2023年9月3日日曜日

高認受験日誌(終)~各教科の対策法、精神面について~

長年、もじこ塾の助手をつとめている紺さんが、高認に合格しました!
ディスレクシア的、大人の高認対策です。それではどうぞ:

こんにちは、紺です。
 先日、高認の結果が届きました。無事すべての教科が受かり、高認合格いたしました!(おめでとう~!!byもじこ)
もじこさん、助手のみんな、生徒さんや生徒さんの親御さん、趣味の友達たちなどなど…いっぱい応援ありがとうございました。すごく嬉しかったです…!!この場を借りてたくさんの感謝を。

この受験を通して感じたこと、勉強中に感じていたこと、各教科のことなどを、この記事にまとめて書いていきます。高認の合格通知に点数は載っていなかったので自己採点時の点数と、一番最初に過去問解いた点数を比較用に載せてみます。毎回ものすごく長くなってしまいましたね。今回でおしまいですので、お暇なときにでも目を通していただければ幸いです。


なんと!英語が7割とれている・・・!最初から・・・!
(これについては本人からのちほど)

数学の伸びがすごい!
一方、国語はなんかあった?って感じ。調子に波があるのはディスレクシアあるあるですね。


自己採点した時は(これは国語と数学を落としたかもな……)という不安がありましたよね…。
※ 国語と数学は自己採点に使えるメモすら残っていないほど解くのに一生懸命だったらしくて、自己採点できた範囲でだせた点数です。「この点数でも受かる」という判断には使えない数値ですのであしからず…。




【国語】
30点くらい配点がある古文漢文は、勉強すること自体捨てました。もちろん最後まで目を通して問題もすべて解くんですけど。捨てた理由は別の外国語にしか感じれないから。英語だけでお腹いっぱいww 英語と違って音情報で勉強できないのも大きいのかも。
もじこ塾の生徒は、ほぼ例外なく古文漢文が苦手です

本試験では現文でもミスが目立ちましたね…すべて解くのは大事。




【数学】
数学のドリルに書いてあることが異国語に感じていた状態からスタートしたわりには、がんばったほうだと思います…。幸い自分は、どの教科でも粘り強さを発揮すれば、できるようにはなっていくのですが(普通の人からみたら亀の歩みです)、数学は苦しいトンネル時間を一番長く感じましたね。いまもトンネル内にいます。
私は公式や定理が覚えられないんだけど、なんでそうなるのか…という原理にもピンときていないため、導き出すこともできない。だから古典的ですが公式を手で書いて、口で唱えながら、体感覚に響かせようとしました。
一つも覚えられませんでしたが…(やらないよりはまし、の精神)


【英語】
宣伝のようでアレですが…、絶対にもじこ塾の日々の仕事のおかげです!!wwww 
勤務時間を勉強に含めていいのなら、おそらく一番勉強していた教科になります。
受験期間+6年超くらい。
解き方が昔からがらっと変わったので(昔はフォニックスを知らない)、紙面を眺めるだけでなく、音がわかるようになったんで発音問題が解けるようになったし、目で読んだあと音にしてから単語の誤読に気づけるようになりました。
もじこさんの前で解いた過去問で、easy(イージー)とessay(エッセイ) をとりちがえて読んでいたほど、仕事で生徒相手に教えるようになっても、誤読は全然減らないw
日本語でも視読メインの私ですけど、フォニックスは超有用です。
文字みた瞬間に音が鳴る・音を聞いたら字が浮かぶ…みたいな融合(自動化)感覚は、6年触れててもあまり感じてないですし(日本語でも起きない)、私の年齢的には脳の変化は起きないな〜とも思っているんですが。それでもフォニックスを知ることは、英語文字に接するための手持ちアプリが二つに増えたような、手札としての頼もしさを実感しています。

すごい!
紺さんは文法を抽象的な形ではほとんど記憶してないんです。なので文を見て構文解析することはあまりできません。でも、中学生クラスで扱う文くらいなら耳なじみがあり、そこから文法法則を帰納的に導くことができます。
「something to drinkってなんか言うよね。ってことは、something to eatともきっと言うよね。このtoって何?」とはなりますが、そこで「somethingのあとのto不定詞は形容詞用法って言ってね」と説明すると「(苦笑)」となります。

