2020年2月8日土曜日

200131 国立中1クラス(新しい助手が加わりました/scaffolding)

国立教室に、新しい助手が加わりました。
ディスレクシア英語教育を研究する、大学院生の「みかん」さんです。

はじめまして、助手のHNみかんです。
大学院生で、勉強のため1月から助手として参加させていただいてます!
どうぞよろしくお願いいたします。






早速ですが、いくつかの授業に参加させていただいたなかでたくさんの発見がありましたので、少しだけ書かせていただきます。

まず、初めて参加させてもらったクラスで「字体の変化による戸惑い」を生徒さんから聞きました。
ある生徒さんは「yって自分の学校(の字体?)ではもっと斜め」と言っていて、たしかに
いろんなyの書き方があるのに(例えばgと同様、最後が丸くなるかならないかなど、人によってもyの書き方ってそれぞれですよね)、なぜ「これは”y”だ」と認識できているのだろう…と考えさせられました。

おそらく様々な書き方があれど、その共通項を抽出してそれに当てはまっていれば「これは”y”だ」と判断しているのだと思いますが、「読み」とは非常に複雑なプロセスを経た行為なのだと思いました。

※Sassoonの「y」の字(数学のyに近い)を見て、ある生徒が「これ何て書いてあるの」と聞いてきたときの話ですね。
もじこ塾の生徒のなかには、フォントが変わると同じ字だと認識しづらくなる生徒がかなりいます。明示的に教える必要があるようです。

そして「英語学習はかなり視覚的な情報に依存している」ということを、生徒さんの言葉から改めて感じました。これは視覚障害の場合に英語学習について、当事者の方が仰っていたことなのですが、よく考えたら、ほとんど誰もアルファベットの形について詳しく説明されたことはないのではないでしょうか…?
「暗黙の了解」や「当たり前」とされていることに改めて気づかされるよい機会となりました。




さらに、中学1年生で習うとてもよく見る英単語に、いかにフォニックスやマジックeのルールの例外が多いかということも気づかされました。

例えば”have”は、語尾にeがついておりマジックeルールが適用される…と思いきや、eの1つ前の母音”a”は短母音のままなんですよね…。”have”ってとてもよく使う単語ですよね。英語は本当にスペルと読み方が不規則な言語だなあと理不尽さを感じました。

※中1の教科書に出てくる単語の半分は、フォニックスルールに従わないそうです。
英語って鬼畜ですね…でも、学年が上がるにつれ、フォニックスで読める単語の割合は増えますので、フォニックスルールがあてはまらないからと言って、気落ちしてはなりません。
ちなみにフォニックスルールにあてはまらない頻出語を「サイトワード」と呼び、これはデコーディングせずに暗記するしかありません。

個人的には、マジックeルールを知ったことで、「なぜポケモンは英語になると”Pokemon”ではなくeの上に点がつくのか?」という謎を解くことができました。嬉しかったです。

生徒さん同士の交流も見られ、お互いいい刺激を与えたり与えられたりしながら今後も英語の勉強を頑張れるとよいなと思いました!これからお世話になりますが、どうぞよろしくお願いします。

~~
みかんさんには、中2と中1クラスの両方で、特にデコーディングの困難が強い生徒に張り付いてもらっています。
生徒の横に座り、読み書きに関わるアクティビティ(筆記体、フォニックスビンゴ、プリントで文法問題を解く、など)のときに、1文字ずつ読み上げてもらっています。

これがかなり効果がありまして…
少しだけ助け船を出すことで、その生徒は集団授業についていけるようになります。
結果、集団授業の良さ(ゲームを使って学習事項を定着させる、他の生徒との交流を通じて特性理解が進む、時々休むことができる)も得ることができます。
おそらく、1対1で助け船の部分だけを特訓すると、ものすごく疲れますし、あまり楽しくないだろうと思います。
これが、IDAで言っているscaffolding(直訳すると「足場をつくること」)に違いない、、とひとり高揚してます^^。

みかんさんは、もじこ塾で初の、ディスレクシアでない助手です!
どんな新しい風を吹き込んでくれるのか、楽しみです。

2020年1月29日水曜日

190110 金曜中3クラス(ピノコ復帰!)

今日の授業から復帰しました、出戻り娘ことピノコです。
また、こちらでお世話になる運びとなりました。はじめましての方もお久しぶりですの方も宜しくお願いします!

今回の授業日誌では金曜中三クラスのご報告をしたいと思います。

金曜中三クラスは私にとっては顔見知りのクラスということもあり、1年間という時間を感じさせない程自然に受け入れてくれました。とはいえ、1年間という時間は決して中学生にとっては短い時間ではないのでしょう。身体が大きくなっているだけでなく、字や姿勢、声、運筆の様子等々がしっかりした様子から時の流れを感じました。他にも、スピーキングの上達などは1年間何度も何度も挑戦し場数をこなすことで、成長していったんだろうなと思うとスゴい!の一言です。

それでは、ピノコでした!



