2018年10月23日火曜日

181019 新宿金曜中3クラス


こんにちは、ピノコです
今日は、中3クラスの様子をご紹介したいと思います。
しばしの間、お付き合いください!

授業内容:
1)筆記体
2)フォニックスビンゴ(テーマ:ar)
3)AGO
 QA100の質問に2文で答える。より多くの質問に答えることの出来た人からAGOの手札を取っていく
4)文法問題(テーマ:時の表現)
5)英文音読
 ①前の人が読んだ英文を次の人が和訳
 ②最後のオチを考える
 ③1人1文音読
6)自由英作文(テーマ:学校に行くまでにどれくらい時間がかかりますか?/3文以上で)

授業風景:
今回はQA100の質問に2文で答えました。このクラスでは、2文で答えるのは初めてです。かなりの回数QA100の質問に答えてきたので、1文目はすんなり出てきますが、2文目が難しいようでした。しかし、他の生徒さんの答えを聞いて次の人はそれを利用して答えていたり、最初に答えた1文目が2文目に繋がらないと分かると1文目を言い換える生徒さんが印象的でした。

国語の授業報告:
今回は『漢字の読み』に主軸を置いたプリントを行いました。漢字や音読を一緒にやっていて、生徒さんたちは2人とも『漢字がかけない。語彙力がない』と同じことを言います。しかし、結果として同じ状態になっているだけで、起因するところは違うのかなと思っています。今後は、熟語を書くだけではなく意味にも積極的に言及していきたいと思います。

~~
ピノコが国語の先生になったため、中2()クラスの報告ができなくなっており、申し訳ありません・・・教材は同じで、クラスにはだいぶまとまりが出てきました。折を見てこのクラスの報告も行う予定です。

2018年10月22日月曜日

181022 国立⑤(中1)クラス

紺さんより

1,  10分間筆記体


2,   フォニックスビンゴ
3,   QA-100
4,   AGO
5,   単語カードで七並べもどき。
6,   文章カードで言い換え。否定文と疑問文。
    ・サイコロを振って主語を決める。(例:he )
    ・先生が文章カードを提示する。 (例:play the piano )
    ・文章を適切な形に言い換える。 (例:Does he play the piano ? )
7,   文章カードで坊主めくり。
8,   BBカードで神経衰弱。
9,   プリントで、文章を適切な形に書き換える。(6と似たことを筆記で行なった形)



もじこさんが作成した文章カード(と言えばいいのかな?)を使って、
否定文と疑問文に言い換えを行いましたね。
『Do』と『Does』の使い分けは、生徒全員が理解している様子。
助手が今年やっと理解した箇所をすでに…!頼もしすぎる。(′▽`)
「先生の教えを聞き、教えを活かせる生徒」という定型にはありふれた日常を、
得ることがまずとても難しい自分たち。
でも先生の教えを請う気持ちは、ディスレクシアも定型も一緒だと思うのです。
周囲にある当たり前が、やっと自分のところにも…という
生徒のニュートラルさを垣間見る瞬間に、よく遭遇できている気がします。
スタートラインを味わう塾かも…と思うことも多いです。

~~
中1クラスは、今まで以上に、文法を体系立てて教えています。
最初は筆記体、最後は文法問題のプリントで、書く量も意外と多いです。

2018年10月19日金曜日

181022 国立中3クラス(本当のことしか書けない病)

紺さんより:

1,   10分間筆記体
2,   フォニックスビンゴ( y の2種類の読み方)
3,   QA-100
4,   AGO
5,   プリント問題(時の表現)
6,   音読
    ・一人が音読、次の人が訳す。
    ・先生がオチを音読。生徒はオチを想像する。
    ・先生が読んだオチ部分を、訳して筆記して先生に見せる。
7,   自由英作文(3文で答える)
    ・テーマ『日本のポップカルチャーを中学生に教えるとしたら、何を持っていく?』
8,   プリント問題(受け身/ be動詞+過去分詞 )



英作文は難しいようですね。
文章をいきなり翻訳できるような読み方が染み付いていると、
かけ離れたことを描くことにも、抵抗が出やすいのかもしれない。
「嘘書きたくない病」がとても目立つ生徒もいますが、個人的には
切り替えが難しい特性も持っているか、
過度激動の潔癖さの表れ??と考えてます。
ディスレクシアとしては当事者の演技感覚を作文に使うといいかも。
設問の望みは「3文を書いてくれ」です。3文書ければいいわけです、はい。
意外と筆が進んだりして。

~~
中学生に自由英作文を教えてみて、予想以上に「何を書くか」の部分で苦労しているのに驚いてます。紺さんも指摘してますが、「本当のことしか書けない」「思いのたけをぶつけることしかできない」一派がいますね。
わたし自身は、素の自分ではなく演じるつもりで書くことで、だいぶ楽になったのを覚えてます。過度激動の潔癖さというか、悪しき完璧主義なんでしょうね。。この完璧主義は自滅にしかつながらないと断言できます。
以下のすばる君とは足かけ2年、自由英作文を書きましたが、彼などは最初から創作で書くことができました・・・



前回の授業報告(数学)

まずは関数のテストをしました。来週こそ基本的な公式は覚えてきてほしいです。次に相似をやりました。やはり、相似な三角形のうちどの角とどの角が対応しているのかがわからなくなってしまう場合が多いようです。そういった場合には図を使って解決しようとせず、文字を見て式を立てることができれば解くことができます。一つの方法がダメだったら他の方法を検討してみてください。


2018年10月18日木曜日

181017 新宿水曜②クラス


こんにちは、ピノコです
今日は、②クラスの様子をご紹介したいと思います。
しばしの間、お付き合い下さい!