このような理解だけで、語句整序も解きますし、長文も解きます。
それで高認で7割とれるということは、「耳なじみのある表現」という記憶法に頼る場合、フォニックスがいかに重要かということですね。
なぜなら、見た単語を正しく音にすることで、「耳なじみのある表現」に結びつけることができるのですから。 



【科学と人間生活、生物基礎】
とにかく固有名詞が多い教科なので、参考書を読んでるだけで眠くなっていく…。Zzz…。
らくがきしたり擬人化っぽく捉えて、自分が飽きたり寝たりしないように、取り組み方を工夫しました。参考書をよんでから「自分流に描く」という勉強方法が多かったです。わかんなければ描きながら「…ん??」って気付けたりするので…。
科学と人間生活で選んだ大問は
「熱とエネルギー」
「食品の栄養素」
「食品と微生物のかかわり」
「日本列島の地震について」
です。上3つは参考書の勧めと噛み合ったのでその通り勉強しました。ただ、地学問題だけは参考書の著者が「天体」を選ぶようにとして天体問題対策しか載っていなかったです。
そのため文科省からDLした過去問で勉強しました。私は地質問題のが好き(かつ天体が苦手)で関心もあったため、ここは自分の感覚で選びました。地震問題はラッキーだった。


【現社、地理B】
過去問と参考書を数回分、解いたのみで挑みました。社会が得意科目のようなので、浮いた時間は他教科に振りました。私の地理好きは日本に限ったものですが、今後は世界のほうも知っていけたら面白いのかなあ…と思いました。


【世界史】
YouTubeで解説動画をみたりしました。あと、助手のテュールくんが世界史が得意だったため
「どうやって世界史を好きになったのか?」
「とっかかりは何がいいの?」
「どうしたら苦手意識が消えるんだろう?」
という部分を、ひたすら聞きだしました。w 
苦手意識のあるものは、それを好きな人から良いイメージをひたすら聞いて、フラットな目線に戻すのが一番早い方法だな〜思っていたためです。
私は語呂合わせも年号の4桁数字も苦手なので「西暦〇〇年代=〇〇世紀−1」ってことだけをがんばって覚えて、おおまかな時代を理解したらOKということにしました。
世界史の全体像は、まださほどわかっていない気がします。ですが苦手意識は消えて、地理とつながるとめちゃくちゃ面白そう〜!と感じれるようになりました。
感謝感謝。

「その科目が好きな人に、その科目の魅力を語ってもらう」は、とてもディスレクシア的なアプローチですね!ある種の全体像から入るといいますか。


++++
そのほか。

【安心しない性分】
テストってものは何が起きてもおかしくない、という気持ちが常にあって。もじこさんや助手の人たちに「大丈夫でしょ〜!」という言葉をいただいたときも、あまり楽観できない性分でした…。過度に不安になっているわけじゃないんですけど、安心することもできない分、淡々と勉強を進めていました。


【教材をアレンジして使った】
参考書に「これだけは覚えよう!」ポイントなどもあったんだけど、使うかどうかをシビアに見極めていた気がします。「普通の人向けの解説だし〜」と捉えてアレンジして使わせていただきました。
「素人がアレンジするなんて!」と思われる気もするのですが、子供の頃はここが区別できず高いフラストレーションがありました。とはいえ視読(得意)を覚えて伸ばした結果、英語で行き詰まる経験も学生時代にやっています。
独学の(得意の)限界も、教科書通りの苦しさも、両方知った上でのアレンジっていう感じですかね…。自分向けの試行錯誤ですので基本、人に勧めることはしません。いちおう記録として書いています。

見極めは大事ですよね、ディスレクシア的には特に。
同調圧力が強い日本社会だと、「素人がアレンジするなんて」と自分で自分を縛りがちな気がしますが、自立した学習者になるためには大事なことです。


