このクラスは、夏までは前の時間のクラス(中3)と同じ教材で行っていましたが、最近は前のクラスが都立高対策にシフトしているのに対し、こちらのクラスは読み訓練とハリボーチャレンジの面が強くなりつつあります。
授業内容的には、訓練の要素がかなり強い、ハードなクラスです。
それに耐えられるのは、生徒同士の仲が非常に良いから・・・煽り煽られ、言い間違いや読み間違いも笑いに変え、毎回、ものすごくヒートアップします。
(1)筆記体 |
(2)ビンゴ。本日は「時の表現」。 ディスレクシア的に一番苦手な分野。tomorrowとyesterdayがごっちゃになったり |
(3)QA100。1分間で何問,答えられるかを競いました。 |
1分間に40問を答える大記録を達成。コインを置く手が間に合いません(;゚ロ゚) |
(4)AGO
このクラスは、「you are very dangerous」「good bye」など、英語で煽りながらゲームが進みます。お行儀の悪い言葉を使っては、もじこに「you shouldn't say that」と注意されるのも、お決まりのパターン。
(5)5分休憩
(6)Let's read
授業の山場。初見で、まとまった内容の文章を読む練習です。
(6-1)1センテンスを読み、次の人が同じ箇所の和訳を言います。これを順に続けます。
(6-2)最後にオチがあるので、文脈を踏まえた和訳を書きます。
デコーダブル・ブック(フォニックスルールに沿った単語だけで書かれた本)を使っていた時期もありましたが、話にきちんとした展開があったほうがディスレクシア的には使いやすいので,今はこの本に落ち着いています。
本日のオチは、「学生の貧乏旅行ゆえ安い宿に泊まった。お皿がぬれていると思ったら、実はスープだった」というものだったのですが、いまいちピンと来ていないようでした。薄いスープでひもじい思いをしたことがないのはもちろん、透明なスープはむしろちゃんとしている(お吸い物)だからかもしれません・・・。
(6-3)もう一度、全員で順に1文ずつ読む
(6-4)もじこが読むのを1回聞き、読み間違いやすい単語を確認
(6-5)ノーミスチャレンジ
どこまで間違えずに音読できるか競う(最長1分)。順番はくじ引き。
速読み(30秒でどこまで読むかを競う)でもよいのですが、このクラスはノーミスチャレンジで競うことを好みます。
この日の笑いのツボは・・・
A君がworkedを「ウォークド」と読み間違えたため、開始10秒で終了。過度激動のあるこの生徒は、非常に悔しそうでした。
そこに、ライバルであるB君が「お前バカじゃねーの?」と煽りながらスタート。
10秒後、workedのところまで来たとき、もったいぶって間を置き、ドヤ顔で・・・「ウォークド」と、まったく同じ読み間違いをして終了(^_^;)
A君、B君も含め、全員が大爆笑でした。
きっと全員、workは「ワーク」と読むんだと学んだに違いありません。
(7)ハリボーチャレンジ
bug、dinosaur、dime、candy、gorilla ... まずは聞いてもらいます。 それから、この場合は、最初のオトが同じペアを作ってもらいます。 |
何と言っているでしょう? (答:g o r i l a) |
昨日、ワイデル先生の講演に行ってきました(@群馬大学)
そこで・・・
「日本人(ディスレクシア)の英語学習には、音韻認識の強化が不可欠。
しかし、英語ネイティブと同じ方法で教えることはできない。
なぜなら、音韻認識の訓練は、ある程度語彙力があったうえで可能なものだから」
とのご指摘を受けて、本当にその通りだと思いました。
ハリボーチャレンジは中学生になり、ある程度英単語を知っているからこそ、可能なものです。
かわいらしい教材ですが、とてもハードで、ディスレクシアの小学生にはさらにアレンジが必要だろうなと感じています。
すでにハリボーチャレンジは、IDAで教わった方法から、独自のアレンジを加えられつつあります。
でも、まだまだ進化させますよ( ̄ー ̄)
(8)最後は文法。最近はハリボーチャレンジがきついので、軽めにしています。 この生徒は、部分的に筆記体を取り入れています |
お疲れ様でした! |