2019年9月28日土曜日

190924 ナツさん(音と文字が結びついていないと,単語は覚えられない)

こんにちは、ナツです。
三連休があったので少し気持ちが楽ですね♪

今回はテストの報告からしていきたいと思います。前回に比べ悪く、3点でした(;ω;)やはり前回が良すぎたのでしょうか?今週も単語テストがあるので勉強するしかないですね。

授業では、前回同様テストに向けての単語の暗記でした。
今回は、7個も覚えることができて前回よりも2つ多く覚えることができました。
ただ、フォニックス表でできない単語を多くやり、tion でションと読むものや、ate などフォニックス表で覚えにくいものが多かったので、流石に脳がショートするかと思いました(o_o)。
(新しい接尾辞:tion, cial, lyを教えました。)

また「offisial」?なんかは、ffと続けて書かなければいけないのでうっかりミスをしそうで心配です。
positiveなどもsをzにしてしまいそうになったり、マジックeじゃないのにeがついて忘れてしまいそうになることがあります。
「テストの時は気をつけないと」と思うところが多すぎて心配です。(・_・;

~~
フォニックスが定着すると,今度はフォニックスルールにあてはまらないところが,覚えにくい難所になってきます。
1語ずつ,
(1)発音と意味を確認する
(2)ハリボーを使って音に分解してもらう
(3)ハリボーに対応する文字を書いてもらう
(4)例外の場所[音とスペルが一致していない箇所]は指摘してあげる
・・・という方法を踏んでいます。
ものすごく手間がかかりますが,この方法なら,なんとか単語テストに対処できます。
もし,単語に含まれる音を明示的に示さない場合,ディスレクシア的には,単語は単なる記号の羅列になります。
音と文字が結びついていない状態で,アルファベットの羅列を大量に正確に覚えるのは,とてもとても大変なことです。




ナツさんは,夏休みの宿題として,このような作業を何枚もこなしていますが,これだけやってもまったく,ひとつも,単語を覚えることができません(T T)

音と文字が結びついていない場合,何回書いても単語を覚えることはできません!!
全国の英語教師に,このことを知ってもらいたいです。



1音ずつ,ハリボーを並べてから,
フォニックスで書けるところと書けないところを確認しながら書いていきます。


2019年9月22日日曜日

190917 ナツさん(接尾辞,ローマ字の知識を使った指導)

こんにちは、ナツです。


今回もフォニックス表の復習からスタートしました。家で練習した甲斐もあって前回よりも言えるようになっていました。(≧∇≦)自分の中でも成長したように感じるので勉強嫌いの私でもなんとかやっていけてます。

また、先週のブログで書いたのですが英語の単語テストがあり先日返却されたのですが10点満点中6点もとることができました!(`・ω・´)(٩(ˊᗜˋ*)وパチパチ!!)
山が当たってなんとかかけました。
これからも単語テストが週一であるので、報告できたらしていきたいと思います。

今回の授業では、また単語テストに向けて勉強しました。
困ったことにフォニックス表で読めない単語やマジックeに似た少し違うものも出てきて、今回は苦戦しました。]
generation はtionでションと読みフォニックス表で読めないので、自分なりの理解の仕方で覚えたりしました。
とりあえず、テストに向けて覚えられるように頑張ります!

3回目の授業にして,もう接頭辞や接尾辞を教えなければならないとは・・・!
オートン・ギリンガム(ディスレクシア用読字指導法)では,接頭辞や接尾辞はかなり早い時期に,フォニックスルールを使わずに,表意文字的に教えるべきとしています。
tionで「ション」と読み,単語の最後について名詞を作る,と教えるようです。
その方法を採用してみました。

ナツさんは,かなりローマ字にひきずられる傾向があります。そこで,ローマ字できる部分は使ってもいいことにしてみました。
characterの場合,cha(キャ)・ra(ラ)・c・t・erとなります。
英語の音節に厳格に教えるなら,cha・rac・terなのでしょうが,ここの部分については厳格さより知っている知識を使う作戦です。

