2020年12月28日月曜日

201226 第4土曜日小論クラス

 

こんにちは、ピノコです。

今回は、第4土曜日の小論クラスについてご紹介したと思います。

しばしの間、お付き合いください。


授業内容:

1)書写(走れメロスより抜粋)

2)カードトーク!

3)小論文

 ・1ページにつき1文で要約

 ・一番印象に残ったところの感想:200字以上で


授業風景

今回の課題文の文章的な構造の説明中

 今回の課題文は英語で書かれたものの翻訳本から抜粋された文章でした。翻訳された文章は、日本人が書いている文章とは『まとめ』の順番が変わっているそうで、読んでいくには慣れが必要だそうです。そういう事情もあって、今回の文章は最後の小論文を書くことよりも要約文を作ることに手間取っていました。理論展開の順番が違うとどこからまとめたらいいのかなど、いつもとの違いに戸惑っている様子です。

 日本語だと最後に言いたいことがあるので、尻上がりに気合を入れて読んでいく癖がついていますが、翻訳された文章は最初に言いたいことがあるので、慣れれば最初だけ読んで最後を読む必要がないそうです。読み辛さを訴える生徒さんもいましたが、最初だけ読めばいいのであれば楽でいいという生徒さんもいました。なんというか『らしい』会話です。それでも、きちんとまとめたうえで、まとめにくさについて議論していることは流石です!

今までにない年の瀬になりましたが、みなさん身体に気をつけて良いお年をお迎え下さい。

それでは、ピノコでした!!


2020年12月24日木曜日

201223 水曜高校生クラス

 

こんにちは、ピノコです。

今回も高校生クラスの授業の様子をご報告したいと思います。

しばしの間、お付き合い下さい!



授業内容:


1) 筆記体


2)DUOビンゴ


3)質問特集!


4)AGO


5)文法事項:固有名詞と冠詞


6)Let's Read

 ・前の人が読んだ英文を次の人が和訳

 ・最後のオチとなる文を和訳

 ・ハリボーで音の確認

 ・ノーミスチャレンジ


授業風景:

最後のオチを和訳中

今回の授業は新しい生徒さんが加わっての授業となりました。これで、このクラスは3学年編成となりましたが、不思議ととてもまとまりのあるクラスとなっています。


高校生のクラスともなると『点数になる和訳』ということを意識しています。特にLet'sReadの最後の和訳は、構文に乗っ取っていないと厳しく直されます。構文を意識しすぎると、他の所がスポッと抜けてしまうことや構文がとれてホッとしてそれ以外のところを訳し間違えてしまうこともしばしばです。今回はhave toの見落としが多かったようでした。(have toが改行の都合でtoが次の行だったことも影響しているのかもしれません)

本人たちはかなりこうした抜けを悔しそうにしています。特に知ってる文法事項であった場合には悔しさもひとしおのようです。


それでは、ピノコでした!




2020年12月12日土曜日

201209 水曜高校生クラス

 

こんにちは、ピノコです。


最近もじこ塾では、先生が愛犬に噛まれるという事件がありました。側から見ると両腕共に痛々しいのですが、先生的には心の傷の方が深いそうです。。

とはいえ、体の方は快方に向かっているようなのでとりあえず一安心のようです。


それでは、今回も高校生のクラスについてご報告したいと思います!

しばしの間、お付き合い頂けたら嬉しいです。


授業内容

文法事項の説明中
(教室の壁はホワイトボードになっています)

1) 筆記体


2)DUOビンゴ


3)質問特集!(4文で)


4)AGO


5)文法事項:asleave


6)Let's Read

 ・前の人が読んだ英文を次の人が和訳

 ・最後のオチとなる文を和訳

 ・ハリボーで音の確認

 ・ノーミスチャレンジ





授業風景

AGOや質問特集!についてはスピーキングの一環として行っています。

質問特集については1つの質問につき◯文で答える(今回は4文でした)というものです。AGOUNO風カードゲームで、ゲーム中の会話は英語だけで行っています。両方のアクティビティとも話すモチベーションが高いので生徒さんたちは一生懸命自分の思っていることを伝えます。話すモチベーションが高すぎて『こういうことを言いたいんだけど、どういえばいいんですか?』という質問が出るほどです。


このアクティビティは苦手な生徒さんと得意な生徒さんに分かれるものです。私もとても苦手で、特に時間内にいっぱい答えるという時間的な縛りがあるものはめちゃくちゃ苦手です。不得意な理由は生徒さんによって様々なものがあると思います。言う内容が思いつかないのか、英語が出てこないのか、はたまた違う理由なのか、、、

私的には英語で聞かれても回答が日本語で出て来てしまうので、そこで英語で答えなきゃ!と思っても日本語と英語が同時に出てこようとするので『あー、あー、』と苦しそうに口をパクパクさせる羽目になります。

イメージで言うと、出力口が小さいのに大きな塊が同時に出ようとする感じです。

こういう話をすると共感してくれる生徒さんがいればアドバイスをくれる生徒さんもいます。今回の授業でも話すのが得意な生徒さんが『映像をイメージすればいいんだよ、それでイメージの中で見えているものを英語で表現すれば』と教えてくれました。


こうした様々な意見が出てくるのがクラスのいい所ですね。勉強になりました。


それでは、ピノコでした!!


2020年12月10日木曜日

201205 第四土曜日小論クラス


 

こんにちは、ピノコです。

このクラスの授業日は先月の暦の関係で、イレギュラーな日にちでの授業となりました。久しぶりの授業ということもあって、近況報告をしながらの授業です。


授業内容:

1)書写(#朝活書写より)

2)カードトーク!

3)課題文の黙読と要約

4)お互いの要約内容を見てみる

5)小論文を書く(200字程度で)

6)お互いの文章を読んで、感想を言い合う


授業風景:

ここ最近では、自分の意見を持ちそれを他人に伝えるという面接対策も視野に入れた課題であるカードトークを入れています。

ルールは、昔のテレビであったサイコロトークに似ています。たくさんあるカードの中から一枚引き、そこに書いてあるお題について10秒考え30秒で答えます。ここからがサイコロトークとは違っていて、その30秒間のスピーチの後に聞いていた人は発表していた人を褒めなくてはいけません。そして、その褒め言葉のうちで一番嬉しかったものを選んでそれを言った人に自分のお題が書いてあったカードをあげます。


「サイコロトーク」に使っているカードです
「サイコロトーク」に使っているカード

この褒めるという行為は慣れていないとなかなか言葉が出てこないものです。生徒さんによっては、この褒め言葉を探す方が大変そうな生徒さんもいます。意外とこの褒める能力に関しては個人面接だけでなくグループディスカッションの試験などにも役立つのだろうなと思っています。

兎にも角にも褒め言葉が見つからないもそうですし、自分の意見が出てこない時もそうですが、だんまりの時間は他の生徒さんが黙って聞いてかなり居心地が悪いので「とにかく何か出さなければ!」という気持ちにかられます。とにかく何かを面接官に打ち返すというのは面接においてはとても大切な心構えのようです。

それでは、ピノコでした!!

 

2020年11月23日月曜日

201116 国立中2クラス(中2クラス教材紹介)

助手の紺です。
今回は、国立中2クラスの報告と、中2クラスで使用している教材を紹介します。


中2クラス用教材のPDF →

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国立中2クラスは男子のみのクラス。
最近、生徒同士の会話がより増えてきたように感じます。
いい意味で、騒がしく賑やかになってきました!笑
文字に力強さを感じれる筆記体になった生徒、書ける量が明らかに増えてきた生徒、
諦めが良すぎる印象から、向き合う姿勢や時間がかなり増えてきた生徒…etc
各々の速度で、着実に成長しています。


このクラスでも音読をやっています。現在はマザーグースの一節を使用。

マザーグースは、話の内容自体に大した意味はなく(?)、
口にしたときの気持ちよさ優先の歌らしいです。

意味のなさに戸惑ったり突っ込みたがる生徒もいます。
内容に沿った挿絵に「怖い!」と訴える生徒も。繊細…!!




