2018年4月26日木曜日

180418、ハイパーレクシアのウラジミール君



ハイパーレクシアのウラジミール君。
ディスレクシアとは真逆の症状ですが,もじこはハイパーレクシアを克服した経歴があるので,入塾を許可いたしました。
これからこの場を借りて,ハイパーレクシア的英語教育の実践報告を行ってまいります。

ウラジミール君について:
字は汚くない。板書はとれるし、きれいなノートをまとめることもできる。
何度も書いて覚えようとした跡がある。音読もすらすら可能。
書字能力は高く、「文字⇔音」がしっかりとつながっていることが伺え、明らかにディスレクシアとは違う。
しかし,読んでも意味がわからないらしい。
書いてある内容をイメージするのでなく,自分の経験に引き付けており、理解するのではなくいきなり内容を批評する。逆に、経験で理解できない文章は内容も理解できない。

一方で,強力な映像思考は別に持っている。
「イメージで考える」という点はディスレクシアと同じ。

文字を映像思考につなげることが内容理解への道です。
「文字列からイメージを作ること」が目下のテーマです。

また,左利きを矯正して右利きにしています。これも、もじこと同じ。
経験上、左利きを矯正すると、言葉に悪影響が出ます。
単語が覚えられないと言うので、左手で書いてみるよう、提案してみました。


◆本日の授業内容:
1)日本語の新聞記事を読み,イメージを作ってくるのが宿題。授業では、内容を講師に説明する
→「脳が爆発しそうに疲れた」
彼は字面を音にすることはわけなくできますが、内容を理解(イメージ化)することを、ともすればさぼりがちです。そこを徹底的にする練習。

2)ごりごり「主語はどこにある?」
 →もじこの10数年来の自作教材である,大学受験用の構文網羅系問題集。
  この最初の節に取り組んでもらいました。
  構文をとると同時に,1文ずつイメージを作ってもらいます。特に後者がすごく大変。

3)Enjoy Simple Englishを提案。
 リスニング対策として,聞いた内容からイメージを作る練習として,また,音から単語を覚えるらしいので,単語力増強対策として。

感想
さわやかに笑って「やるけどやりたくない…やったほうがいいのはわかっているからやるけど」
読んだ内容からイメージを作るのは,どろどろに疲れるようです。
でもここが踏ん張りどころ。頑張りましょうー!