2019年9月21日土曜日

190918 高1クラス(水)/すばる君

水曜の高1クラスに、12月までの期間限定で、すばる君が助手に入ることになりました:

いつもは数学を教えていますが、今週からTOEFLテストのためにもじこ先生の授業を再び受けることになったすばるです。また、高1の授業の助手も務めることになりました。

今回は助手についての感想です。何度か国立の方で助手をしたり、見学をしたことはあったのですが、高1のクラスはとてもレベルが高かったです。ハリボーについては彼らのレベルにとてもついていけませんでした。一応、大学受験を突破した大学生の意地で仮にペーパーテストをしたら、彼らに負けていることはないと思います(?)が、ハリボーでは完全に負けています(汗)。
これから私がハリボーを身につけると英語は伸びるのか、そして既に受験英語のひどい発音の世界で生きていた私がハリボーを覚えようとして彼らに追いつくことができるのか、今後ブログに書いていきたいと思います。

~~
大学の派遣留学の成績要件は満たしているのだが、受入先大学のTOEFL要件をどうしてもクリアできない。特にリスニングが苦手・・・と相談を受け、「だったら、ここはハリボーの練習をしてみたら?」と提案したところ、12月のTOEFLを目指して修業することになりました。

・ハリボーを使い、単語に含まれる音素を理詰めで学ぶことが、リスニング力を上げるための、地道だが王道なのではないか?
・音韻認識力が向上すると、音に頼らずに読めているとしても、良い影響があるのではないか?
・正しく発音できれば、正しく聞こえるはずなので、発音を直すとリスニング力も上がるのではないか?

という仮説を立てて,これから検証していきます。


1. 筆記体
2. 単語テスト(鉄壁)
3. 質問特集 (1分間、1問につき3文回答)
4. AGO
5. 休憩しながら自己紹介
もじこ塾では、見学者が来たり、新しい生徒が入ったりしたときは、英語で自己紹介をします。すばる君に続き生徒全員に自己紹介をしてもらい、一番印象的だったものを選んでもらいました。
このクラスの生徒は笑いを取りに行くので、いつも腹がよじれるほど笑わせてもらってます。この日もそうでしたが、すばる君とはここまで大笑いしながらの授業はしたことがなかったかも・・・

6. Let's Read
a. 関連する文法項目の確認
b. Read - 1人1文読み、次の人が和訳する
c. 最後のオチの意味を、日本語で書く
d. Readに登場する単語の音を、ハリボーを使って確認


すばる君は、去年わたしがIDAからハリボーを持ち帰ったときに、実験台になってくれています。
「そのときよりも、ハリボーの使い方が進化していたので驚いた」とのおほめの言葉を頂きましたv。

e. ノーミスチャレンジ

f. 同義語や内容に関する設問に答える



2019年9月18日水曜日

190913 金曜中1クラス(人称を教える・その2)