ぶっ飛んでいて、突拍子もない内容の文章が並ぶので、推測読みが通用しにくいです。
そのため、きちんと字を目で追わないといけなくなります。

ディスレクシアにとって音読は、脳みそ的にも心理的にもすごくハードな課題です。
タイムを測ったりしてますが、当然、読むスピードにも個人差はあるものです。
周囲の数値も聞こえてくるけど、自分との戦いがメインだとわかってもらえるよう、
生徒への声かけも意識していきます。


韻を踏んでいる歌ですが「韻を踏んでいる」の説明で通じるかどうかは、
生徒による気がします。
言い方を変えたりして相手の反応をみながら、
伝わりやすい言葉があればいいなと思っておりますが。探している途中です。


ディスレクシアには一定の傾向があることは自他の経験から、確信も得てきています。
苦労する部分が各々で違ったりすることも、仕事を通じてわかってきました。
それでも、助手なりの試行錯誤は今もずっと続いています。

2020年11月21日土曜日

201108 Ronくん

 



こんにちは。RONです。

もじこ先生から「中間考査でどんなミスをしたかという御題を賜はり,此の度は普通の人は犯さないであろうミスに絞って列挙します。

日本史ではいつも通り,書いた書字が違った,又は答えがわかっているけれど漢字が分からないといったことで10点ほど落としました。

今回の世界史では漢字の登場する場面が少なかったので助かりました。

現代文の漢字の問題は言ふまでもないでしょう。

今回のミスの仕方で最も悔しかったパターンランキングで上位に名を連ねたのは,数学で答えが出ていたのに計質用紙から回答用紙に書き移す過程で書き間違えて6点,

算術の初歩を心得るものは誰でも間違えないであろう分数の計質で10点落としたことや,

化学でなぜか元素記号を書き間違え2点落としたことです。

ただ,今回得た数少ない収穫の1つに記述問題で一点も漢字の減点がなかったことがあります。

いつもは普段は書けるような漢字のみをなぜか間違え減点されます。

これらの書き間違える,計算を間違える,記述の際に漢字を書き間違えるといったミスに共通するのは,試験中にその場で見直しても間違えを上手く発見できることは極めて少ないことです。

今後は多少ミスを犯しても点をとれるよう精進していきたいと思います。

今回は以上で終わります。


ディスレクシア的には、誤字はどうしてもゼロにはできないと思います。

なので、「書き間違いがご愛敬に見えるほど、答案の内容を極限的に高める」ことを勧めています。

ただ、これは大学入試の話で、定期試験では残念ながら、誤字は細かく減点されるのが一般的なようです。

もし学校の先生がここをお読みなら、ディスレクシア的には誤字を大目に見る(甘く採点する)だけでも立派な合理的配慮だと伝えたいです!

2020年11月12日木曜日

201111 水曜高校生クラス

 


こんにちは、ピノコです。

今日は水曜高校生クラスをご紹介したいと思います。

しばしの間、お付き合いください!


授業内容:

1)筆記体

2)DUOビンゴ

3)質問特集

4)AGO

5)文法事項:仮定法(2)

6)Let's Read!

 ・一人一文読んで次の人が和訳

 ・最後の仮定法の文を和訳

 ・ハリボーで音の確認

 ・ノーミスチャレンジ


授業風景:

私の知る水曜日のクラス(高校生クラス・中3クラス)では、必ずハリボーで音の確認をしています。

音の確認といっても、単語をまるまるハリボーで作るのではなく、大きなフォニックス表にハリボーを置いていくスタイルです。一人一種類ずつハリボーを持っていて(ハリボーは5,6色あるので)、そのハリボーを先生が本文中から選んでホワイトボードに書いた単語のアクセントのある母音などにおいていきます。


今回の授業では、calledやworkの母音はauとlong oかなどでハリボーが割れていました。先生はハリボーが割れた単語では、間違った単語の音をわざと使って単語を言ってくれます。今回だと、「こっちだとcoldだよ」とか「workはlong oだとwalkになっちゃうよ」といった感じです。そうやって実際、間違った音を単語中に入れて聞くと生徒さんも納得感があるようです。


それではピノコでした!

2020年10月25日日曜日

201001 Ronくん

もじこ塾に中2から通い,現在高2のRon君。彼のクラスはたびたび授業日誌に登場してきましたが,このたび生徒本人が初めて文章を書いてくれました。

中学受験後,中1ショックをまともに食らったのち,ディスレクシアながら英語を読めるようになった彼が,どんなふうに英語を学んだか/学ぶか,これから少しずつ書いてもらいます。

~~

今回から投稿することになりました。

まずは、もじこ塾に来たきっかけから述べます。


僕は小学校時代までは特に自分が他の人と大きく違うとは思っていませんでした。

せいぜい、漢字が多少書けない程度でした。


しかし、中学校にはいると英語という科目がありました。

日常的な会話を書くという簡単なテストだったにも関わらず、最初の中間考査ではクラス最下位の成績でした。

迎えた期末考査では、かなりの勉強をしたものと記憶していますが、努力はあまり実らず下位であることは変わりませんでした。

いくらやってもスペリングが全く書けなかったのです。


そこで、蒲田のMaru先生→に通い一年ほどフォニックスと簡単な文法を習いました。

そこで身につけたフォニックスは単語のスペリングを覚えたり、単語を読むのに大変役立っています。

フォニックスを会得した僕は普通の人よりも単語が覚えやすかったこともあったくらいです。


その後、Maru先生の紹介で南新宿のもじこ塾へ転塾しました。

今でもやはり苦手ですが、成績は中位あたりまで上昇しています。


~~

これは日本フォニックス史(?!)に残る重要証言と言っても過言ではありません。

Ron君がMaru先生に教わったのは,ジョリーフォニックスです。



まだ,日本語版のジョリーの教材が出る前の話です。

Ron君は,Maru先生のもとで1年ほどみっちりと,フォニックスの授業を受けたそうです。
その効果について,現在形で語っているのは,注目に値します。

というのも,日本でディスレクシアの生徒が早い時期にフォニックス指導を受けるとどうなるかは,まだエビデンスをとっている段階なのです。
上の発言は「中1でシンセティック・フォニックスを体系的に学ぶと,大学受験生になってもなお効果が感じられる」という証言なのです。


もじこ塾では,日本の中学生向けにジョリーをアレンジした形でフォニックスを教えていますが,今でも小学生が英語を学ぶなら,ジョリーこそが最良の教材だと,もじこは確信しています。



2017年に日本語版が出版されました。ジョリーの伝道師,山下桂世子先生の偉業です。
実はもじこは同書の訳者として,山下先生をサポートしています。


ディスレクシアに,フォニックスの徹底指導は欠かせません。
が,ディスレクシア英語教育はフォニックスの後も,まだまだ独自のアプローチが続きます。
それについて,今後Ron君とともに,回想してまいります・・・

2020年10月20日火曜日

nonresponder用クラス教材

休校期間中に、新しいクラスを作りました。

ディスレクシアの中でも、フォニックスの定着にとりわけ長い時間のかかる生徒たちがいます。
このような人達をnonresponders(ノンレスポンダー)と呼ぶようです。

(#もじこ塾のこれまでの歴史のなかで、中学の3年間、毎週フォニックスを使って単語を読む練習をしてもなお、完全にフォニックスが定着しなかった生徒が、数人いました。)

そのような生徒たちを対象とした、無学年制のクラスです。
nonresponderと呼ぶのは抵抗があるので、もじこ塾内では「☆クラス」と呼んでいます。

この生徒たちにとって、英語を読めるようになるのは,本当に大変なことです。おそらく入試では使い物にならないことでしょう。それでも「将来のために、ちょっとでも読めるようになりたい」と希望して集まっているのですから、その意欲には本当に敬服します。

