテーマで書いたのかが分かることで、自分にはそういった考えはなかったなというような感想を抱く機会も多くあるはずです。

何か書き物をする時にはどれだけ自分とは違った考え方に触れてきたかというのはとても大切なことだと思うので、様々な同年代の考え方に触れられるのはクラスならではの利点だと思います。

それでは、ピノコでした!!


大学入試は、特に私大の場合、まずは一般入試よりも推薦入試や総合型選抜(去年までAO入試と呼んでいたもの)を考えるべき時代になっています。

一般入試で戦うのでなければ、英語よりも小論文対策のほうがはるかに重要です。(ちなみに、ピノコさんも小論文がメインの入試で大学に合格しました)

また、英語のペーパーテストで戦うのはディスレクシア的には非常に分が悪い戦いなので、比較的得意なことを生かす作戦としても、小論対策は有効です。

そんな思いから、この3月から始まった小論講座。立ち上げと同時にコロナも降ってきて、今後の入試はコロナの影響からあらゆる面で逃れられなくなりました。。というわけで、コロナについて語る言葉を少しずつ積み上げておこうと、今はNHK『100分で名著』を見て、コロナ的な感想を書いてもらつています。

英語には非常に苦戦していた生徒たちですが、小論なら見違えるような深い洞察力(すみません、自戒を込めて言いますが、英語だけ見ているとそう思えます)を見せる生徒たちがいます。

一方、なかなか言葉が出てこない生徒もいます。

思いを言葉にするには場数が必要です。今後は生徒同士の文章を全員で共有しながら、議論を深めていきたいと思っています。

2020年9月15日火曜日

200909 水曜中3クラス

 


初めまして、ピノコです

このクラスの授業日誌には恐らく初登場です。なにかと至らないところはあるかと思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。

今回の日誌は中学三年生のクラスです。このクラスの生徒さんは困難や課題に対して足元だけをみて1歩1歩前に進もうとしています。そんな気概のあるクラスです。


今回の授業は2人だけだったので、真剣度が増し生徒さん達は大変だったのではないでしょうか。とはいえ、2人だからこその深い授業であったように感じました。

授業内容

1)筆記体

2)接頭辞・接尾辞ビンゴ(テーマ:-ly)

3)質問特集!(間違えずに答えられるだけ答える)

今日の授業では全ての質問に答える生徒さんがいました!

4)AGO

5)文法

最近はこの後に読む文章に出てくる文法事項を確認しています。今回は最上級・don't have to・〜にいる でした。

6)Let's Read!

(Introductory Stories for Reproduction 2を,読みやすくするよう多少アレンジしたものを使っています)


授業風景

このクラスの面白いというか特徴的な点は、自分の体験を共有するという点にあるのではないかと思っています。

体験を共有すると言っても単純に『何ができない』とか『こんなことがあった』という話で終わりではなく、『こういう原因があるのではないか?』『僕もそうだけど、こうしてみたら良くなったよ』と生徒さん同士で意見交換して積極的に自他へ還元しようとしています。

他人からの意見や経験を聞くことによって、自分の苦労を再確認したり得意なことを発見したりと自分自身への気付きにもなっているのではないかと思います。


今日の授業では、ある生徒さんが『洋楽を聴いていると英語ができるようになった気がする』という発言から話がはじまりました。

『サビの歌詞は繰り返すから覚えているのではないか?』

『音楽にのせることで英語の抑揚が理解できるからじゃないか?』

というような洋楽で英語ができるようになる理由をみんなで出していました。

そこから、フォニックスをやってから英語の勉強をしながらは洋楽を聞けなくなったという話に対し頭の中で音が出ているからだよという意見も。

また、授業終わりには自身の英語に対する試行錯誤の過程を生徒さん同士で話していました。


こうして多くの意見や経験を聞くことで自分なりの英語対策マニュアルが作られていくのでしょうね。


それでは、ピノコでした!


もじこ塾開設4年目、ついに集団授業の場で、ディスレクシアならではの感覚について生徒たちがオープンに語り合い、改善策を出し合うクラスが登場しました。

ピノコが書いている通り、彼らの試行錯誤は独創的で、本当に驚かされます。

2020年9月13日日曜日

200907 国立中3クラス(分詞形容詞)

助手の紺です。
国立中3クラスでは卒業が相次ぎ、人数が少なくなりました。
少なくなっても賑やかさは変わらず。
先生や助手とも、また生徒同士でもたくさん会話があり、
よく読んでいるし、よく書いているクラスです。

このクラスの生徒たちは「読書が好き」と話す子も多く、
「きっと物語理解力が高いタイプなんだろう…!」と思わせてくれる様子も多いです。
助手は、小説で感動できた経験があまりないもので(読んだそばから内容を忘れていく)
読書好きというのも才能だな〜!と思います。すごいことです…!