こんにちは。伏見です。

このクラスの担当は初めてだったのですが、全体的に硬い印象を受けました。
まだ完全に打ち解けられていない雰囲気でした。
しかし、授業では獲る所獲っていました。
特に人称代名詞を使った神経衰弱ゲームでは個人で差がありながらも、比較的に飲み込み早く成果を上げていました。
一方で、人称代名詞を使った坊主めくりでは、各語の一連の人称代名詞の読み上げに難しさを感じている様でした。
今後の課題はこの辺りだと思われます。
努力を重ねて、少しずつ確実にこなせるようなると良いですね。

~~~
たしかに、まだ緊張感があります。間違うことを恐れているのかもしれません。
でも2学期に入り、だいぶ打ち解けてきた印象があります!

1. 筆記体
そろそろ、筆記体練習帳を完走する人が出てきそうです。

2. フォニックスビンゴ(oaとo+マジックe)


3. 質問特集(1文で回答)
4. AGO

~休憩~

5. I my me mineの練習
 a. 全員で表を言いながら、ホワイトボードに書く(復習)



b. mine、your、his ...を教える
一つずつの単語を大きく書き、ゆっくりはっきり発音し、音と文字の不一致の部分についてかなり細かく教えるよう注意しています。
音と文字が不一致の場合、ハリボーを使ってはならないことも分かりましたので、今は人称代名詞に関しては、フォニックスルールに沿った部分と沿っていない部分を明示的に指摘するようにしています。

「格」とは何かについては、生徒が聞いてくれるので、雰囲気のままに、かなり文法的な説明をしています。
(格とは名詞のかたちが変わること。日本語も"私は" "私の"を1語と考えたら、格変化していると言えなくもない、など)
そのほうが、納得感をもってI my me mineを覚えてくれるように感じます。
#にしても、正しくスペルするのは本当に大変なことなのですが・・・



 c. かるた
 

視覚認知の力が弱い子はかるたは苦手です。なので特性理解をうながします。「目で見る力が大変なんだね」と。

d. ぼうずめくり
こちらは、とりわけ音韻操作の弱さが出る気がします。
小さな音の区別がつらいと、he his him hisなどは、なかなか正しく言えません。
 
e. (休憩がてら、BBカードで神経衰弱をはさんでから)自分で書く





もじこ塾の中学生クラスは、宿題はありません。塾は訓練の場だと考えています。

お疲れ様でした!

2019年9月14日土曜日

190910 ナツさん

こんにちは、ナツです。




今回はフォニックス表の復習からスタートしたのですが、自分が思っていたほど酷くなく半分以上は発音することが出来ました。まだ危うい所は多いですが継続していき完璧になるまで頑張りたいと思います╰(*´︶`*)╯
⇒フォニックス表のほぼ全部を覚えてきました。
この表を覚えて順に言うことは,それほど難しくありません。たとえディスレクシアであっても。
問題はこれを使って単語を読むことにあります・・・そしてナツさんも例外ではありません。

その後は単語テストに向けての勉強をしていきました(毎週、ターゲットから20問の単語テストがあるそうです)
まず出そうな単語に山をはったのですが、私の脳内の限界で5単語しか覚えることが出来ませんでした。けれど今までなぁなぁにしていた事を考えると少しは進歩していると思います!
⇒ナツさんは、音と文字の結びつきが弱いのに加え、読み上げた単語を聞いても何と言っているかよくわかりません(音韻認識が弱い)。
その状態から、1つの単語を発音しながら書けるようになり,意味も言えるまでには、本当に時間がかかります。

単語はフォニックス表を応用しながら覚えていったのですが、どうしてもローマ字読みが抜けず苦戦しました。
また、名前読みも突っかかってしまい「i 」のところを「a 」と書いてしまう事が多々ありました。i は「い」とローマ字では言いますが、名前読みでは「あぃ」と読むのでa の「あ」(ローマ字読み)と間違えてしまうのです(−_−;)マジックeにもまだなれず今だに書き忘れをしてしまいます。
/i/という音に「e」(イー)という文字を対応させてしまう生徒は多いのですが、「a」と置いてしまうこともあるんですね。。