"何年生なんだからこれくらいはできないと"という必達目標によって授業内容を決めるのではなく、本当に生徒が分かっていることと分かっていないことの境目まで下りていくことの大事さを毎回ひしひしと感じるクラスです。
この境目にぴたっと合わせることができると、授業は本当に倦み疲れるものなのですが、でも深い充足感があります(…と思います)。

授業では、中1クラスの内容を、さらに復習や反復を増やして行っています。

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こんにちは。助手の紺です。
今日は ☆クラスの教材を紹介します。

☆クラスで使用した教材のPDFデータへのリンク→
(上のフォームに入力後「送信」をクリックすると、Google Driveへのリンクが開きます)



フォニックスビンゴ。フォニックスの徹底をするクラスで、
フォニックスの定着に苦労する生徒を応援するクラスなので
ゲーム性よりは、焦らずじっくり読んでいくという感じ。



文法や単語のプリントも、音読もやります。

※プリントの進め方:
(1)指導者が問題を読んであげて(場合によっては意味も言ってあげて)、生徒に口頭で答えてもらう。
指導者が読むときは、読んでいる場所を鉛筆などで指して、どこを読んでいるかわかるようにする

(2)書けるようなら、正解を書いてもらう。
できれば書く様子を見守り、スペルミスがあればその場で訂正させる

(3)指導者が意味を言い、生徒に英語を読んでもらう

※(2)ができない場合は、(1)をもう一度行うとよい。



もじこ先生いわく「このクラスはハリボーチャレンジは欠かさず行う」とのこと。
音韻認識、聞いた言葉の音を、フォニックスの単位に分解していく訓練です。





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授業日誌には初登場だと思いますので、☆クラスの紹介をします。
☆クラスは、音韻認識訓練と、フォニックスの反復徹底をメインに行っています。
文字と音のルールの定着が難しいのは、ディスレクシアに共通している悩みですが
その定着度は、当事者の中でも個人差があるものです。
学年はバラバラで、かつては別クラスにいた生徒たちです。
彼らにはフォニックスの徹底が一番重要だろう、という生徒たちを集めています。


10月15日に、初めて☆クラスを見学(&助手)させてもらいました!
違う特性も併せ持っていると思われる生徒もいます。みんな学年は違うし、
学校後に来ているし、当人に読み書きそのものの疲れやすさも深めな人たちです。
各自は自分のプリントに向き合うことに精一杯な様子で、生徒同士の会話は控えめです。
会話欲がないクラスというより、
各々の事情に向き合った結果、会話が少ないという様子に私には見えました。
もしそうなら、本当に偉いなあと思います。


机に突っ伏したり、疲れで頭をぐらぐらとさせながら、それぞれが休憩しながらも
孤軍奮闘にはさせず、いっしょに進めていけるのは集団のいいところだと思います。

2020年10月12日月曜日

200926/201010 小論クラス

こんにちは、ピノコです。




この度、小論文クラスが2クラスとなりました。第2土曜日と第4土曜日に分かれ、今までより人数が少ない分、生徒さんの得手不得手に対応した指導を行えるようになりました。

今回が初回の小論文クラスの様子をご紹介したいと思います。

しばしの間、お付き合いください!


授業内容

1)書写

2)接続詞のプリント

3)小論文のお題の文章を音読

4)お題の文章の要約(200〜400字程度で)

5)生徒さんそれぞれの要約を読んで、みんなで意見交換

6)この文章の主張に対する自身の意見を述べる(200字程度)


授業風景

今回の授業では、以前までのクラスと違い、意見交換をして自身の考えをみんなと共有するという作業を行いました。

今回のお題の文章はツッコミどころの多い文章で、生徒さんたちは筆者に対して個人的な不満を漏らしつつ意見交換をしていました。面白いもので、一通り不満を出し切るとこの文章の核心をつくような意見が出てきたり、文章の解釈を生徒さん同士で議論したりと建設的なものになっていきました。

個人的な感想は文章を読めば必ず心の中に出てきてしまうものなので、そうした感想が出てくるのは、至極当然だと思います。しかし、その感想に囚われてしまっては小論文とは言えないものになってしまうこともあります。お互いに文章について話す場はそうした感想のガス抜きの場という一面もあるのかもしれません。



201010

授業内容:

1)書写:朝活書写を使って

2)サイコロトーク

サイコロ面のそれぞれ書いてある質問に対して最初に決めた接続詞を使って答えます。今回は、『なぜなら』でした。

3)小論文を書く:テーマは「地球温暖化と異常気象の関係が解明された」→でした。

(参考:「異常気象の原因が見つかった 難題との闘いに光明」(日本経済新聞20/10/10)

今回は小論の課題文を4のパートに分けてそれぞれ読んでは要約するという形で行いました。

 ・文章を読みながら、接続詞を入れる

 ・読んだ箇所を1行要約

これを4つのパートでそれぞれ行なった後

 ・200字程度で、『この文章の感想』『自分が地球温暖化に対してどのように対応するか』を書く


授業風景:

文章を読んでそれに対する感想や意見が出てくるタイプの生徒さんとあまり感想が出てこない生徒さんがいます。小論クラスが2つに分かれるにあたって、このクラスは文章を読んだ際に、何を書いていいのか案が出てこないタイプの生徒さんが多いクラスになりました。ですが、今回のように丁寧に読んだり、生徒さん同士で話し合うことで意見や感想も出てきやすくなるようでした。また、感想に対して『どうして、そう思ったの』『そう思うのなら、今後どうしていきたい』と先生に質問を投げかけられると、意見が出てきやすいようです。

意見や感想がないわけではなく、どうやって意見や感想に意識を向ければいいのかが苦手なだけなのかもしれないと思う授業でした。

それでは、ピノコでした。

2020年10月4日日曜日

200924/0930 水曜中3クラス

 


こんにちは、ピノコです。

今回は中学3年生のクラスをご紹介したいと思います

しばしの間、お付き合い下さい!


授業内容

1)筆記体

2)フォニックスビンゴ(soft gとhard g)

3)質問特集!(1分間に2文でどれだけ多く答えられるかを競う)

4)AGO

5)文法

今回はto 不定詞と使役でした

6)Let's Read!

 ・英語を読んで、他の人が訳す

 ・クスッと笑えるオチのある小話を読んでいるので、最後のオチを和訳する

 ・ハリボーで文中に出てきた単語の音の確認


授業風景


(0924)人数が少ない時の質問特集では1分間にどれだけ多く答えることができるのかを競うのではなく、正しく答えることのできた数を競うこともあります。

早くたくさん答えることが得意な生徒さんもいれば、ゆっくり落ち着いてやれば正確に答えることのできる生徒さんもいます。なかには、ゆっくりやれば用意している質問全てに答えることのできる生徒さんもいます。

生徒さんたちは、『聞き返す時ってなんていうの?』『わからない時は?』と会話の中で使える一言をいろいろと聞いて覚えようとしています。反射的に答える質問特集も大事なことですが、こうして会話の表現が増えていくこともきっと、英検の面接などにも役立つはずです!


(0930)もじこ塾の文法のテーマは大抵、選んだ文章中に出てくる文にちなんだものです。例えば今回の文法事項は『I will buy a heater to make me warm.』という文がLet's Read!で使う文章に出てきていたので、to 不定詞と使役を扱いました。

『副詞的用法のto〜は〜のためにって訳すんだよ』と文法の説明を受けた後、1人1文ずつ訳したり穴埋め問題をしました。

『ために』と訳すことを頭では分かっていても、読むことに気をとられていたり意味がわからない単語があったりするとそちらに気をとられて『ために』と訳すことを忘れてしまうこともしばしばです。それに、日本語では『ために』を先に言いますが、英語だと後ろの方にあることも多いので、頭の中でだけで操作するのは大変ですよね。

ただ、大変であっても何度間違えても居残りをしてでもできるようになろうとするのは流石!の一言です。

それでは!ピノコでした!!