授業内容:
1)筆記体
2)接頭辞・接尾辞ビンゴ(テーマ:re-)



3)AGO
 QA100の質問に2文で答え、より多くの質問に答える事の出来た人からAGOの手札を取っていく
4)文法問題を解きながら文法説明(テーマ:関係代名詞のwhat)
5)英文音読
 ①前の人が読んだ英文を次の人が和訳
 ②最後のセリフの意図(オチ)を考える
 ③この英文についての質問に答える
 ④1人1文音読
 ⑤ノーミスチャレンジ
 ⑥速読み:30秒でどこまで読めるかチャレンジ










6)BBカードで「スピーディーじゃないスピード」
 BBカードを使ってトランプゲームのスピード。ただし、出すカードが絵札なら絵から見て分かる事を、字札なら肯定文は否定文に否定文は肯定文に変えて言うルール
7)文法問題(テーマ:関係代名詞)



授業風景:
今回の授業は前の授業の生徒さんも含めて、皆さんとても疲れている様子でした。少し天気が不安定な事もあるのか、とても辛そうに筆記体を書いていました。
特に、今回は筆記体だけでなく英文音読を含めウンウン唸って苦しそうな回でした。



このクラスの生徒たちは、苦しくても英語に向かっていく我慢強さを身に着けつつあります。
1対1でこの手の追い込みをかけると,雑談に走るか、人生相談大会になるか,寝落ちしてしまうか,または腹が据わっている生徒は苦しくても向かっていきます。
このクラスの生徒は,かなり疲れていても読み書きに向き合えるようになってきました。
ピノコが言う通り苦しそうなのですが,ちょっと感動的ですらあります。

集団授業の良さはこのように、時に切磋琢磨し、時に気を抜けるところにあります。仲間がいるからこそ可能なことです。

2018年10月17日水曜日

181007 全統論文模試(+合理的配慮)


これまでもじこ塾では,模試の合理的配慮として,時間延長,問題用紙の拡大,問題文の読み上げを行ってきましたが,今回初めて,模試の主催者にもご協力を仰ぐ必要のある合理的配慮に挑戦しました。パソコンで入力した答案を提出することです。


某生徒より:

小論文の模試を時間延長,キーボード入力,拡大鏡の使用,プリントの拡大をして受けた。今まで手書きだったが,キーボードの方が考えがまとまり,字を書くことに集中しなくてもよいのでとても楽だった。

消しゴムで字を消すことが意外と負担になっていることに気が付いた。もともと綺麗に消すことは苦手で,多く消していると手の感覚がなくなっていくので,無意識に書きたいことが絶対確定するまであとのことを考えて書かないようにしていることに気が付いた。キーボード入力は簡単に消すことができるので,よいと思った。

また漢字の変換が出てくることは想定していたが,MacBookで受けると勝手に単語の辞書検索がかかってしまうことに気付いた。機能を試験では切った方が良いのではないかと思った。