【自学メイン】
一般的な人と比べると、理解するペースや軌道が変だと自分では感じていたため、一人で進める自学が相性がよい気はしました。じっくりと浸透してく遅さとか、読んで描きながら咀嚼していくスタイルなので、コピー用紙や古いノートの切れ端を使ってどんどん書き捨てていきました。日誌を書き始めてからが受験勉強期間でしたが、集中したりしなかったり、時にはがっつり現実逃避して、気が済んだら勉強に戻って…っていう。毎日コツコツはできていない、ムラのある勉強でしたね。読んでも頭に入らない日も珍しくないため、とにかく勉強嫌いにならないことを第一に、気分転換は積極的にして、一個ずつがんばる感じでした。進捗表も作ったなあ。
日誌で紹介してきた高認参考書を軸に、YouTubeとか、ドキュメント番組とか映像も書籍も音情報もいっぱい使いました。いい時代になった〜。

YouTubeの授業動画はディスレクシアにとって福音ですね。助手も生徒もそう言ってますし、積極的に使うべきです。ほんと、いい時代になりました。


最後に、ディスレクシアにとって不可欠の、モチベーションの話です・・・


【モチベーションの話】
これが一番の肝。
参考書が解けない時、問題文を読んで意味がわからないとき、壁にぶち当たったとき…そのたびに「なんでこんなことをしているんだ…」という想いが頭によぎります。

子供の頃から
「…給料ももらえないのに、やる気があっても何度も寝落ちるよくわからん苦行をタダでだなんて……なん…もう………気が狂っとる」
って真剣に考えていました。時間や労力が割に合わないというのを表現したかったんだと思う…w 

↑この気持ちやセリフは、大人のいまも全然蘇ってくるし、勉強して凹むたびに「そもそも何でこんなことを…???」の視点に、何度も何度も立ち返ってしまうのですよね。
だからこそ、メリットや自分の意思を汲めていない勉強なんて、ディスレクシアには無謀で酷だ…ということを再確認してしまいました。受験を決心するまでも時間をかけました。大人の学び直しの場合は、自分の気持ち一つでいつでも逃げられる環境でもあるし…。
締切・期限の存在もかなり有用でした。自分の頭をアップデートするとか、履歴書にかけることを増やすだとか、目指す方向性に複数の目的や意思を絡めるのは、私には必要でしたね。

目標や目的とは別で、自分の中での納得感を得ることが一番重要でした。

目標、モチベーション、納得感。学習障害が「勉強」(→座学や問題集などで知識を頭に定着させること)するには不可欠なものたちですね!
紺さんは、一度決めたらずっとコツコツできるタイプ。「うさぎとかめ」のかめさんタイプです。全教科、自習(と少しの質問)でここまで実力をあげたのは、本当にすばらしいです!


長々と日誌を書かせてもらいましたが、合格したので無事終了です。
読みにくい文章だったと思います。ここまで読んでくださったみなさま、応援してくださった方々、本当にありがとうございました!

それでは〜。

2023年8月15日火曜日

高認受験日誌(7)試験の所感

受験を終えてきました〜。自己採点は解答が開示されてからなので、後日行うことになりますが、ひとまずは受験の感想を記録しておきます。

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会場には、自分と同じ様な世代の社会人の方、他の特性持ちかなという方、人生の先輩方、フリースクールの子達?という10代後半の集団、墨の入った方、海外ルーツの方…などなどがいました。

今回の受験会場は東大駒場で、私は初めて使う駅だし、そもそも場に飲まれないかどうかの不安もありましたが、集まった人たちの顔ぶれが多彩だったため本当に励まされました。


私は1日目に5教科、2日目に3教科の計8教科を受けました。
試験数日前に、もじこさんや、高認経験者の時雨くんのアドバイスをもらえたこともあり、当日の過ごし方を気をつけました。当日の昼ごはんや糖分、飲み物はあらかじめ前日までに買って準備したり、休憩時間の過ごし方を決めていったり。

