2019年8月27日火曜日

190826 国立中2/中1クラス

本日から2学期が開講します。
教室でみなさんにお会いできるのを、楽しみにしています!


◆中2クラス
紺さんより:
部活に宿題に、中学生は夏休みも忙しそうです。頑張ってます。

このクラスは生徒同士はもちろん、先生や助手との会話もとても多いです。
会話量は当事者の読み書きに強く活きる気がします。いいことだと思います。
読み間違いはとても怖いものですよね。
でも声に出そうとする姿勢がありありと見えるし、みんな本当に偉い…!
フォニックスビンゴも、かなり早く回せるようになりましたよね。
しみじみと、みんなの成長を感じた助手です。
9月からも一緒に英語を頑張りましょう〜。


1) 筆記体
自作教材。「宿題が終わらない」などと雑談しながら、手を動かす時間です。

2)  フォニックスビンゴ
初見の単語を、フォニックスを使って読む練習です。
もじこ塾では、中学生の間はずっとこれを行っています。
本日のテーマは「ouを含む単語」
準備:ouは「あう」と読むこと、四隅と中央の単語の読み方を確認。
1回戦:(「平和で」)3分はかって順に読んでいき、そろった列の数を競う
2回戦:(「つぶしあい」)正しく読めたらその生徒だけがそのマスを塗りつぶし、他の生徒は「封鎖」される(そこを読むことも塗ることもできない)。間違って読んだら、その生徒はそのマスを封鎖され、他の生徒がそのマスを塗りつぶせる。
1回戦で読んでいないマスを正しく読めた生徒は、もう1つ読める。
最初に1列取った人の勝ち。
3回戦:25個の単語のうち9個を選んで3×3に書き込み、1回戦の形式で行う。

「つぶしあい」はどのクラスも非常にヒートアップします。
必死に正しく単語を読もうとする様子は、「デコーディングするのはいい気分(It feels good to decode)」という言葉を思い起こさせます。

3) 質問特集(旧「QA100」)
これも自作教材。簡単な質問を投げかけ、1分間で何問に答えられたかを競う。
フィクション設定OK(一人っ子でも「Yes, I do. I have a brother」と答えることを許可しています)
とにかく瞬時に何かしら答えることが重要だ、というスタンスです。

紺さんより:
「質問特集はこれから2文にするよ〜」ともじこ先生が言うと
「ええええ〜〜!?? 1文がいい〜〜!!」ってみんなで揃って言うあたり、
素直で大変よろしい。笑
大丈夫、これも場数で伸びますよ〜。^^


4) UNO
イングリッシュオンリーの時間。ここでヒートアップしてリラックスすると、続くお勉強の部分に取り組みやすくなります。

~休憩~

5) Let's Read
マザーグースより「There was an old woman who lived in a shoe」


「この詩は何かの比喩らしいんだけど、わかる?」と聞くと
「どこかの国の悪い王様が国民を苦しめている?」と答えた女の子がいたのには驚きました。
a) 1人1行読む。講師が訳を説明する
b) フォニックス表を広げて、ハリボーカジノ(文章中に出てくる単語の母音を確認)
c) 30秒チャレンジ
d) ノーミスチャレンジ

6) 文法問題
助動詞の復習。

ここは、純粋ディスレクシアが集まる、非常に結束の強いクラスです。夏休みも終わり、高校受験を意識する様子も少しずつ感じられます・・・今後どうクラスを展開させていくか、常に考え続けなくてはなりません。

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◆中1クラス
個別指導となりました。このクラスは生徒募集中です!

1) 筆記体
2) フォニックスビンゴ


3) UNO
4) 生徒の要望を受けて、ローマ字を教えました。




紺さん:
もじこ塾でも、はじめての試み?ローマ字を扱いました。
日本語音とローマ字の対応(ルール)を確認したり、
小さい「っ」の書き方などを解説。ディクテーション(聞き取って書く)もやりました。
生徒さんは、フォニックスと同様、母音( e と i )の字が混線して、大変そうでしたが、
粘り強く手を動かし、気づけば大量に書いてました!素晴らしい〜!!(′v`)