今回ワードで入力をした。しかし問ごとにページを変えないと字数カウントがわかりにくいので,受験の時は保存を問ごとにするかページにするかを考えた方がよいと思った。

要約は始めたころに比べてできるようになってきたと思う。次は時事や自分のことを入れた上で意見文を書けるように練習していきたい。

~~~

もじこ塾のように1桁しか受験者がいなくても,合理的配慮による模試のオペレーションはとても神経を使います。それは採点業務でも同じこと。一枚だけ違う体裁の答案が来たら管理がものすごく大変になるので,できるだけ他の答案と同じように扱えることが必要です。
今回は入力したものを,可能な限り答案用紙と同じ行組みに整えた上で,解答用紙に貼って提出するという形で,OKを頂きました。

・問題用紙はB5→B4に拡大したものを使用
・試験時間は1.3倍に延長
・本人持参のPCで入力
・試験時間終了後,USBに保存。教室のパソコンにファイルを移し,そこで体裁を整えてプリントアウト。切って答案用紙に貼って提出
・解答用紙,受験届等は通常通り
・大学コード表の字が細かすぎて読めないので,コード番号を探す作業を手伝う

合理的配慮模試(入試)では,主催者への感謝の気持ちがより一層必要だと感じました。
上の感想を寄せてくれた生徒も高校時代,戦略的な笑顔と感謝で(?!)数々の合理的配慮を得て来た実績があります。彼女に言わせると「結局のところ,人がやることだから」,感謝を表すことは大事とのこと。私も本当にそう思います。

2018年10月15日月曜日

181008 国立中3クラス

紺さんより:

10分間筆記体
・フォニックスビンゴ
・QA-100
・AGO
・プリント問題(before, after, while, などを使う文章について)
・音読



・自由英作文(おすすめの日本食は?)
・プリント問題(現在完了の問題)




私は、学生当時から、before, afterの出る文章が苦手でした。
「英⇆日」をする場面で(=英語の問題を解く時、読解時、書く時…etc)
すごく混乱していたんです。
今日のもじこさんの解説で、着目する箇所がわかって、
長年の絡まりが、また一つほどけました。
定着には反復が必要ですが、
「これ中学のときに教えて欲しかった」がひとつ増えました〜!
興奮しました!(′▽`)

※これですね↓
…… before ~は「…の前に~」ではなく、「~の前に…」
ディスレクシア的には時の表現(曜日や月の表現、for ...、before .../afterなど、時制)が苦手なように思います。おそらくは独自の時間感覚があるからだと思っています・・・




すばる君より:
前回の授業報告
まずは前回と同じく関数のテストをしました。正答率が悪かったので少し復習もしました。どうも覚えることが多すぎて、逆に一つも覚えていない様子だったので次回では必ず正解してほしい3つの公式を指定しておきました。テストの後は相似のプリントをやりました。どの三角形とどの三角形が相似なのかまずはアタリをつけることが重要なのですがここで勘が問われ、すぐにできる生徒とできない生徒が出てきます。しかし、できない生徒の特長としては、できないのに図とにらめっこし過ぎている気がします。図を使い過ぎずに解く方法を身に着けてほしいと思います。

2018年10月14日日曜日

181012 金曜新宿中3クラス


こんにちは、ピノコです。
今日は、中3クラスの様子をご紹介したいと思います。
しばしの間、お付き合いください!

授業内容:
1)筆記体
2)フォニックスビンゴ(テーマ:ou/ow)
3)AGO
 QA100の質問により多く答えることの出来た人から手札を取っていく
4)文法問題(テーマ:時の副詞節)
5)英文音読
 ①前の人が読んだ英文を次の人が和訳
 ②最後の単語“duck”の意味を文脈から推測する


 ③1人1文音読
 ④速読み:30秒でどこまで読めるかチャレンジ


6)自由英作文(テーマ:日本のポップカルチャーを紹介する為に何を持って行きますか?3文以上で)
7)文法問題(テーマ:受動態)

授業風景:
今回の自由英作文のテーマは『日本のポップカルチャーについて』でした。現役の学生さんである生徒さん達にとって書きやすいテーマなのかと思いきや、意外と苦戦を強いられていました。もう、生徒さん達にはポップカルチャーは当たり前すぎて何がポップカルチャーなのかいまいち分からない様子です。日本文化(抹茶や八つ橋などの古い文化)よりも現代日本文化の方が生徒さん達を苦しめるのはとても不思議です。

※自由英作文は、文法面よりも内容面(何を書くか)、案出しの部分が難しいようですね。
このほか、本当のことしか書きたくない病も目立ちます。「ゲームとかでもいいよ?ポケモンとか?」と水を向けると「ポケモンは嫌い。嘘は書きたくない」と言ったり・・・大学受験生になると戦略的思考に基づき、思ってもいないことを書けるようになるのですが、その域に達するにはもう少し大人になる必要があるようですね。


国語の授業報告:
今回の国語は、音読と漢字の書き取りをしました。音読の文章は、先週の話し合いで出てきた生徒さんの興味がある分野の本から抜粋してみました。ただ読むのも疲れてしまうので、文章を読んで『どう思うか』『こういう問題に、どう取り組んでいったら良いか』など話し合いながら読み進めていきました。そうして意見を聞いてみると、こちらが思っている以上に生徒さん達は世の中が抱える問題や不条理に関心があり、強い憤りを感じている様子です。その発言は、どれもとても高潔です。
少し気になることを挙げるのであれば、自分自身の不得手ばかりに目がいってしまう事です。せっかく、2人で勉強しているのですから、自分の得意な事にも目を向けてみてください。不得意を克服する為の第一歩は、自分の得意な事を知ることだと思います。

※内容について徹底討論することは、とても大事だと思います。
浪人生さらには高校生の一部とは、そのような授業を私も行っています。。そういえば、ピノコともそうでしたね。

2018年10月13日土曜日

181005 ユリイカ姫

10/6 レッスン12

内容
宿題の答え合わせ
*wouldの用法と識別
*過去問

わかったこと
どうしてもわからない品詞があって、ゴリゴリくんの問題がその問題だけ解けなかった。結局もじこ先生に聞こうとして授業まで保留にしていたら、ただ上下逆さまの鏡文字に読めていただけだったことが判明した。

※wouldをworldと読み間違えてました…しかし姫は、国立二次試験の文章が読めるほどの英語力があります。

わたしはどちらかというと、日本語より英語の方が文法や方法から読みやすいと感じていて、心身の体調を崩している時に日本語の本だと目が文字を上滑りしてしまい、"調子が悪い"という自覚に至るのだが、英語ではあまり起こらない。多分日本語と英語で読み物のレベルが違うことに由来していると思う。なので、英語で読み間違えを起こすということが新鮮だった。

ちなみに授業の時も台風のせいでボーッとしていて大変だった。

授業後に論文模試を受けた。やはり体調が優れず、15分弱ベッドのお世話になった。
なんとか受けた模試は、解答欄を間違え、問題用紙まで先生のところに置いてきてしまい、なんだか大変だった。
今回の小論模試はわたしにとって書きにくい問い方だった。
わたしは"〇〇についてどう思うか"や、"〇〇という方法で△△(物事)を考えた時のあなたの考えを述べよ"などの、答え方や考え方の指針がある小論文は得意だが、今回みたいな"〇〇(例えば、1+2=3)という理論があるが、このことをあなたはどう考えるか"みたいな理論と答えがあってその上"どう思うか"と言われても「あっそう。」で終わってしまう問題は苦手なのだと思った。
たぶん、どう答えたらいいのかわからないのだと思う。なのでその問いの意味を解釈するのと、どう答えるか、何を言おうか考えるだけで時間の大半を費やしてしまう。
なんともイヤらしい問題だった。

※お疲れ様でした・・・!
もじこ塾には備えつけのベッドがあります。初代の生徒のひとりが、英語を10分も読んでいると寝落ちしてしまうという苦労を抱えてました。彼のためにベッド付きの部屋を借りたのですが、時々こうして役に立ってます。



2018年10月12日金曜日

181010 新宿水曜②クラス

こんにちは、ピノコです。
今日は、②クラスの様子をご紹介したいと思います。
しばしの間、お付き合いください!

授業内容:
1)筆記体
2)接頭辞・接尾辞ビンゴ(テーマ:con-/com-/contra-)
3)AGO
 QA100の質問に2文で答え、より多くの質問に答えることの出来た人から手札を取っていく
4)文法解説→問題を解く(テーマ:所有格の関係代名詞whoseについて)


5)英文音読(Elementary Stories for Reproductionより)
 ①前の人が読んだ英文を次の人が和訳
 ②オチをブギーボードに書き込む
 ③1人1文音読
 ④この英文の質問に答える
 ⑤ノーミスチャレンジ
 ⑥速読み:30秒でどこまで読めるかチャレンジ
6)文法問題(関係代名詞)
7)再び、5)で読んだ英文に関する質問に答える
8)ディクテーション(5)の文のなかから読まれる英文を聞き取り、和訳をブギーボードに書き込む)



授業風景:
このクラスは英文音読でノーミスチャレンジ(1分30秒で読み間違えず、どこまで読むことができるかを競います)と速読みの2回、英文を読みます。このノーミスチャレンジは、生徒さん達にとってかなり気を張る課題らしく、始まる前に深呼吸している生徒さんもいます。他にも1人1文音読のときに、間違えそうな箇所(the appleのtheなど)に印をつけていたりと生徒さん達なりの工夫を目撃する課題です。

※前後に肩を回してバキバキ言わせてる生徒もいますよね(笑)。これは高校生や浪人生にもみられる傾向で、それくらい音読は体に力が入るらしいです。

「次の単語が母音ではじまるときは、the(ザ)が(ジ)になる」と伝えたところ、「そこまで同時に見れない」と反論されました。
ディスレクシアは一度に見ることのできるスパン(語数)が少ないと聞いたことがあるのを思い出しました。

2018年10月11日木曜日

181004 時雨くん



時雨くんより:

理数も一般的な塾に通い始め週休2日と一般的な同年代の生活に少しだけ近づいた9月でしたがもじこ塾での英語の進め方も変化がありました。
3月〜8月まではとにかく読むことが主体で音読していることが多かったですが9月に入り文法的、語法的な面の強化も始まり、読むものも一定の文法的テーマのあるプログレスという教科書を使い始めました。
音読は読む能力を強化するために必須ですが、それと同時に文法を理解し解答用紙に示すことが入試には必要です。そのためにもこの文でこの単語がどの用法で出てきているのかを意識して訳すことがこれからの課題になると思います。