なかなか更新できず申し訳ありません・・・
ピノコ姉さんが無事に大学に合格し,助手に復帰しました。

本当に波乱万丈,「1年前が3年か4年も前に思える」としみじみと語るほど,いろんなことがあった受験生活でした・・・その話はおいおいしてくれることでしょう。

ピノコが助手に復帰してくれたことで,もじこ塾はさらにパワーアップすること間違いなし!みなさま乞うご期待です!

2020年1月11日土曜日

191210~200107 ナツさん

3回分、まとめて紹介します!
毎週の課題、期末テスト、毎週のレポート、修学旅行委員、来年度の科目登録・・・・と日々膨大な課題に、少々お疲れの様子ながら、奮闘しています。

12月1週
こんにちは、ナツです。
期末試験が私の学校では始まりました。(´・ω・`)

テスト…イヤですね〜。やりたくないですね〜。受ける以外の選択肢はないけど。
今回は、テストに向けて勉強しました。動名詞と不定詞について教えていただいたのですが、頭がすぐショート状態になるので大変でした。動名詞はing形で意味が過去を指すものが多いもので、不定詞はto+動詞の原型で意味としては未来系が多いです。こういった定義?なものを覚えるのも一苦労で、ついつい眠くなってしまいました。あとはただただ動名詞と不定詞の文を繰り返し練習しました。
あとは〜なにがありますかね?……そうそう最近左右を間違えることが増えて、周りから「え⁉︎大丈夫」とガチ心配されたかとがありました。いや〜私も歳ですかね〜。もう少し気をつけていきたいと思います。
最近急に冷え込んできたので皆さん体には気をつけてくださいね(о´∀`о


ナツさんは疲れると、字が左右反転します。大変そうです。


12月3週
こんにちは、ナツです。
テスト終わりましたね〜。長かった( ̄∇ ̄)

今回は、小テストがもうないので冬休みの宿題を教えてもらいました。
冬休みの宿題は比較級と最上級、意味を覚えるもので、全部で66個もあり+追試が存在するので頑張らないといけないんです!
比較級はerを、最大級はestを単語の最後に付けます。ここを踏まえておくのと、比較級と最大級の違いについて押さえるだけで頭の入りがすごく良くなりました。それから、最後がyだった場合はyをiに変え、eだったらrもしくは、stつけるだけでいい。
また、原級が長いものは比較級がmoreで、最大級がmost ですが、原級が長いものは最初に付けます。
今回はこんな感じですかね( ´ ▽ ` )


比較級の一覧表・・・big-bigger-biggest的な比較級と最上級の活用を66個書き写し、覚えてくるのが宿題のようです。
ナツさんは半年ほど前まで英語がまったく読めなかったので、比較級と最上級のルールもいま初めて知るレベルです。もし読めず比較級のルールも知らずに書き写すとしたら、それを200個以上も繰り返すのは、単に模様を写すのと同じなことでしょう・・・


1月1週 こんにちは、ナツです。
正直言って、12月に受けた授業の感想を1月に書いてしまっている…クズすぎない?
気持ちはまだ12月なのでセーフということで( ̄▽ ̄)、なので年明けのセリフは今度書こう!

と、言っても授業でやった内容がほぼ前回と一緒なんだけどなに書こう…とりあえず、覚えるために先生と一緒読み合わせをしながら書いていく作業を永遠に続けてましたね〜。どうしても、単語と訳の結びつきが弱くて頭に⁇が浮いてる状態が続いている。単語さんと訳さんは不仲だね(´・ω・`)ww私のところが特殊なのかな?いや、きっと家みたいに不仲な家の人は他にもいる!と信じてる。

字が読めるようになると、今度は読めても意味が浮かばないという、一種ハイパーレクシア的な状態になるようです。

中堅校以下の高校英語は、ほぼ単語テストと教科書の暗記で終わるようです。
ディスレクシア的には、読めないし覚えられない苦労もありますし、そもそも「こんなことして何になるのか(誰も教えてくれない)」という思いも強いようです。。。






2020年1月7日火曜日

191217 木曜中3クラス

あけましておめでとうございます。
本年ももじこ塾は、生徒とともに進化します。
どうぞよろしくお願いいたします。

年末に書いてもらっていた授業報告を,アップします。
木曜に中3と高1のクラスがあります。テュール君より:



こんにちは、テュールです

今回は木曜日の中学三年生クラスを書いていこうと思います。
中学三年生クラスと言っても高校生もいて、学年がバラバラなのが特徴的なクラスです。
今年からのクラスですが、おしゃべりや笑いがたえないクラスです。
勝ち負けにもこだわることも多く、ゲーム形式が多い授業なのでとても盛り上がります。
とてもバランスの取れているクラスだと感じています。
フォニックスも定着が比較的早かった印象があります。学習意欲も高く学年がバラバラでもいい雰囲気で授業ができていたと感じています。
このクラスは互いの趣味が共通していることも多く、生徒同士でいい関係が築けているのではないかと思います。
このクラスは受験生もいるので年明けから出入りが多くなるとは思いますが、
今年1年は素晴らしいクラスでした!

~~~~~

木曜に、中3と高1が半々のクラスがあります。
中3あるいは高校入学後に、ディスレクシアやLDが発覚したという生徒が中心です。

このクラスはテュール君の言う通り、生徒は多彩なのですが、雰囲気は非常にまとまっています。
フォニックス定着が早かった生徒もいますが、とても苦労している生徒もいます。そのような生徒にも優しいのが特徴です。

メニューをこなしていて、このクラスほど「Teach them at their level」(生徒に合ったレベルで教えなさい@IDA)という言葉が思い出されるクラスはありません。

1 筆記体
  かなり書字困難のある生徒も、筆記体の練習をすることで、ずいぶん字がしっかりしてきました。





2. フォニックスビンゴ
 読めない生徒の傍らに、専用に助手をつけています。効果は検証中です。

3. 質問特集 1分で50問以上答えられる生徒も(゚д゚)

4. AGO 会話力がついてきました。

5. 文法
 思い切って基礎的な文法(一般動詞とbe動詞の疑問文、さまざまな時制、不規則動詞活用など)を教えています。こちらとしては効果を感じています。
 さらっと説明をして、口頭で理解を確認し、最後にプリントの問題を通じて書いてもらう・・・という流れが多いです。



6. Let's Read
 a) 背景情報の説明(講師より)
   b) 1文ずつ順に読んでもらう。訳は講師が言ったり、次の人に訳してもらったり
 c) 全体の意味を言ってもらう。
 d) ハリボーを使い、主な単語の音を確認する
 e) ノーミスチャレンジ:講師が手本を示した後、1人ずつ順に読んでもらう。ミスなく最後まで読むのが目標。 自己修正OK(自分で読み間違いに気付いて修正した場合は、ミスをしたと見なされない) 

このクラスは年明けに、新しい生徒を何人か迎えることになりそうです。
生徒の間でどんな化学変化が起こるのか、楽しみです。



2019年12月28日土曜日

191215-22 フォニックス講座

フォニックス講座を行いました。




フォニックス講座では、英語の44の音がどの文字に主に対応するかを学びます。
この「文字と音の対応」のことをフォニックスと呼びます。
2日間で、上の表のsからthまで進みます。

フォニックス講座では、この表が全部終わらないうちから、フォニックスを使って単語を読む練習をします。
これこそが、講座のメインイベントです。
シンセティック・フォニックスの利点に、3つほどの文字を学んだら、すぐにブレンディングの練習に進められるという点があります。
フォニックス講座では、1列目が終わったところで「フォニックスの使い方」としてブレンディングの例を示します(「n-e-tをつなげて読むとnetになるよ」)。
2列目が終わったところでフォニックスビンゴをして、25個の単語を読んでもらいます。

ほとんどの生徒は、フォニックス表を覚えることにはそれほど苦労しませんが、フォニックスを使って単語を読むことには、程度の差はあれ苦労します。ブレンディング(n、e、s、tの4つの文字をつなげて読むこと)やデコーディング(dropという単語を「ドロップ」と読み上げること)に苦労しています。

授業内容
1. ブロック体(Let's Practice Handwriting)
2. s~lまで教える
3. フォニックスビンゴ(s~lからなる単語のみ構成
4. AGO phonics(フォニックスをからめたUNO)
5. Long a~uまで教える
6. magic eを教える
7. フォニックスビンゴ(magic e)
8. ハリボーを使い、フォニックスビンゴに登場した単語をハリボーで表現してもらう



~~~
今回、新たにコタくんが助手デビューしました。
ごあいさつがてら、日誌に初登場です!
~~

助手見習いとして二日間参加させていただきました。コタです!

軽く自分について説明すると、4月からもじこ塾に通い始め、AO で大学を決めたという感じです!
小学校教員を目指しているのでもじこ塾の助手をさせてもらうことになっています!
よろしくお願いします。

初めて助手として、また初めて中学生のクラスを見たのでとても色々な発見があり勉強になりました。
その中でも一番強く感じたことは、同じディスレクシアを持っていても色々なタイプがいるなと改めて感じました。
自分と初対面なのにすぐに打ち解けてくれる子、逆になかなか殻が硬いタイプの子、英語が嫌いな子や好きな子、様々なタイプの子がいて一人一人違うということを強く感じました。

もうひとつ、不思議だなと思ったのは、授業前の遊びで神経衰弱をしたのですが、3人で行って取れたのが2ペアだけだったことにとても驚きました。
もじこ先生に聞くと、ワーキングメモリーが小さいことが原因なのではないかと言っていたので、自分とは違うタイプでとても興味深いなと思いました。
以前自分が読んだ本の中に、ワーキングメモリーを鍛える様な「コグトレ」と呼ばれるものがあったことを思い出したのでそれについても少し調べてみようかなと思いました!

~~~
多動の子、こだわりが強そうな子、多動もこだわりもなさそうな子。神経衰弱ひとつとっても、すごくできる子ととても苦手な子がいますし、いざ読んでもらうと意外と読める子、とても苦労する子がいます。コタくんの言う通り、一口に「英語が読めない」と言っても本当にさまざまです。
きっと同じ感想を、生徒のみなさんも持ったのではないかと思います。
さまざまな特性持ちに接することを通じて、自己理解を深めてほしいと願っています。



2019年12月19日木曜日

191218 新宿中2クラス(大所帯の年内最終回)

新宿中2クラスの年内最終回は,いろんなめぐりあわせで,大所帯となりました。

普段通りの授業内容ながら,生徒の成長を感じ,胸がいっぱいになりました。


もじこ塾のルールを念押ししてから,授業を始めました:
1. 教室に入ったら、授業終了までは電子機器使用禁止。
2. 人の間違いを笑わない。
そして,
3. 人が話している時はちゃんと聞く。