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この日の文法は、分詞形容詞でした。
もじこさんが、鬼門だとよく話題にあげている「能動、受動」というやつですか…!



分詞形容詞(1)の注釈 
「名詞の立場になって考えていきましょう」
といった解説は、ディスレクシア向けのポイントだと思います。
この解説をした後は、「ああ、そういうこと」といった感じで
生徒たちも上手に運用していました。

「文章を文章として処理する感覚も鍛えましょう」という所でしょうか。
国語ができる生徒には、つまづきも少ない箇所だったのかな。
この部分は、さくさく進みました。






分詞形容詞(2)
このプリントの解説中に、
「・少年が走っている。
 ・走っている少年
  この二つは、絵としては同じだけど、文法的にはまったく違うんだよ。

という先生の言葉に
「えっ??!」と驚き、生徒たちが混乱してました。
「どういうこと??」と各々が疑問を口にしていました。


( …これもイメージ先行で接すると混乱する部類だと思います。
  日本語の「走っている少年」「少年が走っている。」の戸惑いは、
  私の場合、英単語の戸惑いに似てます。
  前後の文脈、話の情報がもっと欲しいと思わせる塊感というか…文章の中で習得したいやつです。



英語を学ぶときには、国語の力もいるんだよなあ……と痛感した日でした。
精進します…!

~~
リクエストがあったので、分詞形容詞の徹底解説を行いました。

上にもあるとおり、能動と受動はディスレクシア的には鬼門です。
難関大受験生でも、まだ間違います。

その理由は・・・
1) 能動と受動は、絵としては同じなので(He took a pictureとA picture was takenは絵としては同じ)、映像思考型のディスレクシアにとっては同じに感じられる
また、
2) A boy is running around a parkとA boy running around a parkは、isの有無の違いだけによって構文まで変わるが、ディスレクシア的にはこのような小さな単語には意識が向きにくい

・・・ではないかと想像しています。なので上のような説明をしています。


2020年9月4日金曜日

水曜高1クラス(関係代名詞について)

 お久しぶりです、ピノコです!

再びブログの更新を担当することになりました。至らないこともあるかと思いますが、しばしの間お付き合いください。



今日ご紹介するのは、水曜日高校生のクラスです。

このクラスは、知的好奇心が旺盛なクラスで、特に誰かが何かに疑問を持つと生徒さん同士であれやこれやと議論をしている風景をよく目にします。

【授業内容】

1)筆記体

2)英単語ビンゴ

3)質問特集!2文で

4)AGO

5)文法(テーマ:関係代名詞)

【授業風景】

今回は文法に特化した授業でした。文法のテーマは関係代名詞。who, which, whom, that, 前置詞+関係代名詞 とフルコースです。

もじこ塾では文法を教える際には、文法説明を全てした後に一人で練習問題を黙々と解くという方法ではなく、関係代名詞であればwhoを使った文の説明だけをした後、練習問題を解いていきます。練習問題を解くといっても1人1問ずつ先生の目の前で解答の過程を口に出しているので、間違えているとすぐにわかります。その場で、すぐに間違いを指摘されるので1人で黙って問題を解くよりも何が分からなかったのかがすぐに分かります。とはいえ、1人ずつ解答していくと混乱する生徒さんも出てくるので、みんなで文法説明に戻ったりしています。はたから見ているとこの方法での文法学習は前の部分にしこりを残すことが少ない印象を受けます。

このように文法説明の過程を踏んでいくうちに、当然疑問や不満が出てきます。今回の授業で特徴的だったのは目的語とは何かという質問です。確かに、目的語とはないかと言われて的確に説明するのはとても難しいですし、感覚的に理解するのはもっと難しいです。もじこ先生曰く「〜を・〜にと訳すものを目的語と呼ぶよ」とのことでした。他にも、生徒さん達からも目的語はこんなやつという意見が出ましたが、いまいち納得感のある答えは得られませんでした。(ついでに私的には目的語は古文で言うところの客体みたいなやつかなと思ったりしています)

珍しく文法特化のクラスになりましたが、生徒さんそれぞれの課題の発見につながる授業だったのではないでしょうか。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

それでは!ピノコでした!!

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ピノコは無事に大学生になりました!もじこ塾を踏み台にして大いに羽ばたいてほしいです。

文法問題は,基本的にはすべて自作しているのですが,最近良い本を見つけてだいぶ楽になりました:



English Grammar in Use
シュタイナー学校の生徒さんに,
「学校でこれを使っている」と教えてもらいました。
久方ぶりの大ヒット。文法の定着に最適です!
ただ,フォントが詰まっていて読みにくいので,
打ち直しがてら少しアレンジして使っています。