2020年4月11日土曜日

200331 ぱぱさん

もう一年、生徒をすることになった、ぱぱさんより:





皆さんお久しぶりです。ぱぱですw。ここ最近コロナウィルスが怖いところではありますが、僕個人としては、「今年は花粉症が抑え気味だなぁ」というのも注目しているところの一つでありましてw

何でこんなに間が空いたのかというと、一応受験生していましたー。いやぁ、時間が足りませんでしたねぇ。後2か月あれば変わってたかもですね(まぁ結果論なのでなんか言うのはみっともない気もしますが)けど同級生とかは同じ時間で某有名国立大学受かってたりするのですごいですよねw(すごい他人事)
というわけでもう一年修行を積んでくることにします!
せっかく受験はしてきたので、軽く教科ごとに振り返ろうかなと思って今パソコンの前に座ってます


~数学編~
数学に関しては他教科に目が行き過ぎて、完全に手が回らなかったですね
なんといっても基礎からガバガバだったのでもっとこっちに向けてできることがあったのかな。だが、数列お前は許せん(最後まで訳がわからなかったです)


~国語編~
現代文に関しては、正直言って何年分か解いたら昔の勘が戻ってきた(気がする)ので大丈夫だったのですが、古文漢文に関してはどうしても分かり合えなかったです、、、なんや?助詞助動詞って数が多すぎる、、、漢文に関しては時間を掛ければ和解の余地がありそうでした。

→ぱぱさんは助詞が苦手だそうです。「普段も無視している」と言っていました。

助詞を無視する傾向が強いのはディスレクア的だと感じます。
オトとして小さいからか、文字としても表意文字の漢字の影に隠れがちだからか・・・
助詞は単語同士の論理関係を決めるだけでなく、フォーマルさを決める点でも重要だと思うのですが。


~理科基礎編~
これに関しては演習量が足りなかったに尽きますね。流石にこれに関しては僕自身が舐めてたところがあります、、、知識に関しては普通にどうにかなっていたと思います


~日本史・地理編~
日本史には高校受験で培った圧倒的貯金があったので、もっと丁寧に磨けば割ともっと上のラインで戦えましたね。地理に関しては、、、正直好きな教科じゃないということもあり、あんまり丁寧にしなかったので、その分しっかり試験にボコボコにされてきました


~英語編~
最後に英語ですが、正直高校受験の時には、一番苦しめられた教科だったので、不安だったのですが、蓋を開けてみると一番得点ができた教科でした。やはり特性理解は重要なんだなぁとつくづく思いました!やっと身についてきた構文感覚とお得意のフィーリングがいい感じに合わさって「あれ?意外と読めるぞ!」って試験中になったのを覚えてます
単語に関してはもうちょっと語彙が欲しかったですね

構文感覚はだいぶ身についてきました。油断すると忘れるようですが、、、
でも基本的には、昔のように、単語をつなげて念力で読む(背景知識をもとに無理やり意味を推測する)ことはなくなりました。

一番個人的にびっくりしたのがリスニングでしたね
センターのリスニングはイヤホンで聞く方式で、それがよかったのか50点満点中48点(1問ミス)でした。やっぱり1つの音に集中できたのがよかったのかな(静かな時でも空気の音?みたいなのがあるの誰かわかる人いない、、、?)

多動の人で「静かすぎると逆に落ち着かない」と言う人がいますが、そのことですか?

ぱぱさんは、センタープレのリスニングでは20点とれず、数問で目がとろんとしてきて、続行不能という印象でした。
しかし、それはパソコンにCD-ROMを入れて流す方式で、イヤホンではありませんでした。
イヤホンにしたら一気に点数が上がったのはまったくの想定外でした。
空気をあまり通さない音のほうが、ぱぱさんの耳は聞こえやすいということでしょうか・・・

~~

センターでもう少し点をとれれば、展開が違っていたであろうぱぱさん。
時間ができたので、ぱぱさんとは四技能全部そろった授業を行い、音韻認識を鍛える予定です。


本当にざっくりでしたが今回の受験全体を振り返ってみました。
ではまた次の機会に!!