~~~

1. 筆記体 
大文字が終わりそうな生徒が多いです。完走後は月や曜日,不規則動詞活用,ことわざや格言を書いていきます。



2. ビンゴ
どんどん読んでいきます。ずいぶん読めるようになりました。



3. 質問特集
1つの質問に2文で答えてもらいました。
4. AGO
Today's Special と書いたカードを4枚入れています。このカードを出した人は,その日のお題(この日は「自己紹介をする」)に答え,文のカードに応じてカードを稼ぎます。稼いだカードを2人以上の人に渡すことができます。

5. 休憩しながら英語で自己紹介
久しぶりの生徒がいたので行いました。みんな慣れているのでどんどん話せます。

6. Let's Read
1人1行ずつ読み,発音を確認してから,1人ずつノーミスチャレンジをしてもらいました。これも,ずいぶん読めるようになりました。


~~~
巫女さんのお仕事のため、年末年始は助手をお休みする伏見さんより:

こんにちは。伏見です。
今回も水曜日の中学生クラスについての日誌を書いていきたいと思います。

本日の授業ではなんと生徒8人が勢揃いしました。
新宿のもじこ塾史上、これだけの生徒さんが一堂に揃ったのは初だそうです。

助手としては、
「みんな特性持ちだから特性持ちゆえのアグレッシブさでgoing my wayしないかな?収拾つくかな?授業成り立つかな?」
という心配を少々していたのですが、始まってみると心配は杞憂に終わりました。

確かにみんな元気ではあるのですが、結構まとまってるのです。
イメージでいうと龍みたいな感じです。

誰かが特性持ち独特の感性で面白いことや気がついたことを言って、それにみんなが共鳴する形でドドーッとそちらの方向に流れていくのです。
よって常にまとまった空気の流れが存在していました。

授業もそのような様子で聴いてくれたのでいつもと同じ調子で進んで行きました。

そして何より、生徒さん達がとっても楽しそうでした。
みんなこの塾に集まっているということは、どこかしら共通する感性を有しているということなので、“学校”という社会に合わせた空気とは異なる、“私達の空気・雰囲気”というものが出来上がっていました。
始終ほわほわした雰囲気で、見ている私も楽しかったです。

本日で最後になる生徒さんもいらっしゃいましたが、本当に良い「楽しい学びの空間」だったので楽しい記憶になったと思います。

~~~

大所帯でも授業がだれないよう,カードの回収にさっと協力してくれたり,
「これは読めるから省略していいんじゃないですか」と言う生徒がいたり,
いつもなら思ったことを全部口に出す生徒も少し自重していたり・・・
生徒たちのほうから,スムーズで和気あいあいとした授業進行を作り上げるぞという思いが感じられて,メニューをこなしながら胸がいっぱいになりました。
長年授業をしていても,生徒の思いがここまで一体化することは,なかなかありません。

もじこ塾で教えているのは,あくまでも英語の読み方ですが,実は生徒たちは英語の読み方よりはるかに大事なことを,学びつつあるらしいです。

誤解にもとづく評価を受けたときに,どのような心持ちで臨むのか。
文字という圧倒的に不利な戦いと,自分のなかでどう折り合いをつけるのか。
自分が大事と決めたことに,どう向き合っていくのか・・・。

このクラスの生徒たちは,出席しながら,休みながら,あるいは卒業するときに,それぞれの答えを垣間見せてくれました。本当に立派です。
ディスレクシアでも(ADHDでも、自閉圏でも)、特性を正しく理解することは途中本当につらいものの、人を大きく成長させるのだと実感し、感無量でした。

このクラスの次回授業は年明けです。
年末年始は、普段できないことをして、楽しく過ごしてくださいね!



2019年12月12日木曜日

191125 時雨くん(筆記体の効果)

時雨くんより:

今回は「筆記体の練習の効果について」とお題をいただきました。

筆記体を始めてからブリッジを気にするようになり理系教科でアルファベットを書く時の一意性が上がったこともありますが、それ以上に英語の文のリズムが身についたように思います。