なによりも気をつけたのは、1日を通しての体力配分でした。

【1日目】
現社
(昼休憩)
国語
英語
数学
科学と人間生活

【2日目】
地理
(昼休憩)
世界史
生物基礎


もちろん、警戒したのは1日目でした。

試験の間の小休憩は、移動教室もあるため休憩できる感じではなかった。席に着いて準備すんだらひたすら糖分・水分補給。

1日目は、コーヒー飲料も意識して飲んでいたんですけど、夏場に限っては少し考えものだと思いました。勉強疲れの眠気ではなく、熱中症っぽい眠気を感じる瞬間があったためです。私は汗をたくさんかくので水分補給も多めですが、500mlを2本(うち一本がコーヒー飲料)を飲み切ってしまい、明らかに水分足りなかったですねぇ。
当日の東京はとても暑かったし、帰り道は勉強疲れもあって、ゆっくりゆっくり帰りました。


2日目は…前夜の寝つきが悪くて、寝坊することも恐怖だったため(ぐっすり眠ることが怖くなってしまい)、結局はちょい寝不足のまま試験に挑むことになりました…。
早朝に受験会場についてから、生物基礎の参考書を解いて復習してました。飲み物は500mlを3本に増やしました。荷物が重いw 帰る頃にはすべて飲み切っていましたが。


両日とも昼休憩では、教室を離れて大学内を散歩して草木をぼんやりと眺めたり、外のベンチに座って過ごすことをやりました。これが自分には効果的で大きくリフレッシュできた気がします。




現社、国語、英語、数学、世界史 
どれも50分使い倒しました。解ける部分から解くことはしますが、かといって見直しできるほどの時間の余裕を産むことはできません。一問一問じっくり向き合って、あっちこっちと戻らなくて済む様にしていた教科たちです。

英語に関しては、もじこさんから具体的なアドバイスを複数頂いてたので(役得!!)めちゃくちゃありがたかったです。助かりました。アドバイスの一つが、過去問で正答率の高かったものから確実に解くという作戦。

私の場合は

1(アクセント)
→4(メッセージの読み取り)
→7(長文読解)
→6(データの読み取り)
→2(空所補充/短文)
→3(単語の並べ替え)
→5(空所補充/単語)

 のように解いたと思います。

確実に点数をとれる問題を、疲れていないうちに解く。
ディスレクシアの英語試験対策として、大事なことです!


科学と人間生活、生物基礎、地理
これらの教科は、時間が余ってくれました。理科にはもっと苦しむかと思いきや、当日は意外にも時間があまりました。勉強の成果が頭に残ってくれてたのかなぁ。

ただ生物基礎(最後の科目)のときは、かなり限界に近かったです。頭ぐらぐらしていて、解き終えたら机に突っ伏して休んでしまいました。いやあ、解いてる間に寝落ちしなくてよかったです。それを一番恐れていましたから…。

合否はまだわからないので、怪しいですけど。できることはもっともっとあったんでしょうけど、やるだけやってきたとは思っているので…はい。気持ち的にはすっきりしています。




++++
小話。

試験終えて帰ろうとしたとき。きっと疲れてたんでしょうねぇ。
二日目の帰り道、駒場東大の駅の階段を踏み外して転ぶかと思いました。


実はかつて高校受験の帰り(合格発表の帰り?)にも、似た様な状況があって。
そのときは駅の階段から転げおちて足を剥離骨折したんですよねww



デジャブかと思ってまじで焦ったわ…。
無事に帰るまでが試験ですね!! 笑


以上、二日間の感想でした。

2023年6月29日木曜日

高認受験日記(6)

こんにちは、紺です。
先日受験票が届きまして「いよいよか…」と震えております。来年度からは受験科目の構成や中身が変わってしまうため、今年度中に受かっておきたいのですよね。



いまやってることの進行度や、どこまでは済んでいて、どこをやらないといけないのか等…全体がみえないとモチベーションを保てないので、参考書を基準にして進捗表っぽいものを作ってみました。可能ならもうちょっと早い時期に作っておきたかったのですが、一覧にまとめただけでも偉いと自分に思っておこう…。