#「e」は名前読みだと「いー」なので、ディスレクシア的には「イ」に相当するローマ字としてついeを書いてしまうようです。
この生徒は、自分の氏名にiもeも入っているので、それを使って思い出すように言いました。

フォニックスのブレンディングに苦労する生徒が一定数います(この生徒もそうです)。
このような生徒には、フォニックスを教えた後で、改めてローマ字のルールを確認すると、フォニックスの「C+V」のブレンディングがわかりやすくなるのかも・・・と予想されます。
例えば、/p/+/a/が「ぷあ」になってしまう生徒には、「『ぷあ』はつまり『ぱ』なんだよ」と明示すべきかもしれません。

ローマ字とフォニックスは確かに異なる部分もあります(uの読み方など、「っ」の表記、片方の言語にしかない音素)が、日本人が英語を使う限り、ローマ字はついて回ります。
両方の共通点と相違点を明確化するのが効果的な気が、今はしています。

2019年8月24日土曜日

190822 ぱぱさん

もじこ塾の設立目的である「社会変革」に賛同する,新しい生徒が入りました:


皆さん初めまして!ぱぱと言う者です。ぱぱと名乗ってますが実際は高校三年生だったりしますwこれから少しこのもじこ塾と出会った訳などを話していきたいと思います。

僕は高校2年生のときに共生社会について考えていく学校のゼミを取っていました。その最後の講座の題材がディスレクシアについてで、成田先生に講師として来ていただいていました。その時は、まだディスレクシアというワードすら何となくしか知らなかった僕でした。その講義の中で、簡単なディスレクシアの診断テスト(?)があり、ちらっとそこに書かれている文言を見ると、「あれ、なんかこれ僕のまんまじゃね?」と思いつつちゃんとみて見ると(確か12項目あったようななかったような)やはり殆どの項目に当てはまっていました。

⇒旧版のチェックテストですね★。このとき「このテストって国語の話ですか,英語ですか」と彼から聞かれたのがきっかけで,「もじこ塾バージョン」と題したチェックテストを作りました⇒★

次にグミを使って発音を試すテストのようなものをやってみたら、最初の問題で訳が分からなくなりお手上げでした。この時初めて自分がディスレクシアかもしれないと自覚しました。
⇒ハリボーのことですね。このときはフォニックスを教えて、それをもとにセンター試験の発音問題に挑戦しました。




 けど、今思えば昔からその兆候はあったなと思います。
中学校の時からかな、先生の話を聞きながら板書を書くのが絶望的に無理で、どちらかが追い付かなくなるともうあきらめてたことが多々あり、家でもある時から、日本語外国語問わずテレビに字幕を付けることが非常に多くなってました。(最近は外してみたりするんですが結局付けてることが多いです)

 ディスレクシアかもしれないって分かったとき、最初に感じた感情は『納得』でした。

勉強していて違和感として感じてはいたが理由が分からなかったことが一気に片付いて、ストンと落ちた気がしました。
次に受験が控えてる身としてどう付き合っていこうかなぁって一瞬思ったんですが、まぁいっかとその時はおいておきました。

 それから、ディスレクシアについて興味が沸き、高3の研究テーマにしよう!!って思いました。そして、研究を進めている内にまた成田先生とご縁があってもじこ塾に入った次第です。


 さて、今回話したい本題ですが、今まで学校で学んできて感じた違和感について話しつつ、余談程度に僕の文章の読み方(誰にこの方法を話してもおかしいと言われますw)を話していければと思います。

 僕が学校で感じてきた違和感は、「皆が一緒が素晴らしい」という風潮が蔓延してることです。人間、違ってこそ面白いのに今の学校教育は全員が一様であることに重きを置いているような気がします(学校の朝礼や、運動会の行進、卒業式等の一斉に起立するアレetc...)それに付随しているのか分からないですが、素行面だったり勉強面であったり、どんな分野でも、皆から飛び出ている人は先生はおろか友達からも叩かれることも多々あるということです。
これをしてしまうと、何か新しいことをするときに、絶対に周りの目を気にしてしまうようになってしまうので​​はないかと個人的にずっと思ってます。
特にディスレクシアの人たちは、個性が強い人たちだと聞いています。このような学校制度、ひいては社会でとても生きづらいと思ってしまいます。

僕は将来的には何らかの形でこの今まで感じてきた違和感を感じずに学生たちが過ごせるような社会作りに関わっていきたいと思ってます。
(⇒同志!!!(*´∀`))

さぁ、余談の僕の文章の読み方ですが、皆さんは普段どう文章を読んでいるでしょうか?