とゆう事で、苦戦してはいるもののなんとかやっていけています。まだまだですが、慣れてきてはいるので頑張ります‼︎

ナツさんには、単語に含まれる音を、ハリボーを使って表現することに挑戦してもらいました。
予想通り大苦戦。単語に含まれる音を頭のなかで数えるのではなく,単語を見て文字の数を数えようとします(しかし,英語は文字と発音が完全対応していないので,この方法だと間違います)。音の操作にたいへん苦労している様子がうかがえます。でも頑張ってます!

2019年9月12日木曜日

190909 時雨くん(ディスレクシア的・センター英語攻略法)

時雨くんより,マーク模試につきまして:



今回のマーク模試では理系では満足の点数がでた科目があったのがよかったです。
英語では早めの休憩と細かく立てた時間配分の効果で今回の目標点をだすことができ概ね良い結果になったと思います。

マーク模試としては7月にも別のものを受けておりそこでは「間違っているものを選べ」などのくだらないミスがありましたが今回はそう言ったミスもなく計算ミスも全体で1か所でした。
上の文言に限らず後で見る可能性(結局見なかったものも多数でしたが頻繁に引いた方が自分は見にくくなるよりも良かったようです)のある問題文中の言葉に濃い傍線を引き続けたのがよかったようです。

ついに英語で100点を超えました。センター同日模試ではその半分くらいの点数だったことを思うと,地道な訓練がいかに大事か分かります。
ちなみに,理系科目とほとんど点数が変わりません。


大学受験生の方から「時雨くんという人のセンター英語の解き方を知りたい」という質問を受けましたので,答えてもらいました。
デコーディング(単語の解読)に時間のかかるディスレクシアにとって、参考になると思います:

センターの作戦
順番:第3問→第4問B→第6問→第4問Aor第2問←ここで力尽きるor時間切れ

第3問A:開始直後であり読字能力もあるので一番しっかりと読み安定した点をだしています。
展開上,不要な文を選ぶ問題。この問題は,冒頭の下線前の部分を丁寧に読んで、内容を正確に把握してから「これと直接関係のない文はどれか?」を検証していくと正解できます。時雨くんは構文把握が正確なので,この問題を得意としています。

第3問B:パターンが最も分かりやすく要所(大抵は最後の話し手の最終文)を見つけやすいので読む量は少なくただし確実に読むように心がけています。
↑問題文のほんの一部だけと選択肢をじっくり緻密に読んで、正解を導きます。読むのはあくまで一回だけ。俯瞰能力があるディスレクシアならではの解き方です。

第4問B:広告は要所が散らばっていたりして解き切るために結果的に全文orほとんどを読みますが1文1文の意味が分かりやすくどんどん読み進めて解くことが多いです。
↑最近,正答率が上がってきました。

第6問:長文としては第5問の物語文よりも論説文のこちらを好んで解いています。初めにBの段落のテーマの整序で内容の予測ができ読みやすいです。その他の小問ではキーとなる単語を探し読む量を減らすようにしています。
↑英文の論理展開の知識をもとに,パラグラフ冒頭文や逆接(But, However)の後だけをじっくり読み,続いて選択肢を丁寧に読んで正解を導きます。全体の1/4~1/3を、1回だけ読みます。

第5問(小説)は、今はまだ手が回りません。

ここまででだいたい60分程度。だいぶ疲れてくるので,1~2分休み,もう一息解きます。

第4問Aor第2問:以前は第4問AもBの前に解いていましたが読字量が多く第2問に解けるものがあるときの時間づくりにどちらが解きやすそうかを見て選んでいます
↑グラフ問題は,意外と読む量が多いので,いまの時雨くんには読み切るだけのエネルギーが残っていません。
第2問の文法問題は,そもそも知識系の丸暗記が苦手なのと,短い選択肢は読み間違いやすいので(itとisの違いがわからない,など),ほとんど解いていません。

なお,時雨くんは発音問題とリスニングが最も苦手です(リスニングと数学の偏差値の差が30以上あります)。
発音問題ができないのは、文脈のない一語を正確に読むことが本当に難しいため。