~~~

これまで時雨くんとは、設問のない、自然なリズムの平易な英文を使って、音読と精読をもっぱら行ってきました。
高認合格を機に、いわゆる教材にシフトすることにしました。上にもある通り、読字能力強化のための音読教材と、構文をとる練習をするための教材の二種類です。
このほか、英作文や英会話に加え、筆記体やToe by Toeといったディスレクシアならではの素材を組み合わせています。

◆授業内容

①Let's talk(3分間、英語で会話)
最近はQA 100、200、300などを使用。2文答えてもらったり、ここから質疑応答にしたりしています。

②宿題の確認
・筆記体
・和文英訳、2~3題 問題集を使っています。3月から始めて、半分くらい終わりました。
・前回読んだものの部分和訳、単語テスト

③Let's read
・プログレス Book 4
読字能力強化のためには、ディスレクシア的には音読が必須です。そのために選んだ教材。イエズス会出版発行の検定外教科書で​す。
​英語の展開とリズムで書かれていること​(ディスレクシア的には言葉の音楽がとりわけ大事なので)​、​そして​​​内容が高潔なことが​過度激動の時雨くんに合っていると思って選びました。
・ごりごり
​予備校用に作って10年以上使っている,読解用の構文を網羅するための自作教材。
​もじこ塾の浪人生​に​は全員​,​​取り組んでもらっています。今年の合格体験記を書いた人は3人とも。またユリイカもウラジミールもこの教材に取り組んでいます。


④疲れすぎてなければ,Toe by Toe​

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時雨くんは高認合格でやっぱりほっとした​らしく​、通算一週間ほど風邪で寝込​んだようです​。
無理を押して来た授業では、読み間違いを連発​していました。
​saw↔was、on↔of、it↔isは​もじこ塾の​中学生​でも定番の読み間違いですが​、did​→​big​とかを​目の前でされると、いたたまれなくて見ていられ​ません​(T_T)。​左右だけでなく上下にも反転・・・

彼の読字能力は自動化されていないようです。​​調子がよいときは快調でも​,​​字を読むことはものすご​く​体力​を消耗するものであり、​脆弱な基盤の上にある​ことを改めて知りました。​

​時雨くんの読字能力がこの先どこまでのびるかは,正直に言って私にもわかりません。
もちろん、今は毎回着々と成長を続けています。
少し年上の助手たち(全員ディスレクシア)を見ていても,大学生になっても,あるいはもっと大人になっても,意識を高くもって場数を踏んでいれば,英語力は着実にのびるのが分かります。​
だから時雨くんの読字能力にも限界はないと思います。

でも,入試までに,志望校に合格できる程度に読めるようになるかとなれば,話は別です。
自分の特性を理解した上ですごく苦しい訓練をしても,そこまで到達しないかもしれませんし、みごと到達するかもしれません。

彼は弱音を一切吐くことなく,この苦行に真摯に向き合っているので,こちらも彼と同じテンションでそれに応えるのみです。
試行錯誤と地道な訓練が続きます。

2018年10月9日火曜日

181008 国立⑤クラス(詳しく)

国立教室の⑤(中1)クラスは,清らかな雰囲気と生徒同士の仲の良さ,そして中3や助手などいろんな年代のディスレクシアの存在を感じられる点で,他にない特徴をもったクラスです・・・もしディスレクシアだけの学校を作ったら,こういう雰囲気になるのかなと思ったりします。

①筆記体(10分)
※和気あいあいと,あるいは静かに,筆記体を読んで書く時間。
筆記体のもたらす効果は,はかりしれません。

②フォニックスビンゴ
※本日のテーマはph。「ギリシャ語由来の単語はphと書いて「f」と読むよ」と教えました。これとpl,prなどが含まれる単語をとりまぜました。
ビンゴは文脈なしで初見で単語を読む練習。フォニックスは分かっていても,ブレンディング(音をつなげて単語として読むこと)に定型の10倍くらいの反復練習が必要なディスレクシアにとって,不可欠の訓練です。
1回戦:3分30秒,2回戦:同じ紙で2列先取,3回戦:9つの単語を選んで書き,2列先取