P.S.皆さん体調にはお気をつけください                ぱぱ

2020年4月6日月曜日

200326 フォニックス講座(byみかんさん)

フォニックス講座は、平日のみ行いました。
感染防止に最大限配慮しながら行っています。

みかんさんが、フォニックス講座の内容を、とてもわかりやすく報告してくれました:


こんにちは、助手のみかんです。今日は、新宿教室での春季講習の様子をご報告します。



私が助手として参加したのは、新中2〜新高1まで、幅広い学年の生徒さんが参加したフォニックスの講座でした。
本来であれば3日間開講されるはずだったこの講座ですが、コロナウイルスの影響により、2日間に短縮して実施しました。その講座の第1日目の様子をお伝えいたします。

フォニックス講座の教具たち

今回の講座の主な目的は「フォニックスを覚える」こと。
開始前にアルファベットの神経衰弱でアイスブレークし、それから自己紹介をしたところで、
まずは「読み」にも効果のある筆記体を書く練習をしました。
(↑ここ注目!筆記体が"書ける"ようになると、なぜか"読める"ようになるのです)

この日はまず、実際のアルファベットを書く前に、ひらがなを書く時にはない動きの練習をしました。
(フォニックス講座では、筆記体練習帳の前段階である「ブロック体練習帳」に取り組んでもらっています)

アルファベットを書く時に見られる
「スイングアップ」(wを書く時に見られる、一度上に上がってまた下がる動き)や
「スマイル」(aやdなどの書き終わりに見られる)、
「アーモンド」(aやdなどの輪の部分。数字の0のようにまっすぐ時計で言うと正午から始まるのではなく、2時の位置くらいから書き始める。平行四辺形のように書くのがポイント)、
「バウンド」(nやmを書く時に見られる、一度下がったらまた上がる動き)などの形を書いていきます。
一見単調で簡単そうに見えますが、実は結構難しいです。参加した生徒さんも、時々首をひねりながら書いていました。


スイングアップ


ブロック体を書く練習が終わったら、本題のフォニックスの学習に入ります。
まずは、フォニックス表に沿って、アルファベット1文字1文字と、それぞれの音の対応を学びます。



(受講者にはあらかじめ、この動画を見てもらっています。
それでもなお、直接来てもらって学ぶことは、ものすごくたくさんあります)

発音をする前に、まず先生の発音を聞き、生徒さんに真似をしてもらいます。その後、どのようにその音を出すのか、歯科模型とフエルトで作った舌を使って先生が説明します。

生徒さんはすでに先生が音の出し方を説明する前から、ほとんどの音を発音することができていましたが、特に”ask”のa(口角を上げて発音するa)は、発音が難しそうでした。
口角が上がったキャラクターの口元も参考にしつつ、他のoやuの発音と何が違うか、明示的に学びます。

aは口角を上げて!


また有声音と無声音の兄弟(例えばsとz、fとp)についても学びました。
個人的に、発音について面白いと感じるのは、日本語と英語での、口の筋力の使い方の違いです。
今回の講座でも、pの発音が、日本語で「パパ」というときの「パ」と、英語のp(というか、どのくらい筋力を使うか?)がどのくらい違うのか、顔の前にティッシュを持っていって、それぞれ発音して違いを確かめました。
こうすると違いは歴然で、(英語と比較すると)いかに日本語が筋力を使わないで話すことができる言語なのかよくわかります。

ひととおりフォニックス表の発音を学んだら、フォニックスビンゴと、フォニックス版UNOをしました。
ここからはアルファベット1文字ではなく、単語としての読み方を学びます。
例えば”net”という単語は、n-e-tと1文字1文字まずフォニックスを読んでから、つなげて読みます。(これが「ブレンディング」と呼ばれるものです)
子音のみの音を、ローマ字のように母音をつけて読まないように注意しながら発音します。
フォニックスビンゴ。
(フォニックス講座のものではなく、もう少し後の段階のものですが)
字の形が似ているアルファベットの読みに苦戦している様子も何度か見受けられました(例えばpをdの音で読むなど)が、
ビンゴというゲームに乗せて無理なくフォニックスを学ぶことができます。
初めて同士で生徒さんもとても緊張したと思いますが、フォニックスビンゴもUNOも、普段の授業では、慣れてくると徐々に戦略を編み出したり、いかに生き残るか、あるいはゲームで1番になるかでとても盛り上がります。
(ゲームは、単に遊んでいるわけではなく、特定の活動を仕向けるようなルールを設定するのがポイントだと思います。
たとえば、UNOではToday's Specialというカードを入れています。これを出した生徒は、10秒間でフォニックス表を順に読み、読めた文字の数だけカードを引けて、それを他のプレーヤーに押しつけることができます。生徒はできるだけ多くのカードを引きたいので、必死になってフォニックス表を読み進めようとします)