リスニングは、語彙不足もありますが、設問文を解読するスピードが、読み上げスピードに間に合わないのが最大の要因です。
彼の発音そのものは,決して悪くないです。ネイティブにもよく伝わる、わかりやすいジャパニーズイングリッシュに聞こえると思います。

模試の後や翌日に無理して英語を読んだとき,時雨くんは後頭部が痛みだして,その日はもうそれ以上は読めませんでした。
彼にとって英語を読むということは,まさに身を削る行為です。

2019年9月9日月曜日

190903 ナツさん

こんにちは、ナツです。



今回は、フォニックスを教えていただきました。
分かる発音もあったのですが、私の認識が正しくなく訂正しながら少しずつ進めていき、なんとか表を教えてもらい終わった時には一時間が経っていて驚きました。

認識が正しくなかった理由がローマ字読みをしてしまったり、普段見聞きしている発音のまま発音していたからでした。
フォニックスを行なっていき少しずつでも直していきたいと思います( *`ω´)。
⇒英語をローマ字で読もうとするので、ローマ字で読めない単語はお手上げです。
ここまでは定型の生徒も同じなのですが、ディスレクシア的には推測が効かず(または推測できるようになるのに非常に長い時間がかかり)、単語が単なる記号の羅列に見えるので、覚えるのはほぼ不可能に近くなります。

フォニックス表が終わってから学校の英単語をフォニックスを用いて読んでいきました。結果『マジックe』というものを理解することができました。単語の最後にeが付くとa.i.u.e.o.の文字を母音読みするそうです。(もしかしたら認識の仕方が違うかもしれないです。(⌒-⌒; ) )⇒「名前読み」が正解です^^。アルファベットを名前の通りに読む読み方です(エィ,イー,アイ,オゥ,ユゥ)

先生はこちらのペースに合わせてくださるので、1つ1つ理解できるまでやっているので頭に入りやすかったです。

⇒フォニックス表を全部言えるようにすることを、宿題にしました。
練習用として、もじこ塾恒例・もじこと生徒とで交互にフォニックス表を読んだものを、スマホで録画しました。自分の声と教師の声が交互に入っていると自己修正がしやすいですし、自分の声を聞くのはインパクトが強いので、たいていの生徒は数回聞いただけ(⇒自己申告)でフォニックス表を覚えてきます。たとえディレクシアであっても。
ナツさんも「自分の声は嫌いですう~」と言いながら、録画したものを持って帰りました。

2019年9月6日金曜日

190830/190906 金曜中3クラス

紺さんより:

各々の通う学校の色、生徒さんの状況などが、実に多彩なクラスです。
多彩な中にいても対等に付き合えるあたり、ディスレクシアっぽいなあと感じます。
生意気と言われることがあるかもしれませんが、そのまま伸びて欲しいです。
生徒同士の仲も良いクラスです。
ディスレクシアの中でも得意不得意の個人差はあります。
音韻認識が上手、記憶力が良い、戦略的、文法がわかる、
当人比で書けるが読めない、読めるが書けない…etc
苦手な子が、できないんだと率直に言えることと、
得意な子が、自分なりのコツを伝えたりする様子に、いつも感動してます。

~~
少し生徒の出入りがあり,パワーバランスがだいぶ変化しましたが,
罵倒したかと思うと助け合ったりと,流れが速いのは相変わらずのクラスです。

1) 筆記体
全員が小文字を終了。大文字か格言を書いています。

2) フォニックスビンゴ
あえて難所の「long o」と「au」の区別を取り上げました。
スマホの音声認識を使って,coldとcalledを言い分けてもらったり。ちょっと難しすぎたかも。。

3) 質問特集
2文で答えてもらってます。1分で20問以上答えられる生徒も少なくありません。

4) AGO
このクラスの生徒は,カードの文字を読むことができます。

休憩

5) 文法
比較級の確認。大学受験生用の理詰めの説明(「比較構文は,thanの前後に比較の対象があり,カタチがそろっていないといけない」)に「これだけで次のテストで20点は上がる」と言う生徒も。それは言い過ぎだと思いますが,文法説明がディスレクシアに適していることを再確認しました。