③QA 100
※1分間で,いくつの質問に答えられるかを競います。
Do you ...と来たらYes, I do / No, I don't. Are you ...ならYes, I am. / No, I'm not.
Can you ならYes, I can. / No, I can't. またWhereやWhatにはそれぞれの答え方がありますね。
処理速度とワーキングメモリが鍛えられます。

④AGO(ウノ)
※オールイングリッシュの時間。
これも単に遊んでいるようですが,ここで脳が遊びモードに入ることで,このあとの文法で負荷をかけやすくなると感じています。

⑤休憩(4分間)
※助手の紺さんがお菓子とお茶を出してくれて,休憩。
新しい生徒や振替の生徒さんがいるときは,ここで英語で自己紹介を行います。

⑥文法
※いまは,三単現を教えています。

例文のカードを見せます(最初のうちは読んであげます)
サイコロを振ってもらい,出た目(主語)に従い,例文を活用してもらいます。

1分以上の任意の時間に,アラームをセットしておきます。
鳴った瞬間に話していた人には,カード3枚分の例文を言ってもらいます。
このように時間制限をつけると,とてもヒートアップします(笑)。

⑦不規則動詞活用
※かなりの先取りで取り組んでいます。
本日は,かるたのほか,七並べもどきで10個ほどの不規則動詞活用で遊んでもらいました。

ディスレクシアは単語の丸暗記が最も苦手なので、暗記のプロセスをサポートすることが重要だと思います。
「覚えてきなさい、授業中にテストするから」ではなく「一緒に覚えよう、学校のテストができるように」という姿勢です。



⑧BBカードで神経衰弱
※札がとれたら、字札のいくつかの単語のうち、フォニックス読みできる単語をこちらが指して、読んでもらいました。
このあとラストスパートをかけるので、脳を遊びでリフレッシュする意味合いもあります。

⑨人称代名詞の表を埋める
※ここ1ヶ月ほど、毎回やっている課題。
最初は数週間,⑥のようなゲームをして、定着をはかります。
その後このように、穴埋めの表に記入する課題にチャレンジします。
まず言えるように、それから読めるように、最後に書けるように・・・という順番です。
今日は初めて1分間のタイムトライアルにしました。

穴埋め表という形式は、ご自身もディスレクシアというお母様から「自分が中学生のときこうしてほしかった」と教えてもらった課題のひとつです。

⑩ディクテーション
※今日扱った文法項目やビンゴのなかから、5~10題選んでディクテーション(講師が言ったフレーズを書いてもらう)。30秒や1分の制限時間を設けてゲーム性を高めています。
ディスレクシアだと,この「音を文字にする」という作業にすごく苦労するのですが、「できるようになりたい!」という念が最も切実に感じられる課題。



⑪文法問題/自由英作文
最後は紙に書く課題。
⑥の復習になるよう、10題ほどの文法問題を作問しています。
さらには,文法問題と似た内容の文を1文作って書いてもらい、発表してもらいます。

本日のテーマはI から始まる肯定文と、対になる内容の否定文。
生徒は、I like cute cats / I don't like barking dogsといった文を発表してくれました。




紺さんより:
国立教室でQA-100を行うのは初めてでしたね。
QA-100は「反射神経が勝つ!」な光景に見えるためか
え〜できないよ〜、とこぼす、中1生徒さんもいました。^^
個人的には、素直に弱音を言える空間を、このまま大事にしたいと思います。

苦手なことは、自然と力みやすいものです。
ディスレクシアにとって英語は、とりわけ難しい言語らしいです。
なので、脱力の大事さみたいなものも味わって欲しいなーとか思ってます。
授業以外の生徒との会話とか、授業で一緒に勉強する雰囲気とかで、
伝わってたらいいなあ…。
もじこさんとは違う角度から、もじこさんと同じことを応援しています。

2018年10月8日月曜日

181005 金曜新宿中3クラス

いつも助手を務めてくれているピノコが,先生デビューしました!

こんにちは、ピノコです。
今日は、中3クラスの様子をご紹介したいと思います。
しばしの間、お付き合いください!

授業内容:
1)筆記体
2)フォニックスビンゴ(テーマ:gh / ph)
3)AGO
 QA100に40秒間でより多くの質問に答えられた人から手札を取って行く
4)自己紹介(過去形を含めた5文)
5)英文音読
 ①前の人が読んだ文を、次の人が和訳
 ②最後の文を和訳



 ③1人1文音読
 ④ディクテーション(聞き取った英文+和訳)


6)自由英作文(テーマ:おすすめの日本食・3文以上で)

授業風景:
英文音読に使っている本は、小話集で最後にクスッと笑えるオチがついています。ジョークなので、最後が『〜だからさ』と間接的な締めになり、自分で少し考える形になります。考えすぎると飛躍しすぎるし、考えないと意味がわかりません。
意外と、オチを考えるのに苦戦する生徒さんは多いようです。

国語の授業報告:
今日から生徒さん数人と、国語の音読や漢字の書き取りを始めました。
初回という事もあり『今後どういう事をしていきたいか』『今、困っていることは何か』等々と話し合う時間の多い回でした。
生徒さんたち曰く『語彙力が欲しい』とのことだったので、積極的に色々な話や言葉を使っていきたいと思います。
語彙力は一朝一夕に得られる類いのものではありませんが、多くの言葉は生徒さん達が伝えたい事をより正確に伝えるうえで必要なものだと思います。
これから焦る気持ちやもどかしい気持ちになる事も多いと思いますが、時々気持ちを吐露しながら一緒に頑張っていきましょう。

※ピノコ先生は,高校入試対策で国語の読みを見ることになりました。すでに生徒たちはピノコと関係ができているので,私とピノコが想定していた以上に,ストレートに胸の内を語ったようです。信頼関係がないと一文字たりとも頭に入らないのがディスレクシアですので,順調な滑り出しでよかったです。


2018年10月7日日曜日

181003 新宿水曜②クラス


こんにちは、ピノコです。
今日は、②クラスの授業を紹介したいと思います。
しばしの間、お付き合いください!

