2018年10月3日水曜日

180930 ハイパーレクシアのウラジミール君

ハイパーレクシア3型のウラジミール君より:

9月はマーク模試英語で初めて80オーバーしたことで親が機嫌良くてちょっとびっくりした事や、8月末にあった悪循環も解消して日常的に勉強出来てる感じでした。また、英文を読めるようになり、問題の正答率が上がりはしましたが、未だ読めない部分もあるので、英単語の暗記不足を感じました。



夏の終わりにどーんと落ち込んだウラジミール。その後,ハムスターを飼ったり,予備校前の車止めにすねをぶつけて縫うけがをしたり(><),いろいろあるうちに,次第に精神的に落ち着きを取り戻したようです。
そんななか,駿台のマーク模試の英語で80点台をとってきました。

(#ご参考までに・・・センター英語の満点は200点です。)
(#さらに参考までに・・・彼は数IA,数IIB,物理も80点台です。)

これは彼にとってはものすごく大きな進歩です。なにしろ河合塾の第一回マーク模試の英語は30点台だったのですから(第2問[文法]と3B[不要文削除]の解けるところだけを解いて正解し,あとはすべてノーマークで出しました)。

その後,夏の間に4B[広告文],第6問[論説文],4A[グラフ]の順に,次第に読めるようになってきました。

ウラジミールを見ていると,「人はことばで思考している/母語の言語能力と思考能力は比例する」ということをつくづく感じます。
母語(日本語)のことばが増えると,人生の悩みは増えますが,同時に英語の点数も上がります。

彼は最近,大手予備校の私大クラスの英語担当講師に,当てられたときの正解率が高いのでほめられているらしいのですが,今回の点数を報告したところ,ものすごく驚かれたそうです。
まずは「もっと取れる人だと思ってた」と驚かれ,「いや,過去最高です」と言ったら二度驚かれたとのこと。
ですよね・・・でも,まだまだのびると思ってますけど( ̄ー ̄)

ウラジミールを見ていて感心するのは,悩みの局面に入っても,這い上がってくるときは必ず一回り成長して戻ってくるところ。
説明能力だったり,批評的視点だったり,自分のこれまでを言語化する能力だったり…語彙だけでなく思考力も深まりつつあります。

これから冬に向かうにつれ,おそらく定期的に悩みの局面に入るのでしょうが,そのたびに成長するのだろうと思うと,ウラジミールの次の悩み局面がわたしは楽しみです。


◆授業内容:
1) 宿題の確認:文法
 『英文法・語法 良問500 空所補充編』2ページ分解いてきてもらい,確認。
 構文や文法はとても正確に入っています。そのことが長文読解にも生かされています。
2)『同 整序英作文編』復習テスト,単語テスト
 整序もパズルのように解けます。単語を覚えるのには苦労しています。
3) 演習:『英文法・語法 良問500 整序英作文編』
 目の前で解いてもらい,間違ったら議論。だいぶ正解率が上がってきました。

以下は気分や天候で変わります:
・演習:センター長文
 時間を測りながら,目の前で解いてもらう。間違ったら議論。1問ずつの所要時間を算出。
・演習:日本語のまる読み
 英語長文の内容を理解するために実施。日経新聞の記事をまる読み(1文ずつ交代で読む)。読みながら内容について議論。
・ピーナッツ Basic編から単語テスト
 最も苦労の多い演習。英単語をブギーボードに書いたものを見て,意味を言ってもらう。