6) Let's Read
1. 1人1文ずつ読み,次の人が和訳する
2. 最後の文は講師が読み,オチの意味を書いてもらう
3. ハリボーを使って単語の音を確認
4. ノーミスチャレンジ
・・・最近,この方式で安定しています。

このクラスは,特に音韻認識が弱い生徒がいるのですが,彼に言わせると「音を確認すると安心して読める」そうです。
実際,この生徒は1年前と比べて,吃音がずいぶん改善されました。


このクラスは私立の子(6年間という考え方ができる)が多いせいか
中3という学年でも、切羽詰まったようには感じません。
日々、淡々と読字訓練を進めています。ずいぶん読める生徒さんもいます。
淡々と訓練できること自体は、とてもすごいこと。
でもこの独特のまったり感は「目指すものがない」という状態が関係してるのかも…と
今回、特に強く感じました。

~~
このクラスの一部の生徒とは,初めて会ってから2年がたちました。紺さんも言っている通り,振り返ると,ずいぶん読めるようになったなと感じます。
このクラスを通じて「ディスレクシアでも訓練すれば,多くの場合は英語を読めるようになる」と,自信をもって言えるようになりました。

最近,専用の訓練をしっかりすれば,2年から2年と1学期くらいで,読み訓練はひと段落するように思うに至りました。
このとき,定型の生徒たちと混じって少し英語が大変な生徒としてついていけるようになるのか,英語があまり読めない/覚えられない人になるのか,英語の読字能力はほぼゼロにとどまるのか・・・は,やってみなければわからないですし,ひと段落した時点で次の課題が見えてくると感じます。
次の課題にどう対処するかは,自分がどの程度英語ができるようになりたいのか,直近の入試でどの程度の英語力が必要なのかによって決まります。
そのためには,目指すものを決める必要があります。

2年たったその先はどうするか・・・
このクラスに限らず,生徒のみなさんと考えていきたいと思っています。

2019年9月5日木曜日

190830 金曜中1クラス(人称を教える)

中1クラスの新学期が始まりました。

1) 筆記体
2) フォニックスビンゴ 
  久しぶりなのでmagic eの確認。
3) 質問特集 
  このクラスは,これがとても上手です!
4) AGO 
  そろそろenglish onlyにしようと思っています。

5) 休憩しながら、夏休みにやったこと 
  I went to ... / I saw the movie ...などの文を口頭で発表

6) 人称 

中1の2学期のもじこ塾の大きなテーマのひとつ。
この手の暗記はディスレクシア的には本当に大変なので,毎週扱います。

a. 一人称・二人称・三人称という概念を確認します。
 「わたしとあなたという二人だけの世界があって,そこに入ってくる最初のよそものがheやsheなんだよ」。
b. 格変化について説明します。
「日本語では,「私は」「私の」「私を」と助詞をつけるところを,英語は「私」そのものの形がだいぶ変わっちゃうんだよ。それが I / my / meなんだよ」

c. 人称は単語としてのただすまいが小さすぎるせいか,読み間違う子が続出します。
なので,大きく書いて,懇切丁寧に読み方を示します。
「weはこう書いて,「/w/+ロングe」って読むんだよ。」

hisとhimなど、1つの音素の違いが聞き分けられない、言い分けられない生徒もいます。
言い分けられるには、まず聞き分けられることだと思いますので、
講師が口を大きく動かして音素を示したり,フォニックス表を見せたりしながら,違いを示します。

かるた


夏に,人称に含まれる音素をハリボーで確認したことがありましたが,
スペルが不規則すぎたせいか,生徒たちは途中からぐったり疲れてしました。
やってはいけなかったようです・・・

7) BBカードで神経衰弱 ペアを作れた人は,絵札を見て文をつくる
8) 人称の一覧表:空所補充

かるたや坊主めくりで確認したあと,最後に1回だけ,言いながら書いてもらいます

今日は出席者が少なめでした。来週から本格始動でしょうか?お待ちしています!