この日は「フォニックス」とは何か?という話に始まり、それぞれの音をつなげて単語を「読む」段階まで行きました。
2時間の講座でしたが、似ている音との違いを区別したり、自分で発音する練習を何度もしたので、とても疲れたと思います。
(はい、フォニックスはとても疲れます。音素に注目するのはとても耳が疲れるようです)


今回講座に参加した生徒さんは、新中2〜新高1まで幅広くいましたが、フォニックスはこれまで学校の英語の授業では扱われてこなかったため、少なくとも1年間、また長い人は3年の間、中学1年生の頃からずっと英語を読むことに苦労してきたのではないかと思います。
そのような状況で英語の授業を聞くことはひたすら苦行か、あるいは聞いても右から左へ…となっていたかもしれません。
講座で学んだことを何度も思い出して、今後の英語学習が少しでも本人にとって楽しめるものになることを願います。

2020年4月5日日曜日

200327 金曜中3クラス(最終回)

2年間続いたこのクラス。本日でいったん卒業となりました。




紺さんより:
金曜中3クラスは、今回で終了。
みんな一貫校で高校受験もなく、大きな区切りの時期という印象なのかな?

もじこ先生から

・クラスのみんなに一言
・高校生活を迎えるにあたっての抱負

とお題を出され、助手も含め、ひとりずつコメントしましたね。
みんなそれぞれの言葉が、それぞれの口から出ていることが、頼もしかったです。

目標や自分の納得感が大事ですよ。
漠然と座学を頑張ることは、とても難しいですからね。
(非ディスレクシアはそれができる)

私からは
「(普通の勉強にも脳を酷使する)ディスレクシアは学生のころから燃え尽き症候群と隣り合わせ。
 私(紺)は高校生活の勉強に必死でしがみついて結果、心身壊して高校中退しているので…。
 だから本当、健康には気をつけてね。」

と伝えました。

みんなとは、世代のだいぶ違う頃の、いち当事者の話ですけども。

二次障害は何としても回避してほしいです。

遊びではしっかり遊んで発散して、栄養も睡眠もしっかりとるんだよ〜。

生徒さんたちが、みんなでまとまって教室を出て帰っていく姿を見送りながら
胸がいっぱいになりました。

~~~

ピノコより:
最後の授業では、生徒さんたちが一人一人これからのことと他のクラスメイトに対して一言ずつスピーチをしました。

生徒さん達の将来への想いを聞いていると、過去を懐かしむことはできても、もう戻ることはできないのだなと感じました。
ですが、それは戻れないことを惜しむ気持ちではなく、これから発展していくことへの期待からの感想です。
上から目線な言い方になってしまいますが、生徒さん達のこれからの成長を本当に楽しみにしています。
そして、クラス自体は無くなってしまいますが、向いてる方向が違っても自分と同じ様に頑張ってる人がいることを知っていることは、きっとこれから生徒さん達の財産になるのではないかと思います。


…というようなことを私のスピーチの時に言えればよかった訳ですが、なにぶん極度の恥ずかしがり屋でスピーチとなると途端に元気をなくして、もにょってしまうのでこの場合をお借りして挨拶とさせて下さい。



~~

厳戒態勢のなか、持ち寄りパーティーを開いて、最終回となりました。

この続きは、今の時点では、
もじこ塾が「純粋ディスレクシア」と定義する人達のうち、一般受験を希望する人が一定数以上集まれば、大学受験を見据えた集団指導講座を開設し、
推薦入試を目指すのであれば、小論文(日本語)を勉強すべきで、
推薦入試の小論文を希望する人も、似た志向やレベルの人が一定数に達したら、集団講座を開設することも考える・・・という方針になりつつあります。

高校入学を目前に控えた生徒に「高校卒業後の進路を決めなさい、今すぐが望ましいけど、無理なら高1の冬くらいまでには」と言うのはなかなか酷なことですが、紙の上での戦いが圧倒的に不利なディスレクシアにとっては、そのくらい早く進路を決めるのは大切です。

引き続きもじこ塾に来る生徒は、一緒に頑張りましょう。
いったん離れる生徒さんのことも、高校卒業後の次のステップまでは、ずっと気にかけてまいります。