大体の人が、一文ないし一行だと思うのですが、僕の場合はほぼ1段落をまず一気に目を通して、その後にもう一回見て見落とした内容を拾っていく、という読み方をしているのですが、変ですかね?ww

こんな者ですがよろしくお願いします。

~~~
変とは思いませんが、普通じゃないですねw。ディスレクシア的にはあるあるな読み方ですが、ぱぱさんの場合、処理能力が半端ないです。

ディスレクシアは音と文字がつながっていないのが主症状ですが,そのなかでも彼は圧倒的な視覚優位型。新聞なら10行ほどのブロックを一度に見て,何秒かでキーワードを抽出。この方法でまずは最後までガンガンと目を通したあと,2周目で大意から細部へと詰めていきます。
このプロセスでは文字を音にすることはいっさいありません。
そして、俯瞰能力,短期記憶,知識量が超人的でないとできない読み方です(※)。

英語は、目の前で少し読んでもらったところ、キーワードだけ見て,あとは全力で意味を推測していました。
この方法で高校入試まで突破したそうですが(良い子のみんなは真似しないこと。理由:※)さすがに大学入試はその読み方では太刀打ちできません。

「英語は構文が重要。語順の感覚を持って、左から右に順に処理することがものすごく重要なんだよ」と言っても「不自由!拘束感はんぱねえ」と当初は断固拒否。6時間かけてようやく説得に成功しました。

圧倒的な文字処理能力に対し、音声から情報を得るのは苦手で,上にもあるようにテレビにも字幕がないと耳がついていかないとのこと。
集団授業についていくのは,ノートテイクを放棄すれば可能だそうです。

日本語も英語も、音読すると意味が頭に入らなくなるそうです。リスニングは非常に苦手。フォニックスも苦痛です。
でも、英語の文章を音読することは、まあできます。しかも彼の英語の発音はふんわりと心地よいのです。(第1の不思議な点)
「発音いいって言われるでしょ」と聞くと「帰国生の同級生に"発音がいい"と言われ,煽られてるかと思った」。
いわゆる"音楽の耳で言語を聞いている"気がします。
必要以上に繊細に言語音を聞き分けており、無駄に脳のリソースを食うはずです。

しかも、「リズムからわかる意味がある」と言って,ときどき小声で音読しています!(第2の不思議な点)

こんな彼には目の前で黙読してもらい、その視線や鉛筆の動きを観察することにしました。
しばらくは、構文をとって読む練習と、できれば音韻認識の訓練を行う予定です。

2019年8月19日月曜日

190816 某予備校、難関国立大クラス(定型の大学受験生に音韻認識を教える)

某予備校の夏期講習で、高3生にフォニックスを教え、センター試験の発音問題を、ハリボーを使って一緒に解いてみました。

◆前振り:
「リスニング問題で壁にあたっている人は,リスニング問題を大量にやる前に
そもそも英単語を構成する「音」について,緻密に分析したほうがいいと思う。
自分が聞こえていない音が何かわかると,リスニングも向上するはず。
同時に,発音問題もできるようになるという,おまけがあるはず」

「今から教える方法は,世界でも最新のもので,
去年アメリカの学会に行って仕入れて来ました」と煽り( ̄ー ̄)・・・

◆「これからフォニックスを教えます。フォニックスって知ってる?」との問いには:

・公立中出身の生徒は全員が知らず。「何それ、おいしいの?」状態。
・私立中出身の生徒1名が「一応学校で習った」(のちに、単に一覧をさらっと読んだだけと判明)。
・「予備校の中学部の先生が、発音記号を重視する教え方だった」
と語る生徒1名には、
「フォニックスというのは,発音記号に対応している音を,発音記号ではなくアルファベットの文字そのものに紐づけしたもの」
と言うと,フォニックスをすぐに理解しました。


この表の読み方を教えます。
高3の受験生だと,指示しなくても熱心に口を動かしてついてきます。
15分ほどでひととおり教えることができます。

続いて,センター試験の発音問題を解いてみました。
「アメリカで,この練習のときはグミを使ってねって言われたので,持ってきました~」
と言ってハリボーを出すと,生徒は大喜び(^^)。

