2018年5月25日金曜日

180522 ハイパーレクシアのこひつじさん

「昨晩は一睡もしてません」と,レッドブルを飲みながら授業に臨むこひつじさん。怒涛の仕事&育児生活の合間をぬってお越しです。どうかお体を大切に!

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授業内容と振り返りをお送りいたします。
①英文契約書の表現
◆契約に関する用語、言い回しを学習
※契約書の草案を持参されましたので,定型表現を紹介しました。

今日は、先生の翻訳をライブで見せて頂きました。
スラスラと英語で契約書を纏めていく先生の姿に大興奮。微妙な表現だなと感じていた箇所は、ご指導に従ってビジネスに相応しい単語に言い換え、態を変えることで、フォーマルな英文に生まれ変わりました。

英文契約書用語は1000から1500ほどあると言われています。どうやら翻訳者の頭のなかには,この1000~1500の契約書定型表現はフレーズないしセンテンスの形で入っていて,単語の訳を思い出そうとすると,センテンスごとずるずると出てきます。
そちらの方が翻訳として使い物になるので,そうなっていったのでしょう。

「「この契約書は自動更新されます」ってなんて言うんでしょう?」というこひつじさんの問いかけに対し,出てきたのは「自動更新」の逐語訳ではなく,this Agreement shall be effective for two years and thereafter for subsequent two-year periods, until and unless either party provides a one-year prior notice of termination to the other party.(本契約は2年間有効であり,以後は一方が1年以内に契約終了を書面で通知しない限りは,2年間更新される)というまるごとの文でした。

◆単語学習について
私の知らない単語が出てきたら、単語を分解して説明して下さったので、習ったことが脳の奥まで届いた感じです。
これまで語根・接頭辞・接尾辞の学習を避けていましたが、今日から逃げません!
(以前語源辞書を手にしたとき、似た形のものがズラッと隣同士に並んでいて、混乱した経験から諦めていました)
知らない単語に出会う度に辞書で調べて、かつ、先生が口頭で伝えて下さる豆知識を頭に入れていくと、印象に残り記憶し易いです。
※もじこ塾の高校生は異口同音に「接頭辞・接尾辞のほうが単語よりも頭に入りやすい」と言います。
語源で覚える単語帳をおすすめしましたが「似た形の文字列が並んでいるとだんだん重なって見えてきて,眠くなってきます((+_+))」ということなので,こちらから積極的に接頭辞・接尾辞を指摘するスタイルで行くことにしました。


「似た形の文字列が並んでいると,だんだん重なってくる」


②新聞の要約(日本語)チェック
先週よりも全体的に短くまとめ、さらに英訳を付けました。(闇雲に単語の暗記が出来ないので、英作文をして、こちらから単語に出会いに行く)
銀行の規定改正の記事に関して、amendとreviseを使い語源を知る作業。
英作文にofが登場し過ぎと指摘される→名詞の形容詞的用法など基本的なことを忘れていました。
※「の」の表現はof以外にもある,という話をしました。
なかでも英語には,名詞を2つ並べれば,最初の名詞は形容詞的に後の名詞にかけることができるという,便利な用法があります。
例:警察の発表→police announcement(△announcement of the police)

要約とライティングとは毎日続けて、自分の癖を見つけたいと思います。
とにかく、語彙力を付けたいです。

③初見の新聞記事(日本語)を先生と交互に声を出して読む
マレーシア大統領選についての記事。骨伝導のヘッドフォンを着けて音読をし、内容をイメージするようにしました。
主語が省略され過ぎている文章だったのか、途中で状況を見失う場面が多々ありました。
主語を見失うと途端に文章がモヤっとします。主語を頭にキープするためには、どうしたらいいのでしょう。。
※この点についてはウラジミールの項にゆずります。
ハイパーレクシア的読解においては「主語の把握」が重要なカギのようです。
一方,ディスレクシアは良くも悪くも「主語がなくても読める」人種らしいです。