一覧表と、それぞれの教科で今後やろうとしている方法などをメモして2枚にまとめておいた。全体を確認しやすいようにしたかったので、手短な情報量・ざっくり感を重視。





やることを細切れにして少しずつ潰していく方法は、自分の特性に合う気がするので(waisのときもToDoリストのような方法を勧められた)作りました。これに記録すれば「ここまではやったんだな〜〜」という安心感、達成感、自信を得られますし。
進捗表を作るのは、自分にあう方法を探す試行錯誤のうちの一つです。自分の生きやすさ?のためです。この手の試行錯誤(微調整?)は自分用なので、人それぞれ違うと思います。


なので『こんなにマメにやんないといけないの??』みたいなことは絶対に思わないで欲しいです。ディスレクシアに座学なんていちばん疲れまくる組み合わせなんだし、やっぱ「楽しくこなす(勉強嫌いにならないことが一番)こと」が基本ですよ〜。

鉛筆持つことに苦痛が少なそうなタイプの当事者がなんか変態的なことやってんな〜wwwくらいに思ってくだされば幸いです。w
気分が乗ったり、自分がここぞと思う場面以外は、こんな手間のかかる準備自体やらないことが多いですよ〜。勉強以外にも自分は人より疲れやすいところがあるので、限られた時や体力の中で、その行動をとるかどうかというメリハリや取捨選択のがたぶん大事になってくるのですよね。振り切ることがまだまだ下手くそなのですが…。


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今までしてなかったので社会科の話を少し。

【現社】【地理】
さいしょに過去問といた時の感触がよかったため市販の参考書を解き終えたら、過去問TA(タイムアタック)する感じで、読まなくていい部分と読む部分の見極めみたいなことを肌で知るためにいくつか通して行うつもりです。文科省HPから過去問をいくつかプリントアウトして、時間測って解いていきたいです。

【世界史】
まだ参考書には手をつけていません。前段階としてオリラジの中田さんのチャンネルで世界史を熱く語る動画がいくつかあるのですが、その動画の音声から世界史の用語を得ています。歴史の流れも解説してくれていますし助かります。
今後、世界史の問題を解いたときに理解が甘い部分には、改めて動画を見返したり、借りている参考書を開いたりして補強していこうと考えています。



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試験本番までは残り1ヶ月と少しなので、更新が減ると思いますが、思うことがあれば手元に記録しといて書ける時にかけていけたらいいかなと思ってます。


今回はこのあたりで!

2023年6月23日金曜日

高認受験日記(5)

 お久しぶりです。紺です。
最近は図書館やファミレス、授業をしていない時間帯にもじこ塾の教室を使わせていただいたり…と外で勉強することが増えています。


高認対策本やドリルを1〜2冊選んで外出し、いったん席に座ると数時間勉強します。教材を選んで持参することで、あれもこれもやらなきゃ…と迷うことなくその教科をみっちりやる羽目になる。
試験本番の時間も長いし「長時間、勉強に向かう訓練」の必要も感じているので、外勉強も効果的。ディスレクシア的には読み書きはかなり体力を使うし、2日間で8教科試験を受けるからねぇ。


出先では5時間〜3時間くらい解いてる感じです。多めの飲み物(+可能なら少量の甘いお菓子)を用意して、小休止は意識して細かく取ります。
勉強が終わるころは、かなり頭がぼ〜っとしており、勉強中に感じるあの眠気で満たされています。わざとゆ〜っくり時間をかけて頭を休憩させながら帰路についています。


+++
以下は、最近勉強した教科と章、そこで感じた自分なりの感触を記録として書いておきます。
各教科の章名は、使っている高認参考書での表記です。

【国語】
▼漢字・言葉の意味
漢字をみて読みを答えるもののほうが正答率が良い。
カタカナから漢字を想像するのは苦手。いろんな漢字が浮かんでしまい、どれが正しいのかわからなくなるのに加えて、カタカナを読み間違えていないかという注意にもリソースを多く割いている。

▼学校で作られた文章
登場人物が5人くらい出てくるので焦りそうになる。が、焦らず落ち着くことができればちゃんと解ける。問いと選択肢に先に目を通し、ポイントのみを本文から拾い上げ、各選択肢の成否を○×でメモする。

