2018年9月22日土曜日

180922 中学生保護者面談会


中学生の保護者を対象に面談会を行いました。
お越しくださった方,ありがとうございました。
何人かの方に重複してお話ししたことを,紹介します。

・ディスレクシアの中核的な困難は、ことばの音を聞いて文字に結びつけられないこと、および/または、文字を見ても頭の中で音が鳴らないことです。

・また、音韻認識の弱さもあります。これは、人の話を聞いても、何を言っているか拾いきれない状態を指します。ぼわぼわ~っとしか聞こえないと言う人、何人かでの会話になると何を言っているかわからないという人、何かを言われても最初が聞こえないという人もいます。
耳が悪いわけではなく、むしろ同時に聴覚過敏を訴える生徒が多いです。不要な音まで拾ってしまうから必要な音が埋もれてしまうとも言えるのかもしれません。

・「聞こえ方が改善すると、読める/書けるようになった」という生徒は多いです。本当に不思議なことですが。

・もじこ塾だけでは、特に高校入試を戦うのは難しいようです。もじこ塾は音と文字の間の脳内回路をつなぐことで、学校や塾での授業をわかりやすくする位置付けと思ってます。
もじこ塾だけで英語の勉強をしていて,それで十分足りている生徒もいます。それは学校に行っていない生徒です。それだけ学校の勉強がディスレクシアにはミスマッチということなのでしょうが、、

・もじこ塾は本当にディスレクシアに特化しておりまして,ディスレクシア的な特質を生かした指導方法をとっています。そのため,読み書きの困難の原因がディスレクシアではない生徒は,読めるようになるにつれ,どうしてもミスマッチが生じてしまいます。

・合理的配慮が10月1日から都内の私学でも義務化されるのに伴い,私立大学の対応は数年前とは様変わりしつつあります。2年前に門前払いだったところも,現在はお願いしたことはおおむね対応してもらえるようです。
・「合理的配慮はいらない」と言う自由もあります。いらないと言ったからって,困難が軽いことを意味しませんし,親が怠慢なことも意味しません。本人の意思を尊重すべきです。