授業内容:
1)筆記体
2)接頭辞・接尾辞ビンゴ(テーマ:pend 下げる tend のびる)
3)AGO
 1分間、QA100の質問に2文で答える。より多く、質問に答えられた人から手札を取っていく
4)文法解説(関係代名詞)
 2つの文を関係代名詞を使って1つの文にして行く問題を解きながら、thatを使わないといけない先行詞や関係代名詞が省略できる場合等々と説明

※目下,関係代名詞の解説を行っています。説明はホワイトボードを使い,板書は取らせず,問題はプログレスのワークブックから抜粋したものを使っています。



5)英文音読
 ①前の人が読んだ英文を次の人が和訳




 ②最後の文の和訳をブギーボードに書き込む
 ③1人1文音読
 ④ノーミスチャレンジ
 ⑤速読み:30秒でどこまで読めるかチャレンジ
6)文法問題(テーマ:関係代名詞)
 4)同様、2つの文を関係代名詞を使って1文にする
7)ディクテーション
 5問中3問は和訳付きでブギーボードに書き込む

授業風景:
このクラスはQA100の質問に2文で答えています。『兄弟はいますか?』という質問に『いいえ、いません』『お兄ちゃんが欲しいです』と言った具合です。1文目のyes/noの文はサッと言えても、2文目は頭を使います。
生徒さん曰く、2文目が言いやすいよう1文目を答えるそうです。

※文法解説やディクテーションの折には,生徒が教え合う光景がときどきみられます。教えるのは一番の勉強になりますし,何より,生徒が教えそれを別の生徒が素直に聞く様子は,なかなか胸を打つものがある、美しい光景です。

2018年10月6日土曜日

180928 ユリイカ姫(言葉は世界観の中でその効果を発揮している)

最近、風邪を引いている生徒が多いです。ディスレクシア的には、体調不良はてきめんに読字能力に出ます。そんなユリイカ姫より:



9/21 レッスン10のユリイカ日記は風邪のためお休み

レッスン11

内容
*評論2
(宿題は風邪のためできなかったので答えあわせはなし)

わかったこと
見開き1ページくらいの評論文を2本解いた。最近解き方の自分なりのコツを掴んできたのか、時間もそれほどかからず、体力の消耗もそんなにひどくなくなってきた。
そんな今でも問題点は、

①「〜とはどういうことか」系問題で前提を作るのが難しい
→これはまず、前提が何か、という問題から始まる。どういう状況下(問題に問われている部分の状況)において、"〇〇ということ"なのかを考える。
もちろん字数によってはこの部分はカットされることもあるが、大体、字数が多くなればなるほど必要となってくる。

②抜き出しはできても、それを"要約+言い換え"するのが難しい。
→私だけかもしれないが、文章と言葉にはズレがあると感じている。文章には価値観があり、言葉はその世界観の中でその効果を発揮していると思う。なので、その世界観の中にある言葉をそのまま抜き出して使うことはできるが、自分の言語観をその文章の世界観にすり寄せ、要約し、なおかつ言い換えるのが大変難しく感じる。
文章問題の模範解答が簡潔に見えるのは、この"要約+言い換え"が巧みだからだと思う。

※とても興味深い考察ですね。以下,補足してみます。
私は翻訳者として,「すべての言葉は,究極的には文脈のなかで意味が決まる」と実感してますので,「言葉は文章の世界観のなかで効果を発揮する」というのはとてもよく分かります。
これは翻訳者レベルの話ですが,訳すときというのは,翻訳者の"言語観"(ある特定のことばをどういう意味だと思っているか),原文の書き手の"言語観",そして読み手の"言語観"(受験生の場合は作問者/採点者ということになりますね)の3点からちょうど等距離にあるというか,三者が等しく歩み寄れる着地点があります。
自分と作者の二者だけではなく、読者も入れた三者の言語感覚を考えるのがポイントだと思います。
翻訳というのは,この着地点を探るまでは本当に大変です。これが決まればあとは,すべてのことば(単語、フレーズ、センテンスなど)について,この作業を行うことで訳語を決めていきます。
つまり,本気で訳そうとすると,ものすごく労力を使います。

・・・以上は、朝から晩まで翻訳者だった頃,日々感じていたことです。
で,ディスレクシアだと相当に早い段階から,こうした翻訳者の境地に至るようですね。
それこそ中1ではじめて英語に触れる頃から、このレベルまで突き詰めないと,言葉の意味も分からないし,自分が発する言葉も人に意味が伝わらないようですね。

翻訳者的には、ひとさまに受け入れてもらえる言葉を発せるようになるのは、一回一回の意識を高く持って場数をこなすことに尽きます。
おそらく、ディスレクシアにも同じことが言えると思います。大変だ~。
ユリイカさんは、もうその道を歩み始めてると思いますよ。