▼敬語問題
自然と身についてるので苦労はない。ただし、お手紙、郵便の作法(御中とか行とかのあれこれ)はちゃんと知らないので調べておくこと。

残っている「現代文(小説)」「古文・漢文」は今後やっていきます。
「古文・漢文」は他教科との勉強時間とを天秤にかけ、捨てることも考えています。


【英語】
▼発音・アクセント(会話文)
会話の流れとして、相手に一番伝えたい部分の言葉を強く発音しているという理解で良さそう。一応すべて正解した。

▼対話文
空所に入る一文を選択肢から選ぶ形式。文章中の単語の意味がわからないことが多いため消去法で解いています。いわゆる口語文(?)というか、直訳できない表現が出てくるときは、映画やコメディドラマの吹き替え版で聴くようなセリフ、景色や雰囲気をイメージして補います。


  

余談ですが、私にとっては右画像(At a train station )のような文章は、イメージも文面もぼんやりするというか…ちゃんと読まないとな…って感じる文章です。いろんな景色を浮かべるんだけど(浮かんではこない)、たぶんその全部が違う…読めてないだろうなと頭の片隅で感じていたりする。



【生物基礎】
▼生物の特徴
参考書には「解説をざっと読んだらわからん部分があってもとにかく過去問を解いてみよう」とあったので実行してみた。解説では対になる存在を一度に解説されていました。情報がぎゅっと凝縮されているのが素晴らしいのですが、私は意味と名称が混線してしまいたくさん間違えては解説に戻って…をいっぱいやった。

対になるものの例= 真核生物・原核生物


▼遺伝子の働き
この章ではまず解説をじっくりと噛み砕き、そのあと問題を解く方法を試してみました。問題の相性がよかったのか方法が良かったか…納得感を持って解けた気はします。普段耳にする言葉が別の意味をもって機能していることがあると、理科や数学の語彙って難しいな…と感じます。

通常とは別の意味で機能してる言葉の例= 翻訳、同化など


 

 
この日誌を書くことで気付いた、自分の勉強での癖というかパターンが見えたので、ここに書いておきます。


勉強開始直後、まだ元気があるうちは、上記のように
「言葉→(イメージ)→言葉」 イメージは頭の中だけで行っている
「読んだら書いていく」
という道筋で理解しようと取り組んでいることも多いです。

後半、頭の疲れがたまるころ、おもむろに絵を描き出しはじめ(言葉が減るw)、自分なりの遊び心も交えながら
「言葉→イメージ」 イメージしているものを頭の外に出し始める
「読んだら描く」 
という方法で、モチベーション維持、勉強の継続をする節があるようです。


そして突如はじまるらくがきタイムたち。↓

 
 

ハエさんの姿がイメージできなかったため、急なガバガバ絵柄で草。
脳が疲れてきたころに絵が外に漏れ出すんですかね?ww 面白い発見だった。




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余談。
私は授業中に落書きしなかったタイプですが、イメージで考えることはつねにしています。普段は言葉でものを考えていないです。だから私は、家族との何気ないLINEや会話のやりとりの中で、ヘンテコなところやら、意思疎通のチグハグさみたいなものを露呈してしまっているのですが…。申し訳ない…。苦笑


こと座学では、言葉を言葉でわかることはとても強いことですので…いまは意識してがんばってる感じです。背伸びをしている。

とはいえ、言語化は非ディスレクシアとうまく付き合うためにも訓練になって、よいことが多いです。ちょっとずつ行うと、勉強だけじゃなく日々そのものが生きやすくなると思います。非ディスレクシアとやっていくためにも。1クラスに数人いるという割合も聞きますが、家庭の中で当事者とそうでない人が混じっているのも、ありふれた光景ですもんね。

自分は背伸びをしている、という感覚や意識を尊重しながら訓練をするのが長続きしやすい秘訣なのかもしれません。

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教科の「生物」らしさかもしれないが固有名詞が出るわ出るわ…問題に添えられた簡素化された細胞のイラストなども登場するんですけど、絵の印象に引っ張られてしまい不正解になったり、参考書にない知識を正解としてさらりと解説されていたり等々…問題とは別のところで戸惑うことが起きました。教科書がない私はどう補ったらいいかな…。
高認参考書の著者いわく「高認生物は難しい。高認化学、高認地学の10倍難しい」らしいです。まじですか。選んじゃった。ははは。

が、がんばります。



ではまた!