2020年9月28日月曜日

200916 水曜高校生クラス

 




こんにちは、ピノコです。

今日は、水曜日の高校生クラスについてご紹介したいと思います。

それでは、しばしの間お付き合い下さい。


授業内容

1)筆記体(This pause is an optimistic development.)

最近の筆記体はコロナ関係のスピーチなどから書いています。今回は『この(治験の)中止はポジティブな展開です』でした。



2)英単語ビンゴ(ピー単の銅から)

3)質問特集!(1つの質問に5文で答える)

4)AGO

5)文法:条件のif

6)Let's read!

・新出単語の読み方と意味を確認

・順に、1人1文ずつ読んでは、次の人が和訳を言う

・話にオチがあるので、オチを和訳してもらう

・ハリボーを使い、文章中の単語の母音などをフォニックス表で確認

・自己修正ありのノーミスチャレンジ(間違えずに音読する。自分で読み間違いに気づいて自己修正すればミスにはカウントしない。ミスに気付かす指摘を受けたらそこでリタイア。完走までのタイムを競う)

・本文のディクテーション


授業風景

高校生のクラスでは、英単語でビンゴをしています。(ピーナッツの銅を使っています)。

フォニックスビンゴはフォニックスの定着のために単語を読み上げるのみでしたが、英単語ビンゴは英単語を読んだあとで意味も答えるアクティビティです。とは言っても、フォニックスビンゴとは異なり英単語はフレーズになっており、下線部の箇所のみ意味を書き込みます。(下線部以外は日本語が書いてあります)こうした問題の形式なので、単語のイメージと前後の日本語から推測して答える生徒さんもいます。

どの学年どのクラスであったとしても、単語の苦労を訴えない生徒さんはいないもじこ塾です。このクラスでは先生と生徒さんで単語の意味に積極的に言及しています。『commitは最近CMで言ってるよね』『crawlってあのクロール?』先生もこの単語はこういうイメージという話などその単語について話すことで単語を覚えやすくなるようです。次週も同じ単語が出てくると、先週こんな話をしたという記憶から思い出すようです。しかし覚えやすさには差があるようで、1回話ただけでも覚えてしまう単語がある一方で何度話ても覚えが悪い単語があることはとても不思議です。

それではピノコでした!

2020年9月21日月曜日

200911 土曜日小論文クラス


 こんにちは、ピノコです。

今回の日誌は毎月1回、土曜日に行われている小論文クラスについてです。

日誌には初登場の小論文クラスですが、クラスが始まってからはしばらく経ちます。このクラスは多様化する大学入試、特に推薦入試などの志望理由書や小論試験に対応するためにできたクラスです。


授業内容

1)書写(5分)

ツイッター「#朝活書写」を使用。文章を原稿用紙に書き写す

2)接続詞の問題

適切な接続詞を選ぶ問題と接続詞を使って文を書いてみる

3)まとまった文章を書く

100分で名著」カミュ『ペスト』の回を見て、「印象に残った言葉」を1つ選び、それに対する感想を書く


「僕はヒロイズムを信じません。
英雄になるのは容易なことだと知っている…からです」


「ペストと戦う唯一の方法は、誠実さです」



授業風景

最近の授業はNHKのテレビ番組「100分で名著」のカミュ『ペスト』を毎回1本ずつみて、その中で気になった言葉や場面に対してある程度まとまった文章を書くというテーマで行なっています。(全4回)

「共感できる」「言っていることは分からなくもないけど・・・」というような意見や素直な感想を吐き出しながら文章に落とし込んでいきます。

生徒さんは一人一人自分の気になったテーマでそれぞれ書いているので、人によって方向性の全く異なった文章になるのが小論文クラスの面白いところです。

生徒さん同士も誰が何のテーマで書いたのかが分かることで、自分にはそういった考えはなかったなというような感想を抱く機会も多くあるはずです。

何か書き物をする時にはどれだけ自分とは違った考え方に触れてきたかというのはとても大切なことだと思うので、様々な同年代の考え方に触れられるのはクラスならではの利点だと思います。

それでは、ピノコでした!!


大学入試は、特に私大の場合、まずは一般入試よりも推薦入試や総合型選抜(去年までAO入試と呼んでいたもの)を考えるべき時代になっています。

一般入試で戦うのでなければ、英語よりも小論文対策のほうがはるかに重要です。(ちなみに、ピノコさんも小論文がメインの入試で大学に合格しました)

また、英語のペーパーテストで戦うのはディスレクシア的には非常に分が悪い戦いなので、比較的得意なことを生かす作戦としても、小論対策は有効です。

そんな思いから、この3月から始まった小論講座。立ち上げと同時にコロナも降ってきて、今後の入試はコロナの影響からあらゆる面で逃れられなくなりました。。というわけで、コロナについて語る言葉を少しずつ積み上げておこうと、今はNHK『100分で名著』を見て、コロナ的な感想を書いてもらつています。

英語には非常に苦戦していた生徒たちですが、小論なら見違えるような深い洞察力(すみません、自戒を込めて言いますが、英語だけ見ているとそう思えます)を見せる生徒たちがいます。

一方、なかなか言葉が出てこない生徒もいます。

思いを言葉にするには場数が必要です。今後は生徒同士の文章を全員で共有しながら、議論を深めていきたいと思っています。

2020年9月15日火曜日

200909 水曜中3クラス

 


初めまして、ピノコです

このクラスの授業日誌には恐らく初登場です。なにかと至らないところはあるかと思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。

今回の日誌は中学三年生のクラスです。このクラスの生徒さんは困難や課題に対して足元だけをみて1歩1歩前に進もうとしています。そんな気概のあるクラスです。


今回の授業は2人だけだったので、真剣度が増し生徒さん達は大変だったのではないでしょうか。とはいえ、2人だからこその深い授業であったように感じました。

授業内容

1)筆記体

2)接頭辞・接尾辞ビンゴ(テーマ:-ly)

3)質問特集!(間違えずに答えられるだけ答える)

今日の授業では全ての質問に答える生徒さんがいました!

4)AGO

5)文法

最近はこの後に読む文章に出てくる文法事項を確認しています。今回は最上級・don't have to・〜にいる でした。

6)Let's Read!

(Introductory Stories for Reproduction 2を,読みやすくするよう多少アレンジしたものを使っています)


授業風景

このクラスの面白いというか特徴的な点は、自分の体験を共有するという点にあるのではないかと思っています。

体験を共有すると言っても単純に『何ができない』とか『こんなことがあった』という話で終わりではなく、『こういう原因があるのではないか?』『僕もそうだけど、こうしてみたら良くなったよ』と生徒さん同士で意見交換して積極的に自他へ還元しようとしています。

他人からの意見や経験を聞くことによって、自分の苦労を再確認したり得意なことを発見したりと自分自身への気付きにもなっているのではないかと思います。


今日の授業では、ある生徒さんが『洋楽を聴いていると英語ができるようになった気がする』という発言から話がはじまりました。

『サビの歌詞は繰り返すから覚えているのではないか?』

『音楽にのせることで英語の抑揚が理解できるからじゃないか?』

というような洋楽で英語ができるようになる理由をみんなで出していました。

そこから、フォニックスをやってから英語の勉強をしながらは洋楽を聞けなくなったという話に対し頭の中で音が出ているからだよという意見も。

また、授業終わりには自身の英語に対する試行錯誤の過程を生徒さん同士で話していました。


こうして多くの意見や経験を聞くことで自分なりの英語対策マニュアルが作られていくのでしょうね。


それでは、ピノコでした!