oとsの間が「ブリッジ」。
最初はcosも書けなかったのです



英作をしているなかで修飾を含めた名詞をいれる型が出てきやすくなり、方針が早く決まるからこそ一つ一つの修飾被修飾の塊を考えることに集中できて文を複雑にしやすくなったように感じます。





~~~

「筆記体をやって、英語の抑揚やリズムがわかるようになった」
Σ(゚Д゚)という驚きの告白をしてくれた時雨くん。

何が不思議って、字を"書く"練習によって、抑揚やリズムといった英語の"音楽"を体得しているところです。
文字と音には不思議な関連性があるようで・・・

どういうことなのか、考えてみました:

 ・時雨くんには,数学や物理の格言を書いてもらっています。
格言というのは、抑揚がとりわけ強調されたフレーズです。
抑揚が正しく強調された文を頭の中で何度も音にすることで,英語のリズムが身につくことは十分考えられます。

・「書いている最中は、頭の中で音にしている」。1つの格言を4~5回書くのですが,「4回目にはだいぶ音を覚えている」。
書くペースというのは,黙読はもちろん,音読のペースよりも遅いわけですが,これがデコーディング(頭の中で文字を音にする)のペースとちょうど合っているのかもしれません。

・純粋書字練習によって協調運動が整うことで、それまで理解できなかった抑揚が理解しやすくなっているのかもしれません。

時雨くんの英語の字は、以前よりも判読しやすくなりました。
また,話す際にも音読する際にも(自分ではわからないらしいですが)ちゃんと英語の抑揚がついていますし,抑揚が間違っているときは,たいてい構文を勘違いしています。
・・・とこのように,書字も抑揚も進歩しているのですが,それが筆記体効果という一本の線でつながっているとしたら驚きです。

・時雨くんは「抑揚からわかる意味がある」(゚Д゚)とも言っています。
(他の生徒もまったく同じことを言っています。)
時雨くんも単語を覚えるのに相当苦労していますが、その分、単語と意味の一対一対応を超えたところで理解できる意味があるようです。


~~
授業内容
・宿題
和文英訳(1日1本)
筆記体(1~2日で1つ)

・授業(80分×週3回)
英会話(10分以上、質問に英語で答えてもらう。中学生と同じ教材)
鉄壁(毎週1章、単語テスト:単語を見て日本語を答える)
精読(下線部を正確に読んで、和訳する)
読む量を減らして解く(どれだけ少ない読字量で問題を解けるか)


IDAに行って、このメニューはアメリカで想定されている典型的なディスレクシア用読字訓練にかなり近いらしいと分かりました。
この内容は本当にハードで、普通では考えられないレベルの覚悟と体力が必要です。

2019年12月7日土曜日

191202 国立中2クラス(シュタイナー学校からの新入生)

紺さんより:

このクラスに、新しい生徒が二人加わります。
どんな変化が起こるのか楽しみです。いっしょに訓練していきましょう。

ビンゴや、質問特集(2文)、初見の文章を音読するなど日々訓練しています。

最近、このクラスでは私が言葉で注意する場面が増えています(ごめんね)。
笑いだすと止まれない、雑談が止まらない、先生の話を聞いてないように見える様子が
かなり増えたと感じるためなのですが、
中学2年というのは、深夜テンションみたいな瞬間が多い年頃かもしれませんね〜。
精神的に落ち込んでしまうよりは全然いいかも?
私も大らかに受け止めれられるように頑張りますね。

学校も大変だと思いますが「他の塾の課題もテストもあって大変」という会話も
できてしまう生徒さんたち。
多忙で、英語も努力の成果か読めるようになっているし、
賢いし、勉強の習慣もしっかり身についているからこそ、
ストレス発散な部分が圧倒的に足りてないのかもしれません。
せめて、もじこ塾にいる時間だけでも、勉強を他人の競争と捉えずに。
自分のペースを把握しながら、自分のペースで進めていって大丈夫なんですよ。(′v`)


1. 筆記体

小文字、大文字を終えたので、月や曜日を書いてもらっています。
このあと、不規則動詞活用、格言と続きます。


2. フォニックスビンゴ
3. 質問特集
4. AGO
5. 文法(比較級)



6. Let's Read
Dreams by Langston Hughes
短い詩を読みました。


シュタイナー学校の生徒さんが新たに入りました。

シュタイナー学校は小中高一貫。中学受験も高校受験もなく、それどころか成績表もペーパーテストも一切ないとのこと。
互いにどのような反応をするか、ちょっと不安もあったのですが、ふたを開けてみるとどの生徒も驚くほど自然な好奇心とともに、自分と違う環境の同学年の生徒を受け入れていました。

シュタイナー学校の英語教育は、かなりディスレクシア・フレンドリーと言えそうです。
小3で長い期間をかけて徹底的にシンセティック・フォニックスを教えているとのことで、色鉛筆できれいに彩色されたノートを見せて頂きました。
英語の授業は小1からあり、最初は音から入るそうです。音を徹底させてから読むことに進むとのこと。
書字指導も非常にスモールステップ。直線をきちんと書く練習から入るそうです。
美しさや言葉の音楽が非常に重要視されている点も、ディスレクシア・フレンドリーです。

本家ドイツにはLD向けのシュタイナー学校もある(?!)そうですが、そうでない普通のシュタイナー学校でも、十分にLDフレンドリーのようです。

このクラスは会話が多いクラスで、紺さんの言うとおり、最近はちょっとヒートアップしすぎかなと感じる場面がありました。少しずつ受験のストレスを感じているのかも?
新しい仲間が加わることで、いい方向に変化することを願っています。

2019年12月4日水曜日

191203 ぱぱさん(LD学会参加レポート)

お久しぶりです。どうもぱぱです。
僕の学校は先月に無事文化祭が終わり、とうとう受験と向き合わなければいけなくなりましたw
ですが、今回はそれと向き合う前に少しあることについて話そうと思います。


11/10に僕はパシフィコ横浜で開催された日本LD学会に行ってきました。
これはあとから聞いたのですが、高校生で参加した人は僕が初めてだそうですw

そこでは色々な発表やシンポジウム、ポスターセッション等が行われていて、どれも見たかったのですがなかなか全部を網羅は出来ませんでした、、、
その中で、僕が印象に残っているシンポジウムは特別支援教育の免許についてのシンポジウムです。このシンポジウムは日本国内の話題と欧米の話題が比較されていて、非常に面白かったです。また、免許の話だけではなくて、その国それぞれの特別支援教育を含めた教育の体系についても触れることが出来たので、とても有意義でした。

