2018年9月8日土曜日

180902 ハイパーレクシアのウラジミール君

夏の終わり,ことばを獲得したウラジミールは,ことばと同時に悩みも獲得したようです。
疲れて煮詰まっていたようなので「1~2日,旅に出てきたら?」「運動もいいと思うよ」とすすめたところ,いろいろ話してくれました・・・




・一人で何かをするのは気が進まない。ゲームをするにしても遊ぶにしても,楽しさは他人とのたわいもない会話にある。

・何事も,友達がやっているのを見て,面白そうと思って始める。「楽しい」の幅は,友達がいるといないのとでは,全然違う。

・自分の意志がないから,転んだときに対処法がわからない。自分が,何が心から好きかわからない。
※このことに,とてもイライラしているようです。

・中学までの自分の感情の記憶がない。高校に入ってからは「誰にでも優しい人でいたい」と思ってそうしてきた。その結果,相手がどう思っているかは想像できるのに,自分の気持ちが分からなくなってしまった

・感情に突き動かされてということがない。志望校にしても志望分野にしても,得意科目から論理的に考えて決めている。

・今は友達はいない。高校のクラスの人たちはその場その場で流れていくような浅い関係で,卒業したら切れてしまった。

・友人に対する感覚は,ロシアでの生活の影響も大きい。ロシア人は無口で無愛想だが,震災のときは心から心配してくれた。そのとき,ロシア人も同じ人間だと知った。ロシアにいたことも,自分のとがりが削れていった一因かもしれない。ロシアで一緒に生活した人たちは友だち。

・ロシアで過ごした小学生時代が,いちばん感情のままに生活していた。いろんな外国人とアイスホッケーをしたり。

※そうですね・・・私もウラジミールと同じ年頃に東欧に住んでいたので,この点については,ウラジミールの憂鬱はある程度わかるつもりです。スラブ圏の生活は子供心にも毎日サバイバルで,一期一会という感覚がすごく強くなります。そして日本への望郷の念は強まるばかりなのですが,帰国してみた日本は人間関係がありえないくらい希薄でした・・・ウラジミールは人間愛が強いようですが,平成の日本には同じ次元で話せる人がいないので寂しいのかもしれません。

そして!先週の授業終了後,夏休みを振り返る文章を書いてくれました。
ついにウラジミールも文章を書けるほどに!

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8月を振り返って

とても長い1ヶ月でした。
今の高校生の3ヶ月分ぐらいの時間感覚と同じぐらいだと思います。
もじこ塾の授業は、英単語不足を毎回痛感させられます。
そのおかげで、BASIC1000を最後まで一通り終わらせられたかなっと思います。
 振り返って思うことは、早く良い結果が出て、何とも言えない苦痛を無くなって欲しいという事です。
「ヤバイ、もう( )月だ。」っと心の底から漏れるように言ってみたい