もじこ塾開設4年目、ついに集団授業の場で、ディスレクシアならではの感覚について生徒たちがオープンに語り合い、改善策を出し合うクラスが登場しました。

ピノコが書いている通り、彼らの試行錯誤は独創的で、本当に驚かされます。

2020年9月13日日曜日

200907 国立中3クラス(分詞形容詞)

助手の紺です。
国立中3クラスでは卒業が相次ぎ、人数が少なくなりました。
少なくなっても賑やかさは変わらず。
先生や助手とも、また生徒同士でもたくさん会話があり、
よく読んでいるし、よく書いているクラスです。

このクラスの生徒たちは「読書が好き」と話す子も多く、
「きっと物語理解力が高いタイプなんだろう…!」と思わせてくれる様子も多いです。
助手は、小説で感動できた経験があまりないもので(読んだそばから内容を忘れていく)
読書好きというのも才能だな〜!と思います。すごいことです…!


--------------------

この日の文法は、分詞形容詞でした。
もじこさんが、鬼門だとよく話題にあげている「能動、受動」というやつですか…!



分詞形容詞(1)の注釈 
「名詞の立場になって考えていきましょう」
といった解説は、ディスレクシア向けのポイントだと思います。
この解説をした後は、「ああ、そういうこと」といった感じで
生徒たちも上手に運用していました。

「文章を文章として処理する感覚も鍛えましょう」という所でしょうか。
国語ができる生徒には、つまづきも少ない箇所だったのかな。
この部分は、さくさく進みました。






分詞形容詞(2)
このプリントの解説中に、
「・少年が走っている。
 ・走っている少年
  この二つは、絵としては同じだけど、文法的にはまったく違うんだよ。

という先生の言葉に
「えっ??!」と驚き、生徒たちが混乱してました。
「どういうこと??」と各々が疑問を口にしていました。


( …これもイメージ先行で接すると混乱する部類だと思います。
  日本語の「走っている少年」「少年が走っている。」の戸惑いは、
  私の場合、英単語の戸惑いに似てます。
  前後の文脈、話の情報がもっと欲しいと思わせる塊感というか…文章の中で習得したいやつです。



英語を学ぶときには、国語の力もいるんだよなあ……と痛感した日でした。
精進します…!

~~
リクエストがあったので、分詞形容詞の徹底解説を行いました。

上にもあるとおり、能動と受動はディスレクシア的には鬼門です。
難関大受験生でも、まだ間違います。

その理由は・・・
1) 能動と受動は、絵としては同じなので(He took a pictureとA picture was takenは絵としては同じ)、映像思考型のディスレクシアにとっては同じに感じられる
また、
2) A boy is running around a parkとA boy running around a parkは、isの有無の違いだけによって構文まで変わるが、ディスレクシア的にはこのような小さな単語には意識が向きにくい

・・・ではないかと想像しています。なので上のような説明をしています。


2020年9月4日金曜日

水曜高1クラス(関係代名詞について)

 お久しぶりです、ピノコです!

再びブログの更新を担当することになりました。至らないこともあるかと思いますが、しばしの間お付き合いください。



今日ご紹介するのは、水曜日高校生のクラスです。

このクラスは、知的好奇心が旺盛なクラスで、特に誰かが何かに疑問を持つと生徒さん同士であれやこれやと議論をしている風景をよく目にします。

【授業内容】

1)筆記体

2)英単語ビンゴ

3)質問特集!2文で

4)AGO

5)文法(テーマ:関係代名詞)

【授業風景】

今回は文法に特化した授業でした。文法のテーマは関係代名詞。who, which, whom, that, 前置詞+関係代名詞 とフルコースです。

もじこ塾では文法を教える際には、文法説明を全てした後に一人で練習問題を黙々と解くという方法ではなく、関係代名詞であればwhoを使った文の説明だけをした後、練習問題を解いていきます。練習問題を解くといっても1人1問ずつ先生の目の前で解答の過程を口に出しているので、間違えているとすぐにわかります。その場で、すぐに間違いを指摘されるので1人で黙って問題を解くよりも何が分からなかったのかがすぐに分かります。とはいえ、1人ずつ解答していくと混乱する生徒さんも出てくるので、みんなで文法説明に戻ったりしています。はたから見ているとこの方法での文法学習は前の部分にしこりを残すことが少ない印象を受けます。

このように文法説明の過程を踏んでいくうちに、当然疑問や不満が出てきます。今回の授業で特徴的だったのは目的語とは何かという質問です。確かに、目的語とはないかと言われて的確に説明するのはとても難しいですし、感覚的に理解するのはもっと難しいです。もじこ先生曰く「〜を・〜にと訳すものを目的語と呼ぶよ」とのことでした。他にも、生徒さん達からも目的語はこんなやつという意見が出ましたが、いまいち納得感のある答えは得られませんでした。(ついでに私的には目的語は古文で言うところの客体みたいなやつかなと思ったりしています)

珍しく文法特化のクラスになりましたが、生徒さんそれぞれの課題の発見につながる授業だったのではないでしょうか。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

それでは!ピノコでした!!

~~

ピノコは無事に大学生になりました!もじこ塾を踏み台にして大いに羽ばたいてほしいです。

文法問題は,基本的にはすべて自作しているのですが,最近良い本を見つけてだいぶ楽になりました:



English Grammar in Use
シュタイナー学校の生徒さんに,
「学校でこれを使っている」と教えてもらいました。
久方ぶりの大ヒット。文法の定着に最適です!
ただ,フォントが詰まっていて読みにくいので,
打ち直しがてら少しアレンジして使っています。


2020年8月28日金曜日

中2クラス教材

こんにちは、助手の紺です。
しばらくの間、もじこさんに代わって記事を書いていきます。
今日は、中2クラスで使っている教材を紹介します。


中2クラスで使用した教材のPDFデータへのリンク→
(上のフォームに入力後「送信」をクリックすると、Google Driveへのリンクが開きます)

フォニックスビンゴの使い方は中1教材の記事で紹介していますので
今回は文法のプリントについて書いてみます。






【 確認 】
まず先生から、今から勉強する文法についての説明があります。
(プリント上部の、四角に囲まれていることを口頭で説明していきます。)

【 演習 】
プリントで生徒各々に解いてもらいます。
生徒によって、単語の下に「1、2、3」とナンバリングしたり、
一重二重三重…と丸で囲ったりしていました。
(こちらがわかればいいので、書き方は自由にさせてます)

全員書き込み終えた様なら、答え合わせをします。
生徒ひとりずつ、並べ替えた文章を口頭で答えてもらいます。





【 ポイント 】
ディスレクシアの中には、順番の感覚(線形感覚)がとても弱い子がいます。
目的語の例文を見ればわかりますが、語順が変わると、話の内容も変わっています。
そして間違った順番に並べた場合、すごくツッコミがいのある文章になったりします。笑

…突っ込めることはすなわち、正しく読解できてるとも言えます。
それなら「正しく読み書きできそうじゃん」と思われるかもですが、
それが別問題なのも、ディスレクシアあるあるです。

日本語だと語順はゆるいけど、英語は語順がほんとうに大事なんですよ…!!、と
折に触れ、しつこく積極的に言及しています。




日本語でもざっくりと読んでいる子、
日本語で助詞を読んでない子(I、my、me、mineの言葉の違いは助詞)、
読書が好きじゃない、文章に接した数が少ない子などは…

・文章を順番通りに追うこと
・日本語→英語、英語→日本語、に訳すときの語順の処理

などに、とても苦労すると思います。
(紺はまさに、ざっくり読んで、助詞もあまり読んでなくて、読書も苦手です)
比較的、文法に強い当事者たちですが、
線形感覚の弱さも併せ持つ場合は、文章でも苦戦を強いられると思います。

それでも、繰り返し訓練する価値はあると思います。
単語よりは全然いいと、個人的には感じています。


2020年8月26日水曜日

20/08/05 A383くん(構文の重要性について)