また、ポスターセッションでも興味深いものがあり、それはクラスの雰囲気と発達障害を持っている児童との関連性について研究していたポスターセッションで、そこでは発達障害の児童はクラスの雰囲気となんも関係性がないということが示されていて、なんだかほっとした気持ちにもなりました。

また、生徒と教師の学級の雰囲気についてのアンケートをそれぞれ取っていて、学級が上手くいっていると生徒が感じてるほど教師はまだまだだと思っていて、逆に学級が上手くいっていないと感じてるクラスの教員ほど学級運営がちゃんと出来ていると思っているというデータを見て、なんだかとても皮肉だなぁと心の中で思ってしまいました。

また、途中では僕の高校の卒業生でLD分野の先駆者でもある上野一彦先生と少しだけお話をする機会があって、その時に『好きなことで頑張りなさい。皆同じだとつまらないからね』という言葉を頂きとても嬉しかったです。
来年の会場は恐らく福岡になるそうですが、その前に僕は受験に向き合うことにしますw


では、また今度。

~~
上野先生との出会いのエピソードは、なんだか小説みたいですね。。
ぱぱさんはよく「みんな同じだと面白くないじゃん」と言っていますが、まさに同じ言葉を上野先生から言ってもらえるとは。

「好きなことで頑張りなさい、皆同じだとつまらないから」と、もじこ塾のすべての生徒に言いたいです、というかディスレクシアであるかどうかに関わらず、すべての生徒に言いたいです。

英語だけでなく他教科も猛然と追い込みを始めたぱぱさん。英語は急速に構文感覚を身に付けつつあります。もじこ塾の他の生徒の例にもれず、古文が苦手だそうです。


授業内容
・鉄壁(単語テスト)
・自由英作文
・ごりごり(読解用の構文を網羅する演習教材)

2019年11月20日水曜日

191115 金曜中3クラス(IDA後の初授業:ノーミスチャレンジの方法)


1週間お休みを頂き,アメリカのディスレクシア学会であるIDAに行ってきました。

今年は,衝撃的というレベルの教材や教授法との出会いはありませんでした。

でも,もじこ塾の集団授業はIDAの推奨内容にかなり沿っていることが分かったのと, 具体的な細かい修正点が分かったのが大きかったです。

IDAで聞いたことをもとに,授業を微調整したり,再確認したりしました:

1) 筆記体(10分間)
・今は,もじこ塾で自作したものを使っています。
・すべての文字を習った後は,ことわざを筆記体で書いています。
・ディスレクシア的には,筆記体を書く練習はLearn to Read(読み方を学ぶ)の段階ではずっと続けていいと,今は考えています。

2) ビンゴ
・このクラスの生徒はかなり読めるので,今は接頭辞をそろえた単語でビンゴをしています。今週のテーマは「reのつく単語」。
・ビンゴは,初見の単語をデコーディングする練習です。ディスレクシア的には,中学のあいだはずっと続けてよいようです。


3) 質問特集
・1分間で,簡単な質問(Where are you from? / Do you like soccer?など)にたくさん答えてもらい,その数を競います。
・このクラスは1つの質問に対し,2~3文で答えてもらっています。
・普段から瞬発的に返事をする練習を積んでおくと,いざという時もぱっと切り返せることを,渡米中に実感しました。



4) AGO(英語でUNO)
・イングリッシュ・オンリーでUNOをします。英会話の時間です。
・ゲーム中、自己紹介をします。これも渡米中に効果を実感しました。

~休憩~
このクラスは生徒全員の仲が非常に良く,罵倒・悪態も含め,話がはずみます。
進学校から自由教育,男子校・女子校・共学・不登校と,いろんな境遇の生徒が一対化しています。

5) 文法
文法と読み物のバランスに,目下悩んでいます。
文法も必要ですが読む練習も大事で,両方やると,時間が足りないand/or疲れて集中が続きません。
生徒たちも金曜で疲れているため、様子を見ながら扱う量を調節しています。

6)Let's Read
初見の文章の意味を理解してから,「ノーミスチャレンジ」と題する正しく読む練習を行っています。

IDAで,ノーミスチャレンジに関する発表がありました:

・この練習はMBAクラス(!)で行っても,最初のうちはかなり読み間違いが多い。
・まず正確さを追求すべき。速さを追求するのは,100%正確にデコーディングできるようになってから。
・意味が完全に分かるものを読むこと。
・総語数に対するミスの数を計算して(%),進歩を数値化すること。

そして
自分で読み間違いに気づけて自己修正した(self-correction)場合は,ミスには含めない

・・・この点を踏まえ,
「これからは,自分で言い直せれば,ミスにはカウントしないよ」
と伝えたところ,生徒たちはかなり気が楽になったようでした。

~~
この1年,ハリボーチャレンジはもじこ塾的に変化し,
単語に含まれる母音を特定する練習に最近は重きを置いているのですが,
IDAでも「母音の識別は難しく,かつ重要」と言っていて,驚きました。
「教師は,オトが似ている母音を,よく理解しておく必要がある」とのことです。
(metとmate,itとeatなど,allとold)

読み物に出てくる単語の母音の音がどれか,フォニックス表で確認しています。
上だと,lookとlock,talkとwork,quarter,through,managerが難しかったです。



ナイキのデザイナーのトップの人がディスレクシアだそうで,IDAから表彰されていました。
「自分の母語は落書きである(Doodling is my native tongue)。
自分は手を動かすことで考えがまとまっていく」
とスピーチで語っていて,この生徒のことを思い出しました↑


2019年11月14日木曜日

191112 ナツさん(ナツさん流・単語の覚え方)

11/5
こんにちは、ナツです。
今私の学校では、文化祭準備が進められています。(結構こき使われています)

今回は、品詞について教えてもらいました。そもそも品詞とはなんぞや状態だったので、この機会にじっくり教えてもらいました。名詞と代名詞の違い、形容詞と副詞、動詞、前置詞、それぞれの特徴や使っていい時、場所など教えてもらいました。ただ、理解まではできたのですがそれを文章に起こすほどの理解がまだなく、次回もう一度教えてもらう予定です。(私の記憶力がないだけですね( ̄∇ ̄))はい、ということで今回はこのぐらいにしておきます。文化祭準備で忙しいので…次回何か報告できるかもしれません。