ユリイカのふと思うこと
環境ストレスという言葉をご存知だろうか。
ストレスは万病の元だとか免疫にも影響があると言われているが、ストレスにも種類があり、それを感じる人も感じ方も様々だ。
自閉を持つ人に感覚過敏と鈍麻がいる。わたしは過敏の方だ。それに関係があるのかないのか定かではないが、わたしは気温の変化や日照時間の変動にも敏感で、季節の変わり目や特に春と秋の日照時間の変動の激しい時には体調を崩す。(発達障害の二次障害にうつ病などがあるあたり、無関係ではないと思われる。)
体調と一口に言っても身体だけではない。夏休みが終わり、9月から学校が始まるというルーティーンの変化に加えて、気候の変化もある。
春や秋に精神的にも滅入ってしまう人は、時期や気候なども気にかけてみるのもいいし、内科系ではなく、精神科系の心療内科に行ってみるのもわたしはおすすめしている。特に漢方は副作用が少ないのでありがたい。
必要な人に必要な薬を。


*発達障害は少しずつ併発していることが多いです。他の障害が重いだけで隠れている場合もあります。また、単に敏感な人もいます。(ex.低気圧による偏頭痛、ストレス性の腹痛持ちなどストレスに弱い、など)
立て直すのが難しいときはお医者さんにかかってみては。

※姫は看護師を従者*にしているので,このあたりのことには非常に詳しいです。
*お母さんとのやりとりが姫と従者みたいだったので,ユリイカさんには姫の称号を与えています(笑)。

2018年10月5日金曜日

181001 国立クラス(数学語彙の強化)

台風一過の都民の日,久しぶりに夕方に授業を行いました。
紺さんより:

1、10分間筆記体
2、フォニックスビンゴ
3、AGO
4、音読
5、自由英作文(秋で好きなこと)
6、音読から出題されるプリント問題
7、ディクテーション

このクラスでは卒業生徒が相次ぎ、人数が少なくなりました。
一人あたりの解答回数が増えております。
授業内容も読み書き的にハードで疲れやすいけど、生徒たちは意欲的です。頼もしい。
しっかり疲れたら、しっかり休んでください。
気持ちも勉強も、メリハリは大事よ。(′▽`)

私も音読に参加するようになり、最近の仕事終わりはとても眠いです。
生徒といっしょに鍛えられてるな、これは…(笑)




すばる君より:
前回の授業報告
最初に関数のテストを前回に引き続き行いました。傾きや切片といった1次関数で出てくるワードを穴埋め方式でテストにしているのですが、これの正答率が低いです。傾きや切片を覚えていないということは、問題文で「傾きを2とする。」などと書かれていても意味が分からないということです。問題文が理解できない理由は「数学語彙」が足りていないこともあるかもしれません。関数のテストが終わった後は相似をやりました。この分野の図形はセンスが問われるので、生徒にどこまでセンスがあるのか楽しみです。



すばる君から驚くべき報告を受けました。「生徒は問題文が読めない」と。
話を聞いてみると,
・数学用語の意味するところがわかっていない(上の報告ですね)
・数字交じりの文章の切れ目がわからない
・一般用語の,数学独特の意味(「一致する」など)がわかっていない
・・・などの傾向がみられるとのことでした。

これまでも各所で,LDの困難のひとつとして「数学の問題文の意味がわからない」という指摘は聞いたことがありました。
でも,てっきり「漢字が読めない」「日本語を数学的概念に翻訳できない」あるいは「数字や記号の読み間違いが多い」「数字の操作が著しく苦手」(最後2つは私です)のことだと思っていました。
「三次元の図形を書いた図が立体図に見えない」「問題文を深読みしすぎて,書いていないことに妄想が働きすぎてこける」というのもかなり聞きます。

しかし,どうやらLD的には,それ以外にも問題があるようなのです・・・数学語彙の強化,あるいは問題文の言わんとするところを正確に読み取る練習が必要なのかもしれません。しばらくこの問題点に注意していきたいと思っています。

2018年10月3日水曜日

180930 ハイパーレクシアのウラジミール君

ハイパーレクシア3型のウラジミール君より:

9月はマーク模試英語で初めて80オーバーしたことで親が機嫌良くてちょっとびっくりした事や、8月末にあった悪循環も解消して日常的に勉強出来てる感じでした。また、英文を読めるようになり、問題の正答率が上がりはしましたが、未だ読めない部分もあるので、英単語の暗記不足を感じました。



夏の終わりにどーんと落ち込んだウラジミール。その後,ハムスターを飼ったり,予備校前の車止めにすねをぶつけて縫うけがをしたり(><),いろいろあるうちに,次第に精神的に落ち着きを取り戻したようです。
そんななか,駿台のマーク模試の英語で80点台をとってきました。

(#ご参考までに・・・センター英語の満点は200点です。)
(#さらに参考までに・・・彼は数IA,数IIB,物理も80点台です。)

これは彼にとってはものすごく大きな進歩です。なにしろ河合塾の第一回マーク模試の英語は30点台だったのですから(第2問[文法]と3B[不要文削除]の解けるところだけを解いて正解し,あとはすべてノーマークで出しました)。

その後,夏の間に4B[広告文],第6問[論説文],4A[グラフ]の順に,次第に読めるようになってきました。

ウラジミールを見ていると,「人はことばで思考している/母語の言語能力と思考能力は比例する」ということをつくづく感じます。
母語(日本語)のことばが増えると,人生の悩みは増えますが,同時に英語の点数も上がります。

彼は最近,大手予備校の私大クラスの英語担当講師に,当てられたときの正解率が高いのでほめられているらしいのですが,今回の点数を報告したところ,ものすごく驚かれたそうです。
まずは「もっと取れる人だと思ってた」と驚かれ,「いや,過去最高です」と言ったら二度驚かれたとのこと。
ですよね・・・でも,まだまだのびると思ってますけど( ̄ー ̄)

ウラジミールを見ていて感心するのは,悩みの局面に入っても,這い上がってくるときは必ず一回り成長して戻ってくるところ。
説明能力だったり,批評的視点だったり,自分のこれまでを言語化する能力だったり…語彙だけでなく思考力も深まりつつあります。

