2018年11月3日土曜日

181031 新宿水曜②クラス(ハリボーチャレンジその1)

こんにちは、ピノコです。
今日は、新宿の②クラスの様子をご紹介したいと思います。
しばしの間、おつきあいください!

今日だけハロウィン仕様。
アメリカで頑張って買ってきました~
でも生徒は「間違った部屋に来てしまったのかと思った」と・・・



授業内容:
1)ハリボーチャレンジ(IDAで買ってきた教材を使って行います)
2)接頭辞・接尾辞ビンゴ(テーマ:re-)
3)AGO
 QA100の質問に2文で答え、多く答えることの出来た人から少ない手札を取る
4)英文音読
 ①前の人が読んだ英文を次の人が和訳
 ②1人1文音読
 ③ノーミスチャレンジ
 ④速読み:30秒でどこまで読めるかチャレンジ
 ⑤この英文についての質問に答える
5)ディクテーション(今日の英文より)

授業風景(ハリボーチャレンジ):
今回の授業は、先生がIDAで買ってきた教材に挑戦してみました。食玩のような小さな実在物のフィギュアとカラフルな色のついた食べ物を使って、フォニックスの前段階を学習する教材だそうです。

この教材は、音を色のついた食べ物で表現します。
猫のフィギュアを先生が『cat』と発音してくれるので、たくさんの色のある食べ物(今回はいろんな色のあるハリボーで行いました。なので、ハリボーチャレンジです!)で表現します。
同じ音には同じ色のハリボーを使うので『cat』が(赤)(白)(緑)であれば、『bat』は(黄)(白)(緑)となります。
これが、基本動作で、音の仲間を探したり音を増やしたり、逆に減らしたりと音の操作を行います。
生徒さん達は難しいと感じる箇所は各々違っても、皆等しく(助手達含め)大変そうでした。中には、文字の方がまだマシと言う生徒さんも。ディスレクシア的には、鬼門教材でした。
ディスレクシアに「字がほしい。字のほうが楽」と言わせるなんて最高(笑)
そのくらい、ディスレクシア的には音韻(グミ)の操作は難しいのです。
そこを体感できるのがハリボーチャレンジ。
生徒さん達が帰った後、私と先生で同じ教材を使って単語を音節に区切り、グミを置いて行くという事をしてみました。これが、自分でもびっくりするぐらい全くできなかったのです。音韻に区切る事はなんとかできるのですが、音節になると概念としては分かっていても、1つの単語がどこで区切れるのかが皆目見当もつきません。なんなら「1単語1音でしょ?(真顔)」状態で、『elephant』はまるっと1つの音だと感じています

「elephantが1つの音」だなんて、なんと赤裸々なディスレクシア感覚(゚∀゚)
しかし、多くの生徒が異口同音に同じことを言っています。
「(グミを置くのは)細かすぎていやだ」「これに何の意味があるのか分からない」
このクラスの生徒は、音韻認識に苦労はあるようですが、演算能力というか理詰めでグミを操作できているように見えました。
音韻(グミ)を置いてから、グミを文字に置き換えていくと、スペルが(ほぼ)書けます。
表音文字のなんたるかが立ち上がってくる瞬間

他にも、音節に分ける為に何度も同じ単語を繰り返して言っていると、抑揚というものを何故か強く意識します。
以前、不規則動詞の活用言う時に体を揺らして答える生徒さんのことを日誌に書いた事がありますが、私自身も同じで英語に限らず九九や名文の冒頭暗唱をする時なども拍子をとります。実際取らないまでも意識しないと次の言葉が出てきません。
もじこ塾でおなじみの速読みやノーミスチャレンジでも、拍子が上手く取れないと自分自身も気持ち悪く、かつ拍子が上手く取れなかった箇所から雪崩のように読めなくなってしまいます。
今までは、長文の中でのみ遭遇する困難だと思っていましたが、1単語レベルでも起こっている気がしてきました。

本当に私の個人的感想になってしまいますが、ハリボーチャレンジは自分が何に困難を覚えているかを発見、ないし再確認した気がします。
ある意味、ことの本質の一旦を垣間見ることができているかもしれない!と感じました。しかも、今まで音としてしか認識していなかったものが視覚的に見え、触れ、食べることができるのはなんだかとても楽しいです。

~~~
ハリボーチャレンジは、音韻認識を教えるための教材です。
いやー、この破壊力はなかなかです!!もじこ塾の新たな柱に育つことでしょう。しばらく集中的に報告してまいります。