 皆さんお久しぶりです。A383です。





今回は自分が構文というものを学んだことを書こうと思います。

皆さんは、構文というものを知っていますか?
構文とは日本語で言う主語や述語の組み合わせのことを言います。
英語の文は主語のS、動詞(verb)のV、目的語(object)のO、補語(complement)のCから成り、この組み合わせのことを構文というわけです。
受験英語においてはどれが主語でどれが動詞かということを見抜くことは絶対に必要なことなのです。
しかしこれはそう簡単なことではありません。例えば
A man whom I met yesterday was angry about the dinner menu.
の主語は、動詞はといってもすぐには難しいような気がしませんか?(できる人は自信をもって下さい) 
実際僕はこれまでなんとなくで英文を読んでいました。そうすると分かった時もわからなかった時も何となくで終わってしまって、伸びる余地がありません。
このように、なあなあで英語に向き合ってきた僕ですが構文というものを知って世界が変わりました。理詰めで英文を読めるようになると、自分が読めているかいないかがはっきりわかります。するとできないところがわかってより伸びることができるようになります。
と、このように構文というものを学ぶと英語に対する見方も大きく変わるように思います。
もし皆さんが英語を読むのが大変に感じたとき、構文が助けとなることがあるかもしれません。
暑い夏ですが皆様のご自愛のほどをお祈りしております。

構文とは英語の文(センテンス)の意味を正しく理解するためのルールのことです。ディスレクシアであってもなくても、英語を読むには構文の知識は不可欠です。と言った上で、ディスレクシア的に特に苦手な構文ポイントがいくつかあり、そのひとつが語順の感覚を持つことだと痛感しています。A383君はそのあたりを書いてくれました。

2020年6月23日火曜日

200623 ナツさん

今回は、学校からの課題で英語で日記を書くというものだったのですが、3行も書かないといけないもので、内容考えるだけで大変でした。
他にも、先生に進路について相談にのってもらいました。正直、今のままの進路でいいのか迷っています。先のことを考えると現状の進路でいいのではと思うのですが、そこに通っている自分が想像できません。進路について迷っている暇がないのは分かっているんですが、どうにも心と頭が連動してくれないんですよ。困ったものですヽ( ̄д ̄;)ノ
そうそう3年からの選択授業で国際農業というのがあるのですが、それがなかなか面白くて、少しだけ楽しいとも思いました。世界が抱えている問題についてや、周りの人と意見を交換するのが主な目的の授業です。
まだまだ、コロナが収まっていないので皆さんも気をつけてくださいね〜

2020年6月14日日曜日

200529 A383くん


初めまして、筆を取らせていただきます、A383です。
なんだか飛行機みたいな名前ですね。

飛行機といえば!ブルーインパルスはもじこ塾の真上を通過していきました。


今回書くことになりましたのは、ステイホーム週間の授業についてです。
この期間、どこの塾もオンラインを通した授業が多く、皆さん家でそれぞれのことに励まれていたことと思います。
かく言う私は受験生でして、励むものは勉強ということになります。
ところが、普段から、塾や自習室の利用に頼り切っていた私は、家で勉強を続けることに四苦八苦していました。
勉強場所を家以外に求めるのが難しいこの期間、もじこ塾に非常にお世話になりました。
週一の授業を欠かさず行ってくださった先生に、僕は非常に感謝させていただいております。

こんな事態になっても外出するのは如何なものか、勉強は家でやればいいではないか、
と言われると本当にその通りだと思います。
ただ、子供にとって家に籠りきってしまうことは果たして健全でしょうか。
実際、顔を出させていただいた集団授業では、家にいるばかりでは肩が凝るのでこの対面授業はリフレッシュになるという声もきかれました。
そういった意味では、この授業が生徒達の気分転換に一役買っていたのではないかと思います。

緊急事態宣言は明けましたが、まだまだ予断を許さない時期であることは確かです。
皆様のご自愛のほどをお祈りいたしております。



この3ヶ月間、授業を続けることについては、いろんな思いがありました。
私は、読字訓練は地道に続けることが重要だと信じています。そして、季節がめぐればその時期の花が咲くように、生徒はコロナが来ようが何が来ようが着々と成長していきます。何が言いたいかというと読字訓練は待ったなしだということです。
同じ思いの生徒がいる限り、もじこ塾は授業を続けていきます。
でもそれは、社会正義の観点から間違っているのかも、という思いもありました。自粛警察なるものも登場するほどですから、、
A383号とはそんなことも毎回話しながらの授業になりました。彼は私ほど社会正義とかに悩むそぶりは見せないので救われました(笑)

A383くんとは、筆記体、鉄壁(単語テスト)、英会話、英作文(和文英訳/自由英作文)、ごりごり(精読)、Let's Read(読字練習)、ディクテーションというメニューを精力的にこなしました。
南新宿の街は静かで、とても集中したひとときとなりました。

2020年5月31日日曜日

200528 ナツさん





こんにちは、ナツです。
緊急事態宣言解除されましたね( ̄▽ ̄)ということは、学校が始まる…_:(´ཀ`」 ∠):
嬉しい人っているんかな?(私はイヤだ)
→正直でよろしい(笑)

今回は、臨時休校中の課題ですね。
テスト問題と進路で使う自己PRを手伝って頂きました!ちなみに、成績に関わるものではないので大丈夫です。提出点だけ入る感じのです。マークシートのタイプで選択式だったのですが、そもそも英単語の意味のほとんどが分かっていないので、問題の意味が分かるはずがない(๑╹ω╹๑ )

→前回も書きましたが、都立高校は今回の休校期間中、莫大な量のプリント課題が出るケースが多かったです。
そのプリントはたいてい、授業で使うためのものなので、自力でできるものではありません。というか、自力でできたら授業に意味がないことが明らかで…
でも、そうするしかなかった先生方の激務ぶりも透けて見えます。

自己PRは自分のことがあまり好きではないので、いい感じに書こうと思っても書けなくて困りました。なので、先生に書き方を教えてもらいながらいい感じの文を考えてもらいました。(自分でも考えたんですけど、なかなか良い文が思いつかなかなくて)

もじこ塾では、推薦入試のお手伝いも行っています。もじこはかなり聞き上手らしいです(よく言われます)。生徒から話を引き出して、志望理由をまとめていきます。

そういえば、夏休みが1ヶ月なくなりましたね〜。最悪だ(´・ω・)
友達に会えるから、学校行きたいって人はいますが、なぜ行きたいのかあまり分からないのは私だけですかね?行きたくないけど、行かなくてはいけない現実が辛い( ˘ ω ˘ )

まぁ色々言っていますがちゃんと皆さんも学校行きましょうね。課題も終わらせて(´∀`)私もなんとか足を引きずる感じで学校に行きますからww

今年の受験生は、例年以上に大変だと思います。
そもそもこの学年は新テスト元年にあたり、先が見えなかったのですが、コロナで先の予定がまったく立たなくなり、しかも夏休みが2週間になるとか。
推薦入試組は夏休み中に志望理由書を書くなどの準備があるので、学校の授業が続くとしたらかなり苦しいです。

とはいえ、生徒に日々接していると、大人よりも生徒のほうが、はるかに明るくてたくましいです。ナツさんもその一人。
明日から東京では学校が再開し、コロナ危機も新しい段階に入ります。
頑張りましょう!