~~~
11/12
こんにちは、ナツです。
文化祭が終わったのですが、クラスで賞をもらえて全クラスの3位になれました〜(*´꒳`*)(私ごとですみません)

前回、品詞をもう一度教えてもらうとかほざいていた私ですが結局単語テストがまたあるのでそっちを優先してしまいました( ̄▽ ̄;)。
今回はconやcomが多く、覚えるのに苦労しました。

私が普段どうイメージして覚えているか書きたいと思います。




はじめに、何も見ず発音だけで先生と一緒に一回書き、
この時間違っている場所はすぐ指摘してもらい直していきます。
(※私が単語と意味を読み上げて,ナツさんがフォニックスを使ってスペルを書きます。
フォニックスルールに従っていない箇所は書けないので,そこは細かく確認します。)


次に、英語の隣に訳(意味)を書きイコールでつなげるイメージをしていき、


単語と訳をこれは同じ意味だと思いながら英語の下に同じ英語を3回ほど書きます。
(※②③からわかるように,ナツさんは,英語の文字列のイメージと,日本語の文字列のイメージが,比較的結びつきやすいようです・・・音と文字よりも。
その上で,英単語を言いながら,何回か書いていきます。)

この時一番最初に書いたものを見ながら書いていきます。

conducted=を行う (この列を見ながら、手だけで書く)
conducted
conducted
conducted                (こんな感じ)

英語を覚えるより日本語を覚える方が楽なので『を行う』を覚えておき、
conductedを薄っすらと覚えて本番に挑みます。(説明下手ですみません(´-ω-`))

これはあくまで私個人のやり方なので、自分に合った覚え方を探してください(╹◡╹)。


(※単語全体の視覚的イメージを覚えていて,より細かく覚えるために手に覚えさせている・・・という感じだと思います。

①聞いて書く,
②意味とつなげる,
③見て書いて,手と文字列のイメージで覚える
ですね。

①以外では音が介在していません。

でも,覚えるのにまったく音を使っていないわけではなく,
文字列に対応する音があると知れたことで,細部の記憶がだいぶ助かっているようです。)

ナツさんは,文字と音の結びつきがあまりに悪いので,このように日本語の文字列と英語の文字列を対応させて覚えています。
ディスレクシアと一口にいっても,比較的強い結びつきと弱い結びつきがあると思いますので,自分なりに得意な能力を使った覚え方を編み出すとよいと思います。)

2019年11月4日月曜日

191029 ナツさん(字が動いて見える)

こんにちは、ナツです。
中間テスト終わりましたね〜おつかれさまでした。



中間テストの結果は…って感じでしたね。はい。

え〜今回も単語テスト対策をしていきました。
イヤ〜疲れてたせいでなかなか頭に入ってこなくてですね、大変でした。
最後にble がつくのが多かったのですが文字列的にどうしてもフォニックスや、ローマ字読みで読めなくて苦戦しました。
※接頭辞や接尾辞は,フォニックスルールは度外視し,かたまりで認識するよう指導しています。漢字の部首のような感覚です。

tialなどティアルとか読みたくなってしまい心の中で暗示をかけるみたいにシャルシャルシャルって唱えてました( ̄▽ ̄;)
(本音 :唱えてもあんまり効果ないよ(*゚▽゚)ノ  )
※いやいや、唱えることはきっと効果がありますよ!


