こんにちは、ピノコです。
今回の日誌は毎月1回、土曜日に行われている小論文クラスについてです。
日誌には初登場の小論文クラスですが、クラスが始まってからはしばらく経ちます。このクラスは多様化する大学入試、特に推薦入試などの志望理由書や小論試験に対応するためにできたクラスです。
授業内容
1)書写(5分)
ツイッター「#朝活書写」を使用。文章を原稿用紙に書き写す
2)接続詞の問題
適切な接続詞を選ぶ問題と接続詞を使って文を書いてみる
3)まとまった文章を書く
「100分で名著」カミュ『ペスト』の回を見て、「印象に残った言葉」を1つ選び、それに対する感想を書く
「僕はヒロイズムを信じません。 英雄になるのは容易なことだと知っている…からです」 |
「ペストと戦う唯一の方法は、誠実さです」 |
授業風景
最近の授業はNHKのテレビ番組「100分で名著」のカミュ『ペスト』を毎回1本ずつみて、その中で気になった言葉や場面に対してある程度まとまった文章を書くというテーマで行なっています。(全4回)
「共感できる」「言っていることは分からなくもないけど・・・」というような意見や素直な感想を吐き出しながら文章に落とし込んでいきます。
生徒さんは一人一人自分の気になったテーマでそれぞれ書いているので、人によって方向性の全く異なった文章になるのが小論文クラスの面白いところです。
生徒さん同士も誰が何のテーマで書いたのかが分かることで、自分にはそういった考えはなかったなというような感想を抱く機会も多くあるはずです。
何か書き物をする時にはどれだけ自分とは違った考え方に触れてきたかというのはとても大切なことだと思うので、様々な同年代の考え方に触れられるのはクラスならではの利点だと思います。
それでは、ピノコでした!!
大学入試は、特に私大の場合、まずは一般入試よりも推薦入試や総合型選抜(去年までAO入試と呼んでいたもの)を考えるべき時代になっています。
一般入試で戦うのでなければ、英語よりも小論文対策のほうがはるかに重要です。(ちなみに、ピノコさんも小論文がメインの入試で大学に合格しました)
また、英語のペーパーテストで戦うのはディスレクシア的には非常に分が悪い戦いなので、比較的得意なことを生かす作戦としても、小論対策は有効です。
そんな思いから、この3月から始まった小論講座。立ち上げと同時にコロナも降ってきて、今後の入試はコロナの影響からあらゆる面で逃れられなくなりました。。というわけで、コロナについて語る言葉を少しずつ積み上げておこうと、今はNHK『100分で名著』を見て、コロナ的な感想を書いてもらつています。
英語には非常に苦戦していた生徒たちですが、小論なら見違えるような深い洞察力(すみません、自戒を込めて言いますが、英語だけ見ているとそう思えます)を見せる生徒たちがいます。
一方、なかなか言葉が出てこない生徒もいます。
思いを言葉にするには場数が必要です。今後は生徒同士の文章を全員で共有しながら、議論を深めていきたいと思っています。