2020年5月13日水曜日

中1クラス教材

以下のリンク先では,随時教材を追加しています。[20/08/05]
末尾に、ビンゴの使い方を追加しました[20/05/17]

もしコロナの影響がなければ,2020年度の学校関連の最大の課題は、小学校英語必修化のはずでした。

今後,学校の授業がどのような形で展開されるかわかりませんが,ディスレクシアの生徒たちが英語が読めずに苦しむことは変わりません。
そのような生徒たちに微力ながらお役に立てるよう,もじこ塾の新中1クラスの教材(の一部)を公開していきます。

英語が読めずに困っている生徒と,そんな生徒を抱えた指導者,さらには保護者の,お役に立てると幸いです。

中1クラスで使用した教材のPDFデータへのリンク→
(上のフォームに入力後「送信」をクリックすると、Google Driveへのリンクが開きます)





教室では、ビンゴで遊んでいますが、
ご家庭の場合はすごろくのように使うことをおすすめします。

ビンゴの単語を言い、音の数だけグミを置く練習をします。
正しく置けたら、グミ1個に対し、文字を1つ書きます

追記[20/05/17]
★ビンゴの遊び方

※生徒が1~2人の場合
・1枚プリントアウトして,すごろくのようにして遊ぶと良いと思います。
・1分間チャレンジ(1分間でいくつ単語を読めるか)も楽しいです。
・教師も生徒役になってください。

----------------------------------------------------------------
※生徒が3人以上の場合
 ビンゴの用紙を、1人1枚渡します。全員が異なる配列の用紙を持ちます。

1) 確認:ビンゴのテーマを確認します。
 それから、真ん中と四隅の単語の読みを,確認します。
 教師は、単語の意味をさりげなく言って下さい(でも、覚えさせる必要はありません)
 生徒が単語を読めないときは、教える側が1文字ずつ言ってあげて、つなげて言ってもらいます(=ブレンディング)

2) 1回戦(3~4分)
生徒が順に単語を読んで,ビンゴをします。
制限時間終了時に,最も多くの列をそろえた人の勝ち。

3) 2回戦
もじこ塾では「つぶし合い」と呼んでいます。
一回戦以上にゲーム性が強い方法。他のプレーヤーを陥れるために,初見の単語を積極的に読もうとするので,非常に盛り上がります。

【ルール】
1回戦終了後,同じ紙をそのまま使い,色を変えてビンゴを行います。

(1)
20秒与え、1回戦で読んでいない単語のうち、「これなんて読むの」と思うものがあれば、聞いてもらいます。このときは気前よく教えます。

(2)
・1回戦の勝者から順に、単語を読んでいきます。
・正しく読めたらその生徒だけがその単語を「消せる」(=自分のものにできる),
他の生徒は「封鎖」される(その単語は消せず、今後も言えない)
・1回戦で読んでいない単語を正しく読めたら,もう1つ単語を読める。
・1ターンで読める単語は最大2つ。
・間違えて読んでしまったら、全員でその単語を消します。
・1回戦で読まれた単語を読んだ場合,1ターンで読める単語は1つ。

・途中で「詰んだ(死んだ)」(もう自力では列を揃えられなくなる)場合は、"殺し屋"に転じ、他の人を"刺す"(詰ませる)ほうに回ります。

(3)
1列先取した人の勝ち。

※4人が適正人数。人数が少ないと簡単に上がれてしまうので,それを防ぐためには教師もプレーヤーになるとよい。
6人を超えたら、教師が「天の声」になるとよい(教師が言った単語は全員で消せる…これも、かなり盛り上がります)

