こんにちは、もじこ塾の助手のピノコです。
今回は冬期講習の様子を皆さんにご紹介したいと思います。
しばしの間、お付き合いください!
12/28
授業内容:
1)筆記体
もじこ塾では授業の開始10分間、筆記体を黙々と書きます。
2)フォニックスを1音ずつ説明・練習(s-eまで)
フォニックスを説明・練習するに当たっては、頻度順のアルファベット表を使います。講習にいらした生徒さんにはその表の下敷きをお渡ししているので、それを使ってお家で練習できるように音を録音して帰ります。
3)AGO
英語を使ったウノです。カードの下に質問文が書いてあり、それを先生が読み上げるのでそのカードを出した人が質問に答えます。初めて顔をあわせる人同士なのでアイスブレイクにもなります。
4)フォニックスを1音ずつ説明・練習(h-xまで)
(2)ではs-eまでと1段目だったので、(4)ではh-xと2、3段目の音を練習しました。
5)フォニックスビンゴ
今まで練習してきたフォニックスで読める英単語を使ってビンゴをしました。1人ずつマス目に書いてある単語を読み、読まれた単語をビンゴと同じように潰していきます。どれだけ多くのビンゴを作る事ができるかで競います。
6)magic-eとlongの読み方について
英単語の最後にeが付くと直前の母音がlongの読み方になるといったルールとa/i/u/e/oのlongの読み方についての説明と練習をしました。
7)BBカードでかるた
BBカードには字札と絵札があり、先生が字札に書いてある英文を読み上げ、同じ状況が書いてある絵札を選びます。
8)BBカードで神経衰弱(フォニックスで読める単語を読む)
BBカードには1〜16までの数字がふってあり、字札の数字と絵札の数字は対応しているので、それを使って神経衰弱を行いました。数字を揃える事のできたペアは先生が字札をみて単語を指定するのでその単語を読み上げます。
9)ハリボーチャレンジ
part 1:ハリボーで単語の音を表現する
先生が実在物のフィギュアをさしながら、フィギュアの英語での名称を教えてくれるので、1音ずつハリボーに対応させて単語の音を表現しました。
(例)カエルのフィギュアを見て先生がfrogと発音してくれるので、ハリボーを子音・ポイフルを母音で作ります。
part 2:最後の音が同じフィギュアの組み合わせを探し、ハリボーで音を表現する
たくさんあるフィギュア達の中から最後が同じ音同士の組み合わせを見つけ出し、Part1同様単語の音に対応させたハリボーを並べました。
part 3:ハリボーで作った単語の音の下に対応する文字を書いてみる
先生が提示したフィギュアの音をハリボーで作り、その下にハリボーに割り当てられた音に対応するアルファベットを書く。
音に文字が対応しているのが分かったとき、 表音文字ってこういうことか・・・と理解できる瞬間が降ってくることがあります。 横で見ていてその瞬間が分かるのが、ハリボーチャレンジの醍醐味です。 |
宿題:フォニックスを録画して持ち帰り、何回か見て覚える
授業風景:
ハリボーチャレンジの最初の関門は、音の数とアルファベットの数は必ずしも一致しないという点かなと、助手個人としては思っています。
また、グミ1個がどこまでの音を担っているのかがよくわからず、混乱する生徒さんも多いように感じます。
forkなどはアルファベットは4つですが、音は3つでorで1音なんだそうです。
また、flakeはmagic-eが入っているので、一個前の母音のaは「ア」ではなく「エイ」と読みます。そうなると、グミ1つ1つの音の範囲がより難しくなるようです。
いつものフォニックスの講座以上に、音の単位を強く感じた生徒さんが多いように見えました。
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この感想は実に当を得ています!!
「グミ1個がどこまでの音を担っているかを、英語的に理解すること」これこそが音韻認識を得ることであり、ハリボーチャレンジの目的です。
12/29(2日目)
授業内容:
1)筆記体
2)宿題の確認(1日目に習ったフォニックスを言う)
3)フォニックスビンゴ(テーマ:magic-e)
4)AGO
5)フォニックスの説明・練習(oo-thまで)
6)フォニックスビンゴ(テーマ:oo(short)/oo(long)/ue)
7)BBカードを使ってかるた
8)BBカードで神経衰弱
9)ハリボーチャレンジ
part1:真ん中の音が同じ組み合わせのフィギュアを選び、ハリボーでその単語を作ってみる
part2:フィギュアの音をハリボーで作り、作ったハリボーの下に音と対応するアルファベットを書く
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授業風景:
フォニックスの中には聞き分けが難しい音や発音する事が難しい音がいくつかあります。いつものクラスに来てくれている生徒さんが『1番、thの発音を覚えるのに苦労した』と教えてくれたように、日本人でthの発音がキチンとできている人はとても少ないそうです。
また、hとfに苦労している生徒さんも多かったように思います。この2音は出し方は違うのに音は似ていますよね。
フォニックスの練習は歯磨きの後か前に鏡を見ながら行うのが、私的にはオススメです。
紺さんより:
今日は冬期講習2日目でした。
生徒さんたちも、少し緊張したと思いますが、みなさんよく頑張っていました。
すごく疲れた子もいると思います。それで大丈夫です。
ディスレクシアだと主に座学の「読字/書字」が過酷で疲れますが、
他の気質…たとえば注意散漫などが影響する成績不振と、
ディスレクシアの成績不振とは、対処が変わるはずだと助手は考えています。
特にADHDが影響して、目の前の自分のことに向き合えない場合、
勉強よりも手前で苦労する様子にみえます。
ここは福祉施設じゃなく、ディスレクシア専用の英語塾なので
場合によっては多少厳しいことも言います。
英語って、たぶんディスレクシアにとってかなり相性が悪い(?)ので、
相当結果に出にくいはず……。かなり根気も要ります。
そのくらい、ディスレクシアの生徒たちに過酷なことをやってもらう空間です。
てか紺のような大人当事者にも過酷ですので…!^p^
でも「結果の出せた頑張りだけを努力と言う」みたいな空気は作らないよう、
助手も常に意識して雰囲気を作りますので。
今後、冬季講習に来る生徒さんも、いつも通っているクラスの生徒さんも
引き続き、一緒に読み書きがんばりましょう〜。
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紺さん、難しい話を書いてくれて、ありがとうございます。
「向き合うこと」の大事さと難しさは、私にとってこの1年、大きなテーマでした。
新年は4日から冬期講習があります。皆様良いお年を! |