一つひとつの単語をハリボーで表現してもらい,「この問題はここの音(ポイフル1個)の違いを聞いているんだよ」と指摘すると,フォニックスを知ったばかりの生徒は一様に驚きます。

驚きの具体的内容は
「そこを聞いているのか!」
「そんな細かいところを(以下同)」
「ここで聞かれていることは,フォニックス表に対応しているのか」
というもののようです。





◆感想:
「学校でフォニックスは習ったけど、判別までは習っていなかった。似た音の区別がめっちゃ疲れる、難しい」
「これまで英語に感じていたもやもやがすっきりした」
「今までセンターの発音問題では、まったく点が取れなかった。今回初めて正解できたのでうれしかった」
「難しい、全然わからない」(この生徒は、読解はよくできますが、ハリボーでは子音の後に母音を必ずつけてしまうなど、苦労していました)
全員、進学校に通う定型の高3です。

◆ディスレクシアの生徒との比較:
・フォニックスやハリボーに「驚く」という点は、ディスレクシアも非ディスレクシアも、それほど変わりません。
違うのは、フォニックスを知ってから自分で使えるようになるまでのスピードが、定型だと圧倒的に速い点です。

フォニックスを一回教えればすぐに覚えますし(正しく口の形を作るには練習が必要ですが)、「文字ではなく音で考えてね」と言えば、割とすぐ、そうできるようになります。
音節の概念も、言えばすぐに理解できます。

文字を見て音をすばやく想起できるし、音素を記憶しておき、操作することも簡単にできます。
このあたりに、ディスレクシアの生徒との違いを感じます。

今回の生徒は高3の上位層、つまり単語量がかなりあることも、英語の音の体系的理解を助けているのでしょう。
定型であっても、ある程度単語を覚えた段階で、音韻認識の指導を網羅的かつ明示的に行うことには効果があるようです。

・一方、日本語の母語干渉による間違いという点では、ディスレクシアと非ディスレクシアは共通しています。
rとlはもちろんですが、wとoo、long oと/au/の区別(noteとnot、wokeとwalk)、/ar/と/er/と/or/の区別(wereとwar)などが特に難しいようです。

今回は、ハリボーを並べて「英語は音と文字の対応がめちゃくちゃの、例外がたくさんある言語」だと言うと、生徒たちが心底ほっとした様子になるのが印象的でした。
都立トップ高に在籍し、難関国立大を志望する定型の生徒も、英語に関してはとても身構えているようです。
明らかにほっとしたその様子からは、英語の音や単語の読み方といった一見"基本的"なことを,「わからない」と言うのが許されなかったことが伺えました。

「英語のスペルはとても難しいもの。
これを読んだり覚えたりするのは、決して当然のようにできるものではない」
とはっきり伝えることで、生徒たちは非常に安心するようです。

~~

電子辞書の発達によって,単語の発音を簡単に聞けるようになりました。
しかしその反面,発音記号を教えなくなったことで,生徒は英語の音素をはっきり教えられないまま,単語を読むことを強いられており,そのことが定型の場合、英語に対する漠然とした不安の源になっているようです。
(ちなみに、ディスレクシアの場合、英語がまったく読めないことの源になっています)

英語の音素を体系的に教えること,文字と音の対応を教えることは,ディスレクシアであるなしを問わず,必要不可欠なステップなのだと,改めて感じました。

2019年8月17日土曜日

190817 ブロック体練習帳・筆記体練習帳の使い方


もじこ塾で使っている「ブロック体練習帳」(Let's Practice Handwriting!)と「筆記体練習帳」(Let's Practice Cursive!)の使い方をまとめました:




・まず「ブロック体練習帳」(Let's Practice Handwriting!) から始めてください。
ブロック体練習帳が終わってから、「筆記体練習帳」(Let's Practice Cursive!)に進んでください。

・もじこ塾では、授業の最初の10分を、筆記体の時間にあてています。
クラスによっては歓談が盛り上がるので、最後の3分間は静かに書いてもらいます。

◆ブロック体練習帳
「I do、we do、you do」の精神が基本です。

1. 先生がお手本を示す