これから冬に向かうにつれ,おそらく定期的に悩みの局面に入るのでしょうが,そのたびに成長するのだろうと思うと,ウラジミールの次の悩み局面がわたしは楽しみです。


◆授業内容:
1) 宿題の確認:文法
 『英文法・語法 良問500 空所補充編』2ページ分解いてきてもらい,確認。
 構文や文法はとても正確に入っています。そのことが長文読解にも生かされています。
2)『同 整序英作文編』復習テスト,単語テスト
 整序もパズルのように解けます。単語を覚えるのには苦労しています。
3) 演習:『英文法・語法 良問500 整序英作文編』
 目の前で解いてもらい,間違ったら議論。だいぶ正解率が上がってきました。

以下は気分や天候で変わります:
・演習:センター長文
 時間を測りながら,目の前で解いてもらう。間違ったら議論。1問ずつの所要時間を算出。
・演習:日本語のまる読み
 英語長文の内容を理解するために実施。日経新聞の記事をまる読み(1文ずつ交代で読む)。読みながら内容について議論。
・ピーナッツ Basic編から単語テスト
 最も苦労の多い演習。英単語をブギーボードに書いたものを見て,意味を言ってもらう。

2018年10月2日火曜日

180928 新宿⑤クラス(三単現のs)


テュール君より:

こんにちはテュールです。
今週は5人で授業をおこないました。
先週とは違い少し静か(それでもにぎやかでした笑)だった気がします。

授業内容 
筆記体
ビンゴ
一問一答
休憩
文法1
簡単に文を作る

三単現のsを教えています。

サイコロを振り,出た人称を主語にした文を言ってもらいます。
2分間計り,2分経過時にしゃべっている人が負け。5つの文を言ってもらいます。
かなりヒートアップします。


文法2
本格的に文法へ
悪戦苦闘しながらも皆やりきってくれました!

書き取りへ
毎回ここは同じことを繰り返し行います。
続けることが大切です!

今回はここで終了!
毎回楽しみながらやってくれるので
いい雰囲気で授業ができています。
そろそろ中間テストのことなのかそんな話も出てきてました。
英語以外も頑張ってもらいたい!


今週はこの辺で失礼しま~す!
(^^)/


※三単現のsを教えています。公立だと若干先取り,私立だとすでに知っているけれど,もやもやしているようです。

ディスレクシア的には,三人称が何か(わたしとあなたの二人の世界に割って入る第三者)をしっかり教えることが重要だと感じます。
視点が自在に飛び回るディスレクシアには,「わたし」に視点を固定することを最初に確認することで,はじめて「彼/彼女」の存在が理解できるようです。
一度分かれば,そのあとは用語の混乱もなく,「he/she」に限って動詞にsがつくことも納得できるようです。あとは反復によって定着あるのみ。
なお,「三人称」ではなく「第三者」と言ってくれたら分かったのに…と話す生徒もいました。

三単現だけsがつく理由は,
「フランス語やドイツ語,その祖先であるラテン語や古代ギリシャ語では,私・あなた・彼/彼女/それ・私たち・あなたたち・彼らを区別して,活用は少なくとも6種類はあるけれど,英語では全部退化して,三人称単数だけが残った」と話しています。
ディスレクシア英語教育の一大流派であるOrton Gillinghamによると,英語史の知識を早い段階から説明することはディスレクシアにとっては有効らしいので,そうするようにしています。
「敵の行動を区別するために,三人称単数だけ残ったんですね」と言った子もいました(@_@)
ディスレクシアの生徒の洞察は,ときに言語学者のようです。

2018年10月1日月曜日

180928 新宿金曜中3クラス


こんにちは、ピノコです
今日は、中3クラスの様子をご紹介したいと思います。
しばしの間、お付き合いください〜!

北海道に修学旅行に行った生徒が,クラス全員におみやげを持ってきてくれました。ごちそうさま!

授業内容:
1)筆記体
2)フォニックスビンゴ(テーマ:ee/ea[short/long])
3)AGO
 QA100の質問により多く答えることのできた人から、手札を取っていく
4)英文音読



 ①前の人が読んだ英文を次の人が和訳していく
 ②最後の文の和訳をブギーボードに書き込む 



 ③1人1文音読
 ④この英文についての質問に答える

5)自由英作文(テーマ:秋のどんな所が好き?15word以上で)
今は2文を書いてもらってますが,もう少ししたら都立高入試に求められる3文にのばす予定

6)ディクテーション(今日、読んだ英文より)
7)文法問題(不規則動詞活用)

授業風景:
AGOの手札には傾斜がかけてあり、基本の手札は5枚で6枚、7枚・・・と手札が増えていきます。そして、自分の欲しい手札をかけて生徒さん達はQA100に臨みます。
QA100はたくさんの疑問文が書いてある本で、その中から先生が読み上げた疑問文により多く答えられた人から手札を取っていきます。
このQA100には、一般動詞・助動詞・be動詞などの様々な疑問文が書かれています。頭ではわかっていても、咄嗟になかなか出て来ず、とてももどかしそうにしている生徒さんの多い課題です。





QA 100(松香)。この手の疑問文は考えずに答えが口をついて出る必要があります。
※疑問文はとても大事です。会話では疑問文が作れないと主導権が握れませんし,ライティングにおいて疑問文はキーセンテンスになります。
語順操作が苦手なディスレクシアにとって,疑問文の語順を正しく作ることはとりわけ苦労の多いポイントです・・・でもこれに限っては,圧倒的な反復を繰り返すことで,体にたたきこむしかないと思ってます。Do you ...? Are you ... ? Can you ... ? Did you ... ? Does he .... ?あたりを区別しましょう。