4) 3回戦
下の枠を使います。単語を見て書く練習を兼ねています。

(1) ビンゴの25の単語のなかから9つを選び,下の枠に書きます。
(2) 1回戦のルールで,2列先取のビンゴを行います。


5) 番外:ハリボーチャレンジ
授業の最後に、ビンゴの単語でハリボーチャレンジを行います。
1人につきハリボー4つ、ポイフル1つを渡します。
ハリボーが子音、ポイフルが母音を表します。
教師がビンゴに登場した単語を言い、生徒にハリボーで音素を表現してもらいます。
正しく並べられたら、対応する文字を書いてもらいます。
waste

~~~

実際の授業(90分)では紙と鉛筆を使った授業の割合は、半分程度です(★)
常に「言える(聞き分けられる、知っている)」→「読める」→「書ける」の順に進めることを意識してください。

★1 筆記体(10分)
 2 フォニックス表の確認(s~l)
 ※ロングuまでリズム良く言えるようになったら、毎回の確認は卒業
★3 ビンゴ
 4 質問特集
 5 AGO(英語版のUNO)
 6 Let's Count
 ※バランスボールでキャッチボールする。投げる人が英語で数を言う。7の倍数のときは言わず、代わりに手をたたく。1から100まで。または100から1まで数える)

 7 文法(カードや道具を使って、まずは言えるように)
 8 BBカードで神経衰弱
★9 文法(プリント)
★10 ハリボー
 11 振り返り(感想を一言)

2020年5月7日木曜日

200507 ナツさん





こんにちは、ナツです。
お久しぶりですね〜。緊急事態宣言が出て早1ヶ月…長いですね( ̄∇ ̄)

授業の日以外は家で過ごしてるんですが、授業行くために外出たんですが本当に人が減りましたよね。買い物なんかも親に任せているので、久しぶりに外に出て少し驚きました。

今回は、自粛中に出た課題を先生と一緒にやったんですが数がエグい(・_・;

都立高なので私立みたいにオンライン授業がないのでその分数が多いんですよね〜。
リスニングのワークを今回やったんですが、普通に何言ってるかチンプンカンプンで所々聞き取れるところがあるんですが、聞き取った単語の意味が分からないので結局堂々周りなんですよね(ー ー;)だから、先生に訳してもらいながらなんとかわかる感じでした。ただ、以前に比べると聞き取れる単語が増えましたね(^-^)v

緊急事態宣言が延びましたが、家でなるべく大人しくしていようと思います。(主に寝たり昼寝したり、ご飯食べてまた寝たりww)寝ることは大事ですからね(*゚▽゚*)
皆さんも家で生活しましょうね〜!


~~
ほんとうに莫大な量の課題でした!緊急事態宣言が延長され、課題の量はさらに増えるそうです。
一方、楽しみにしていた実習や実技、ディズニーへの遠足、3年間の集大成になるはずだった文化祭がなくなりそうなことが、ナツさんには心残りのようです。

生徒の話を総合すると、
都立高は莫大な量の課題が送られてきているケースが多く、
私立高は4月は様子見、5月に入ってオンライン化に踏み切るケースが増えているようです。
ある生徒は、段ボールで課題が送られてきたと嘆いていました。どうやって提出するのでしょう…?

4月中に送られた課題は、昨年まで授業中に出していた課題を、ほぼそのまま転用したケースが多かったようです。
それがほいほいとできるなら、授業の意味は何だったのだということになるわけで・・・
先生方のご苦労がしのばれます。

ナツさんは今年、受験生。
大学のAO・推薦入試は「募集を遅らせる必要ある」と文部科学大臣が言っているそうで、→、今年の大学入試は本当にわからなくなってきました。
粛々と、いま出来ることをこなすのみです。

2020年4月11日土曜日

200331 ぱぱさん

もう一年、生徒をすることになった、ぱぱさんより:





皆さんお久しぶりです。ぱぱですw。ここ最近コロナウィルスが怖いところではありますが、僕個人としては、「今年は花粉症が抑え気味だなぁ」というのも注目しているところの一つでありましてw

何でこんなに間が空いたのかというと、一応受験生していましたー。いやぁ、時間が足りませんでしたねぇ。後2か月あれば変わってたかもですね(まぁ結果論なのでなんか言うのはみっともない気もしますが)けど同級生とかは同じ時間で某有名国立大学受かってたりするのですごいですよねw(すごい他人事)
というわけでもう一年修行を積んでくることにします!
せっかく受験はしてきたので、軽く教科ごとに振り返ろうかなと思って今パソコンの前に座ってます


~数学編~
数学に関しては他教科に目が行き過ぎて、完全に手が回らなかったですね
なんといっても基礎からガバガバだったのでもっとこっちに向けてできることがあったのかな。だが、数列お前は許せん(最後まで訳がわからなかったです)


~国語編~
現代文に関しては、正直言って何年分か解いたら昔の勘が戻ってきた(気がする)ので大丈夫だったのですが、古文漢文に関してはどうしても分かり合えなかったです、、、なんや?助詞助動詞って数が多すぎる、、、漢文に関しては時間を掛ければ和解の余地がありそうでした。

→ぱぱさんは助詞が苦手だそうです。「普段も無視している」と言っていました。

助詞を無視する傾向が強いのはディスレクア的だと感じます。
オトとして小さいからか、文字としても表意文字の漢字の影に隠れがちだからか・・・
助詞は単語同士の論理関係を決めるだけでなく、フォーマルさを決める点でも重要だと思うのですが。


~理科基礎編~
これに関しては演習量が足りなかったに尽きますね。流石にこれに関しては僕自身が舐めてたところがあります、、、知識に関しては普通にどうにかなっていたと思います


~日本史・地理編~
日本史には高校受験で培った圧倒的貯金があったので、もっと丁寧に磨けば割ともっと上のラインで戦えましたね。地理に関しては、、、正直好きな教科じゃないということもあり、あんまり丁寧にしなかったので、その分しっかり試験にボコボコにされてきました


~英語編~
最後に英語ですが、正直高校受験の時には、一番苦しめられた教科だったので、不安だったのですが、蓋を開けてみると一番得点ができた教科でした。やはり特性理解は重要なんだなぁとつくづく思いました!やっと身についてきた構文感覚とお得意のフィーリングがいい感じに合わさって「あれ?意外と読めるぞ!」って試験中になったのを覚えてます
単語に関してはもうちょっと語彙が欲しかったですね

構文感覚はだいぶ身についてきました。油断すると忘れるようですが、、、
でも基本的には、昔のように、単語をつなげて念力で読む(背景知識をもとに無理やり意味を推測する)ことはなくなりました。

一番個人的にびっくりしたのがリスニングでしたね
センターのリスニングはイヤホンで聞く方式で、それがよかったのか50点満点中48点(1問ミス)でした。やっぱり1つの音に集中できたのがよかったのかな(静かな時でも空気の音?みたいなのがあるの誰かわかる人いない、、、?)

多動の人で「静かすぎると逆に落ち着かない」と言う人がいますが、そのことですか?

ぱぱさんは、センタープレのリスニングでは20点とれず、数問で目がとろんとしてきて、続行不能という印象でした。
しかし、それはパソコンにCD-ROMを入れて流す方式で、イヤホンではありませんでした。
イヤホンにしたら一気に点数が上がったのはまったくの想定外でした。
空気をあまり通さない音のほうが、ぱぱさんの耳は聞こえやすいということでしょうか・・・

~~

センターでもう少し点をとれれば、展開が違っていたであろうぱぱさん。
時間ができたので、ぱぱさんとは四技能全部そろった授業を行い、音韻認識を鍛える予定です。


本当にざっくりでしたが今回の受験全体を振り返ってみました。
ではまた次の機会に!!

P.S.皆さん体調にはお気をつけください                ぱぱ

2020年4月6日月曜日

200326 フォニックス講座(byみかんさん)

フォニックス講座は、平日のみ行いました。
感染防止に最大限配慮しながら行っています。

みかんさんが、フォニックス講座の内容を、とてもわかりやすく報告してくれました:


こんにちは、助手のみかんです。今日は、新宿教室での春季講習の様子をご報告します。



私が助手として参加したのは、新中2〜新高1まで、幅広い学年の生徒さんが参加したフォニックスの講座でした。
本来であれば3日間開講されるはずだったこの講座ですが、コロナウイルスの影響により、2日間に短縮して実施しました。その講座の第1日目の様子をお伝えいたします。

フォニックス講座の教具たち

今回の講座の主な目的は「フォニックスを覚える」こと。
開始前にアルファベットの神経衰弱でアイスブレークし、それから自己紹介をしたところで、
まずは「読み」にも効果のある筆記体を書く練習をしました。
(↑ここ注目!筆記体が"書ける"ようになると、なぜか"読める"ようになるのです)

この日はまず、実際のアルファベットを書く前に、ひらがなを書く時にはない動きの練習をしました。
(フォニックス講座では、筆記体練習帳の前段階である「ブロック体練習帳」に取り組んでもらっています)

アルファベットを書く時に見られる
「スイングアップ」(wを書く時に見られる、一度上に上がってまた下がる動き)や
「スマイル」(aやdなどの書き終わりに見られる)、
「アーモンド」(aやdなどの輪の部分。数字の0のようにまっすぐ時計で言うと正午から始まるのではなく、2時の位置くらいから書き始める。平行四辺形のように書くのがポイント)、
「バウンド」(nやmを書く時に見られる、一度下がったらまた上がる動き)などの形を書いていきます。
一見単調で簡単そうに見えますが、実は結構難しいです。参加した生徒さんも、時々首をひねりながら書いていました。


スイングアップ


ブロック体を書く練習が終わったら、本題のフォニックスの学習に入ります。
まずは、フォニックス表に沿って、アルファベット1文字1文字と、それぞれの音の対応を学びます。



(受講者にはあらかじめ、この動画を見てもらっています。
それでもなお、直接来てもらって学ぶことは、ものすごくたくさんあります)

発音をする前に、まず先生の発音を聞き、生徒さんに真似をしてもらいます。その後、どのようにその音を出すのか、歯科模型とフエルトで作った舌を使って先生が説明します。

生徒さんはすでに先生が音の出し方を説明する前から、ほとんどの音を発音することができていましたが、特に”ask”のa(口角を上げて発音するa)は、発音が難しそうでした。
口角が上がったキャラクターの口元も参考にしつつ、他のoやuの発音と何が違うか、明示的に学びます。

aは口角を上げて!


また有声音と無声音の兄弟(例えばsとz、fとp)についても学びました。
個人的に、発音について面白いと感じるのは、日本語と英語での、口の筋力の使い方の違いです。
今回の講座でも、pの発音が、日本語で「パパ」というときの「パ」と、英語のp(というか、どのくらい筋力を使うか?)がどのくらい違うのか、顔の前にティッシュを持っていって、それぞれ発音して違いを確かめました。
こうすると違いは歴然で、(英語と比較すると)いかに日本語が筋力を使わないで話すことができる言語なのかよくわかります。

ひととおりフォニックス表の発音を学んだら、フォニックスビンゴと、フォニックス版UNOをしました。
ここからはアルファベット1文字ではなく、単語としての読み方を学びます。
例えば”net”という単語は、n-e-tと1文字1文字まずフォニックスを読んでから、つなげて読みます。(これが「ブレンディング」と呼ばれるものです)
子音のみの音を、ローマ字のように母音をつけて読まないように注意しながら発音します。
フォニックスビンゴ。
(フォニックス講座のものではなく、もう少し後の段階のものですが)
字の形が似ているアルファベットの読みに苦戦している様子も何度か見受けられました(例えばpをdの音で読むなど)が、
ビンゴというゲームに乗せて無理なくフォニックスを学ぶことができます。
初めて同士で生徒さんもとても緊張したと思いますが、フォニックスビンゴもUNOも、普段の授業では、慣れてくると徐々に戦略を編み出したり、いかに生き残るか、あるいはゲームで1番になるかでとても盛り上がります。
(ゲームは、単に遊んでいるわけではなく、特定の活動を仕向けるようなルールを設定するのがポイントだと思います。
たとえば、UNOではToday's Specialというカードを入れています。これを出した生徒は、10秒間でフォニックス表を順に読み、読めた文字の数だけカードを引けて、それを他のプレーヤーに押しつけることができます。生徒はできるだけ多くのカードを引きたいので、必死になってフォニックス表を読み進めようとします)

この日は「フォニックス」とは何か?という話に始まり、それぞれの音をつなげて単語を「読む」段階まで行きました。
2時間の講座でしたが、似ている音との違いを区別したり、自分で発音する練習を何度もしたので、とても疲れたと思います。
(はい、フォニックスはとても疲れます。音素に注目するのはとても耳が疲れるようです)


今回講座に参加した生徒さんは、新中2〜新高1まで幅広くいましたが、フォニックスはこれまで学校の英語の授業では扱われてこなかったため、少なくとも1年間、また長い人は3年の間、中学1年生の頃からずっと英語を読むことに苦労してきたのではないかと思います。
そのような状況で英語の授業を聞くことはひたすら苦行か、あるいは聞いても右から左へ…となっていたかもしれません。
講座で学んだことを何度も思い出して、今後の英語学習が少しでも本人にとって楽しめるものになることを願います。