2018年4月23日月曜日

180420 新宿中3クラス

この日の中3生はとても疲れていました。学校がまだ落ち着かないようです。
速読みをもっとやりたかったのですが,眠そうな空気が漂っていたので,適当なところで止めておきました。
とはいえ,夕方の電車に乗って新宿までやってきて,苦手な英語に取り組んでいることがそもそもえらいですし,半年前に読字能力ほぼゼロの状態で来た生徒が,けっこう読んでいるのを目の当たりにするのは,感動的なものがあります。

~本日の授業内容~
1 筆記体
2 AGO
3 フォニックスビンゴ(uの2種類の読み方)
4 不規則動詞活用 かるた、坊主めくり、書く
不規則動詞活用を書いてもらっています。
これがディスレクシア的にはとてもつらい

5 BBカード 単数形は複数形に、複数形は単数形に変換して読む。
6 速読み 1文ずつ順に/45秒


※フォニックスビンゴについて
もじこ塾では毎回,特定のフォニックス的テーマに沿った単語を25個集めたビンゴを行っています。
文脈抜きで,純粋に単語を読む(デコーディングする)練習です。
生徒は単に楽しそうにやっているように見えますが,「これが一番効いた」と言ってくれる子も何人かいます。終わった後はそれなりに疲れるようです。

https://www.dropbox.com/s/g582in5icoyt31k/phonics%20bingo%20u.docx?dl=0

1)その日のテーマを簡単に説明する
「今日のテーマはマジックeです。どうなるんだっけ?」

2)いくつかの単語を読んでもらう
入塾して日が浅い子,読字能力に特に困難がある生徒などには,25個の単語のうちいくつかを読み上げてもらいます。
このとき,カタカナで読みがなをふるのは禁止(というか,カタカナで読みがなふるのは常に禁止です。これをすると英語の音⇔文字対応が育ちません)

3)1回戦
人数や読字能力に応じて,時間を決めます。3~4分が多いです。
人数が多い場合は早押し,2~3人の場合は順に読んでいきます。
読めない子がいる場合,講師から指名して,読んでもらったりもします。

4)ビンゴの列を数える
"Please count."と指示し,ビンゴの数を数えてもらいます。
(1列そろったら終わりではなく,できるだけ多くの列をそろえてもらいます。)
"How many bingos do you have?/How many bingos have you got?" と質問し,I have/I got ... bingos.と英語で答えてもらいます。

5)2回戦
時間を30秒~1分ほど短くして,2回戦を行います。
すでに一度読んでいるので,慣れて読み能力があがります。
単語の意味を聞かれたら,さりげなく教えます。

6)3×3で3回戦
下の空白の3×3のマスに,25の単語から9語を選んで,1分間で書いてもらいます。
これを使って3回戦を行います。
2回戦で優勝した人に"I want to be first/second/third/fourth/last"と言わせ、順に単語を言ってもらい、2列先取した人が勝ちです。
自分で単語を書いてもらうため,書字の訓練になります。

注意
・あくまでゲームとしての楽しさを忘れずに。勝ちたい気持ちを利用して,長い単語や読みにくい単語を読ませます。
・勝負自体については,講師はあまり関知しないのがよさそうです。
(積極的に読んだ子が勝ちますが,そこはほめず、きれいな発音で読めたとき、難しい単語をがんばってデコーディングしたとき、なかなか発言できない子が正しく読めたときにほめます)
・デコーディングの正確さ,発音の正確さについては,それなりにこだわります。