書くことなくなってきたな〜(´-ω-`)フッ。
仕方ないのでこの前あったことを書こうと思います。

授業中いつものように眠くなりながらノートを取っていたのですが、なんと!字が動いて見えたんですよ(`・∀・´)
その時は「あ〜字が動いて見える〜w」ぐらいに思ったんですが改めて考えると「ヤバイな⁉︎」と思うような事がありました。
疲れてたんですね、はい。
単語テストとりあえず頑張りますo(^-^)

~~
ナツさん,相当疲れてますね・・・\(^ ^ ) ヨシヨシ
レポートなど書く課題が多く,同級生よりも時間がかかるようで,毎回へとへとになりながら間に合わせているようです。

「字がうごめいて見える」はディスレクシアの症状として有名ですが,もじこ塾の生徒でこの症状を訴える人は数人しかいません。たいていの生徒はきっぱりと「自分は字が動いて見えることはありません。」と断言します。
しかし,「字が動く」と訴える一派も確実に存在します。
個人的には,錯視と関係あるのではないかと思っているのですが・・・

#錯視とは:
http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/
閲覧注意です。絵が動いて見えるので,気持ち悪くなるかもしれません。

私も翻訳奴隷(実務翻訳者)だった頃,自分の正常な限界を超えて長時間追い込まれるように訳すと,字がゆがんで見えてきたことが何回かありました。
同時にみぞおちのあたりがむずむずと気持ち悪くなってきて,自分は極限状態にあると知りました。

ディスレクシアの生徒は日常的に,そこまで自分を追い込んでいるのですね。
ほんとに無理しないでほしいです。


2019年11月3日日曜日

191008-22 高1クラス/すばる君

高1(水)クラスの助手をしながら,TOEFLリスニングの短期集中対策を行っている,すばる君より:

10/8
TOEFL対策の授業ではリスニングをして、聞こえなかった単語を探して、聞き直すことをしています。そして聞き取れなかった単語は発音練習をしています。もじこ先生の考えでは発音できれば聞き取れるそうなのでアプリで発音を確かめています。しかし、聞き取れないものを発音するのは難しくて、自分で少しずつ発音の仕方を変えながらうまくいった時と失敗したときを比較するようにしています。この練習はリスニングができるようになって、スピーキングの発音も改善するので一石二鳥です。
※たしかに・・・単語を正しく発音できる(つまり会話の場で想定通りの反応が返ってくる)と,だんだん聞き取れるようになると,私は信じているのですが,「聞き取れないものを発音するのは難しい」というすばる君の指摘も一理あります。

すばる君にしても他の生徒にしても,基本的に難しいのは母音です。(beganとbegun,walkとwoke,alongとaloneの違いは,母音の違いしかありません。)
口の形を見てもらい,真似してもらってダメ出しをしたり,スマホの音声認識機能を使ったりして,発音練習をしています。
「一石二鳥」と言ってもらえると,ほっとします。「急がば回れ」でもありますね。

10/15
水曜日への授業に助手として入りはじめて4回目にしてようやくアクセントの位置や発音の違いがわかってきた気がします。ただ時々、全く違いがわからない単語が出てくるのも不思議です。これらの聞き取れない一部の単語がわからなくてリスニングの問題が解けなくなっていたのかもしれません。
※このときは,「trouble」の母音が何か,わからないようでした。



高1クラスでは読み物の「ノーミスチャレンジ」(ミスなく読むことを競う)をしています。
最初の頃,すばる君は数行でつまづいていました。話の意味は黙読でわかるし完璧に訳せるのですが,正しく音読するのは難しいようでした。
しかし,数回でめきめきと力をつけ,この週ついにノーミス完走に成功。
単語とその意味を知っている状態だと,ノーミスチャレンジの成長が速いように感じます。
(ここから,ノーミスチャレンジは易しめの課題を使うのが[使うのも]効果的とわかりました。)

10/22
今回はTOEFL対策の授業についてです。TOEFLのリスニングテストは場面がだいたい決まっていて、授業を受けたりチューターに相談しに行ったり図書館で友達と会話するなどの大学での一場面だけが登場します。前回は保健室に具合の悪い学生が行く場面だったのですが、これは聞きとりやすかったです。一方で授業は内容が複雑で難しい傾向にあります。フォニックスで単語の聞き間違いや聞き逃しを減らしていきたいと思っています。

もじこも噂に聞くTOEFLを受けてきました(ちょうど100点でした)。
ディスレクシア的には,スピーキングにこそ伸びしろがあると感じました。
スピーキング(やライティングでは)俯瞰思考を生かして骨組みをがんばって表現することで,点数が残るかもしれません。

一方で,TOEFLはリスニングの比重がとても高い試験であることも知りました。
リスニングだけでなく,スピーキングにもライティングにも,リスニングの要素が含まれている試験です。
となると,すばる君の言う通り,フォニックスで地道に正しい音を体得することは,全般的な点数アップに役立つはずです。