2023年5月10日水曜日

高認受験日記(4)

お久しぶりです、紺です。
先日願書を出してきまして、(自分の申込に不備がなければ)8月に受験を控えた人になりました。

自分が受ける科目は全てとなりました。一応過去在籍していた学校に単位の問い合わせたのですが、年月が経ち過ぎて無効とのこと。免除なし、8教科の試験に挑みます…w (合理的配慮のようなものも使いません)
なんとなくこうなることは覚悟していたので「やっぱりな〜w」という感想。

さて、国数英と社会理科の科目一通りを受けることになったので参考書も追加しました。教科書持ってないし、私が習った頃と今じゃだいぶ違うだろうから、解説と過去問も兼ねているものが必要だろうと思い買ったのはこのシリーズ。
国数英、理、社の計3冊。



これ「読んでわかる」のが売りのシリーズらしいのだけど、私には読んでもよくわからなかったです(後述)。ですが、わかりやすい部類でもある気がします。とにかく実践して解きながら解説の読解を試みていきます。


数学と英語は、これとは別に小さいドリルも用意しています。




勉強時間は夜が多いです。仕事柄今は夜型生活となっているのが大きいのですが、夜は静かで集中できますね。

最近の流れは
ドリル数枚をこなして助走をつける
→でっかい本を開いて解いていく。
です。

数学苦手と散々書いてきましたが、その苦手の中身は「問題文の正しい読解」で…。
計算のが自分比で苦が少ないようです(得意ではない)。
小さいドリルは枚数をこなせるので達成感が生まれやすい。使い終わった瞬間にドリルのページやノートをベリベリ剥がして、薄くなっていくのも快感。この方法は好きです。


++++
今日は「科学と人間生活」の問題も少し解きました。熱?の項目。
この本は、
・教科書っぽい部分
・過去問、答え合わせ&解説。という流れなのですが…。

↑教科書っぽい部分

…私には読んでもイメージができないのですよね。まず自分にとっての新情報(記号、単位、文字)が多すぎて虫喰い文章に見えます。まあ苦手分野に入ったら、人は誰でもそうなるのかもしれませんが。
加えて私は短期記憶が弱々なので、読んだ情報を覚えつつ読み進めることが難しいんですよね。これも読むインプットでは手応えが弱まる感覚を生んでるのかも。暗算が難しいのもコレ。

読んでる間はずっとピンとこないので、とにかく実践(問題を解く)を通して解説の読解を進めるしかない。恥ずいんですけど、ノート画像もいくつか載せてみます。


解説を噛み砕きながら書き留めることで、イメージしたり、読解が正しいのかを考えたり、または記憶に留めよう※ としてます。

※書いて覚えているという意味ではない。
記憶の糸口となる”体験”をさせる意図があり「こんな日この時間こういう状況でこれを書いたな〜」という映像記憶(エピソード記憶?)が自分にはかなり有効なので、手で書くことを重視しています。




はい、最初はこんな感じ。もちろん正答率は悪い。これ解説読解の叩き台みたいな意味もあるので不正解が大事なステップ。

解説文の中に、なんの前触れもなく登場してきた記号『熱量Q(J)』には、
「Q…Q…??? はぁ?誰だお前。この記号の存在の意味は…解説してくれないの???」
と軽くキレながら(苦笑)…数学でいうxとかyみたいな、数値が入るよってこと…?と予想しながら解いてたり。


日々、文字の認識に苦慮してるからか、認識した文字を適当に扱うことにも難しさを感じてるみたい。ひらがなの書き取りを、フォントを模写するように描いていた幼少時代のよう。成長とともに文字の崩し方を知っていったように、この戸惑いも経験値で緩和はするんだろうけど、いつまで経っても文字との程よい距離感がわからないw ぼわ〜〜っと読んだあとは、精読しようとしたり。何度も何度も繰り返し読んだり。もちろん大前提として誤読の可能性が常時ある。

