2018年10月17日水曜日

181007 全統論文模試(+合理的配慮)


これまでもじこ塾では,模試の合理的配慮として,時間延長,問題用紙の拡大,問題文の読み上げを行ってきましたが,今回初めて,模試の主催者にもご協力を仰ぐ必要のある合理的配慮に挑戦しました。パソコンで入力した答案を提出することです。


某生徒より:

小論文の模試を時間延長,キーボード入力,拡大鏡の使用,プリントの拡大をして受けた。今まで手書きだったが,キーボードの方が考えがまとまり,字を書くことに集中しなくてもよいのでとても楽だった。

消しゴムで字を消すことが意外と負担になっていることに気が付いた。もともと綺麗に消すことは苦手で,多く消していると手の感覚がなくなっていくので,無意識に書きたいことが絶対確定するまであとのことを考えて書かないようにしていることに気が付いた。キーボード入力は簡単に消すことができるので,よいと思った。

また漢字の変換が出てくることは想定していたが,MacBookで受けると勝手に単語の辞書検索がかかってしまうことに気付いた。機能を試験では切った方が良いのではないかと思った。

今回ワードで入力をした。しかし問ごとにページを変えないと字数カウントがわかりにくいので,受験の時は保存を問ごとにするかページにするかを考えた方がよいと思った。

要約は始めたころに比べてできるようになってきたと思う。次は時事や自分のことを入れた上で意見文を書けるように練習していきたい。

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もじこ塾のように1桁しか受験者がいなくても,合理的配慮による模試のオペレーションはとても神経を使います。それは採点業務でも同じこと。一枚だけ違う体裁の答案が来たら管理がものすごく大変になるので,できるだけ他の答案と同じように扱えることが必要です。
今回は入力したものを,可能な限り答案用紙と同じ行組みに整えた上で,解答用紙に貼って提出するという形で,OKを頂きました。

・問題用紙はB5→B4に拡大したものを使用
・試験時間は1.3倍に延長
・本人持参のPCで入力
・試験時間終了後,USBに保存。教室のパソコンにファイルを移し,そこで体裁を整えてプリントアウト。切って答案用紙に貼って提出
・解答用紙,受験届等は通常通り
・大学コード表の字が細かすぎて読めないので,コード番号を探す作業を手伝う

合理的配慮模試(入試)では,主催者への感謝の気持ちがより一層必要だと感じました。
上の感想を寄せてくれた生徒も高校時代,戦略的な笑顔と感謝で(?!)数々の合理的配慮を得て来た実績があります。彼女に言わせると「結局のところ,人がやることだから」,感謝を表すことは大事とのこと。私も本当にそう思います。