~~~
紺さんより:
今日は生徒さんが3人でした!
夏休み明けに期末試験(二学期制)がある生徒さんも多い様子。
『うわー…休んだ気になれないじゃん…』
って助手が思わず言っちゃったわ!これは大変だわ〜…。
8月中に学校始まってることにも、けっこう驚いたのに…。(世代差)
中1英語は、ディスレクシアにとっては、一番不親切で、
わからないことが多すぎる時期です、先生も承知の上なので、大丈夫。
少しずつ訓練していきましょう〜。



2019年9月3日火曜日

190831 ナツさん

はじめまして、ナツと言います。現役高校2年生です。
今月からもじこ先生のところでお世話になります。(*^ω^*)



唐突ですが、私がディスレクシアだと言われた話をしたいと思います!はじめは英語が嫌いで、苦手ではなく嫌いだったんです。そのため授業についていくことが難しく、『何言ってんだこの先生』状態でした。それが小学生~高校1年生まで続き、いくら勉強しても身に付かないため自分はバカなんだと思っていました。高校2年生になってから英語の先生が変わり、私の出来なさを鑑みて教えてくれたのがディスレクシアでした。はじめは、そんな名前聞いたことがないな〜と思っていたのですが、症状について知っていくうちに『あれ、なんか当てはまるもの多いな?』と思い先生に説明したところもじこ先生を紹介されました。

ここまでが通しての流れで、先日体験授業として実際に参加させていただきました。そこで、自分と似たような人が多くいて羞恥心でいつも詰まっていたのが羞恥心を感じることなく、一緒に勉強できました。(*´∀`*)
これから週1回通っていきたいと思っています。こちらも時間がある時に書いていきますので、よろしくお願いします。


この生徒さんは,高校の先生から紹介されて,もじこ塾に来ました。

某都立高校のその先生は,昨年,朝日新聞でもじこ塾の記事をご覧になり,「うちの高校にはディスレクシアがかなりいると思う」とお越しになりました。
中学生の授業を見学され,「この授業を高校の集団指導で行うことはできない…」とのことでしたが,その後,生徒のなかにディスレクシアを発見して,こちらを紹介してくださったようです。聞けばナツさんは,この先生から,ずいぶん懇切丁寧に個別対応してもらったとのこと。

※授業見学は,ディスレクシアを理解したいと強く希望する教育関係者の方のみを対象に,一部クラスで,1学期に1~2回程度をめやすに受け入れています。

英語の読字能力ほぼゼロのナツさんが,今後どのように進路を決め,英語力をのばしていくか,ここで可能な限り書いてもらいます。乞うご期待!

2019年9月2日月曜日

190829 木曜中2クラス/中3クラス

新しい助手が本格稼働を始めました。
イギリスの美術大学を卒業し、現在は東京で大学院生をしている「キリン」さんです。
これから不定期でいろんなクラスに出没すると思います。よろしくお願いします!

◆中2クラス・・・水曜と同じ内容です。
多動の生徒が多いクラス。久しぶりに集まったこともあり、多動がより一層出ていたかも。。
この生徒は、線におさめるように書くこと、運筆をコントロールすることに困難がありますが
地道に筆記体の練習を続けるうちに、だいぶ慣れてきました。





◆中3クラス・・・新しい生徒が見学に来ました。これから、クラスの雰囲気が大きく変わりそうな予感です。
1) フォニックスの確認
2) 見学者にフォニックスを教える
3) フォニックスビンゴ
4) 質問特集
5) AGO
6) 自己紹介+夏休みにやったことを英語で言う
7) Let's Read
・1文ずつ読んでは、次の人が和訳を言う
・フォニックス表とハリボーを使い、文中の単語の音を確認
・30秒でどこまで読めるかチャレンジ
・内容に関する質問に答える

キリンさんより:
私はディスレクシアですが大学の4年間をイギリスで過ごしたため英語を読むのは"得意"だと思っていました。しかし、助手としてフォニックス講座(※ハリボー)を見学している中、私は文字を読んでいるのでは無く、感覚や記憶(サウンドや一つのイメージとしての文字の並び)を通して読んでいた事が判明しました。だから、たまに変な読み間違えをしてしまうのが具体的になぜなのか自分の中で少し明確になった気がします。


わたしが以前から、その写真のセンスの良さをプッシュしている生徒がいるのですが、美大生のキリンさんに写真をほめられて嬉しそうでした。