読むことはパワーと細かい神経を、両方とも且つたくさん使います〜。


これを繰り返していくと解説の言ってることがだんだん見えてきて、正答率も少しずつ上がっていきます。こういう瞬間は素直に嬉しい。


解説を読解しきれていない部分とか、解説の解説が欲しい部分には「なんで??」とか、思ったこと書いてます(人に見せるつもりで書いてないので、ご容赦をば)。
重ねて実践してるうちにわかることもあれば、わからないこともあります。この勉強は試験で点数を取ることがゴールなので、影響がなさそうと判断した疑問点はスルーします。この方法はとにかく時間を要するので、取捨選択も重要。


私の勉強方法(?)はどのジャンルでも、だいたいこんな感じで進んでいきます。
学校の宿題(ワーク)や授業中だと「ミスしてもいい試行錯誤」をさせてくれない雰囲気があったんで、人に見せる必要のないノートの中だけで行うのがお決まりでした〜。


昔から効率なんてなかったw

今回はこのあたりで〜。

2023年1月31日火曜日

紺さんの高認受験日記(3)


お久しぶりです、紺です。
PC新調のため更新が途絶えておりましたが、月一報告再開です〜。

自分の懸念は数学らしい、ということを前回書きました。市販ドリルでもいちばん進みが遅かったです。なぜ数学でこんなに疲れるのか?という疑問が湧いたので軽めに自己分析。

1 問題文をざっくりと読んでいるため、問われていることを読み誤る。

隠れディスレクシアっぽい?というか自分の読み方の癖ですね。
問題文の文章をざっくりと読んでおり、大事な単語を見落としています。
例:項を答えろ、の部分を見落として(または「項」の意味がわからず)計算を解いた数字を解答として書き込んで失点になる。
問題文を読み間違えている場合は、自己採点の段階まで気づかないことが多いです。

個人的に、数学の問題文って音を介在させて読もう(音読・黙読)とすると頭が混乱するのでつい視読してしまいます。語彙の意味が入ってないと定理の説明文や参考書の言ってることも読み取れなくなります。また、文章がすっきり(つるっと)しすぎてて(???)誤読を自覚しにくいのも少し苦手です。

これの現段階の解決法は、数式のほうから体当たりしていって、その実体験から問題文や定理の文章の言ってることを読解しようと試みる方法です。
ただこれは毎回毎回だと時間がかかるし、ほかに別のいい方法はあるのではないか??とも思います。このやり方しか馴染まなかったので続けているに過ぎません。

この方法でよいのか? または別の何か効果的な読み方があるのか??
助手のみんなや、ほかの当事者の方はどうされているんだろう。
なにかあれば教えていただきたいです。


2 計算そのものが遅い(暗算できない)、+と−、単位を変える…など操作をするとミスが増える。

横着して暗算すると間違う(苦笑)。記号を書き忘れてミスする、計算途中で記号が抜けるなどして計算が狂う。単位を変えるとき0の数を間違ってしまう…等々。
これは演習量をこなせば、なんとかなりそうな気はします。たぶん。
ちなみに筆算や計算式はどんどん書く方です。暗算しないほうが安心する。


++++
問題を読み間違えたことが発覚したときの、自己採点時の徒労感がすごく苦手なんですよね。別にだれが悪いわけではないんですけど、誤読を自覚するたびに文面に化かされたかのように感じるというか、自分の得る情報への疑心暗鬼が止まりませんww

勉強の間こそ、気分転換が大事だなぁと改めて思いました。
誤読する自分でもいいんだよって許すための時間とか、読まなくてもよい世界への逃亡。ゲームとか絵とか音楽とか。

まじめに疑心暗鬼つづきは心によくない。学習のモチベにも直結するし。



話をもどして
「数学は演習量」はよく聞くので、場数をこなす意味でも数学への億劫さを生んでいる誤読問題はなんとかしたいところです。





私が数学で使ってるのはこの2冊。
高認対策は選べるほど数がなかったので、相性はよくわかりません。語彙の解説が多少載っていたので選びました。
いまの私では、高認本の中に書いてあることの意味が掴めず、自力で使えない部分も多いため
青い小さいドリルで少しずつ復習(体当たり)してから、進めるつもりです〜。


ではまた!