↓
2. 一緒にやってみる(先生が見守るなかで試す)
↓
3. ひとりでやってみる

の順番で進めてください。

【基本形】
まず先生がお手本で書くところを、見せてあげてください。
書きながら、運筆を言葉で説明します。

もじこ塾では、最初は一斉に始めるので、新書大の小さなホワイトボードを使って、全体に示しています。
そのあとは、個人のペースで進めますので、個別に示します。



【基本形を使って文字を書く練習】
・新しいページを開いたら、生徒に「これは何という字?」と聞き、フォニックス読みを言ってもらいます。
・正解したら先生が復唱します。
・「心の中で…と言いながら書いてね」とうながし、書いてもらいます。

例
先生:これは何という字?
生徒:ディー(d)
先生:そうだね、で、なんて音だっけ?
生徒:/d/
先生:/d/、very good。(書きながら)芽が出たアーモンドを書いたら、上まで芽をぐ~っと伸ばして、折り返して、来た道を極力帰って、スマイル。心の中で/d/、/d/って言いながら書いてね。


・間違えても、消して書き直す必要はありません。
もじこ塾では、消そうとしたら「そんなことしなくていいよ」と止めています。それでも消して書き直そうとすれば止めませんが。
次に書くときに修正できれば、OKです。

英語の文字は、自分なりに書きやすいよう、多少アレンジしていいものです。
aの最後にスマイルをつけるかどうか、gの最後にループをつけるかどうかは、自分で決めてよいのです。
何度か書いて、自分の書きやすいバランスを探ってください。
小学校の漢字学習にありがちな厳格さを、要求しないでください。


↑この生徒は、pの傾きをいろいろ探り、垂直に書くのが楽だと気付いたようです。

きれいに書けるようになったら、次の字に進んでかまいません。
一方、熱中して隙間なく書く生徒もいます。良い書字練習になりますので、ほめてあげてください。


・10分たったら、そのときに書いている行を最後まで書いて、終わりにします。
ブロック体練習帳は教室で預かります。
家で復習する必要は特にないと思っています。手に書字用の筋肉をつけること、手に運筆を覚えさせることが目標です。

・dとbは、正しい運筆の順番を念押しし、書いているところを見て、正しければほめ、間違っていればやさしい口調で訂正してください。
特に、dを棒から書くと反転しやすくなります。ここで正しい順番を覚え、その後も普段から正しい書き順で書くように伝えてください。



◆筆記体練習帳:
ブロック体練習帳が終わったら、いよいよ筆記体の練習です。

もじこ塾では、10分ぶんの筆記体のプリントを用意し、ホッチキスで留めてその都度渡しています。(紺さんが、生徒一人ひとりの書字のスピードを覚えていて、その子にあわせた量を綴じています。)

まず、最初のページにある、筆記体の効果を言ってあげてください。
「字がきれいになる」「スペルが覚えやすくなる」「英語が読みやすくなる」などです。

小文字では、新しい文字が登場するたびに、
1)「これは何ていう字だと思う?」と質問してください。
答えがすぐ横にあるので、先生が指で隠して質問してください。
字形をじっくり観察するのは、ディスレクシア的に貴重な時間です。

2)あたったら「good!」とほめます。
数秒考えてわからなかったら、正解を教えます。
「なんでこんな形になったんだ~」などと、形について議論するのもおすすめです。

3) 一度、運筆のお手本を示してください。
横に運筆の説明を載せてありますので、適宜参考にして頂ければ幸いです。

4) 本人に書いてもらいます。
先生は、正しく書けていることを、見守って確認してください。

5) 単語について
単語は、原則としてフォニックス読みできるものを選んでいます。

新しいページに入るごとに、単語を読んでもらいます。

少し考えて読めない場合は、先生がペン先で1文字ずつ指しながらフォニックス読みし、生徒にブレンディングさせてください。
例
先生:(1文字ずつ指しながら)「m」「a」「p」
生徒:「map」

たまに、フォニックス読みできない単語も含まれています。中1の教科書に登場することから収録してあります。
このような単語は、意味を言ってあげたり(「これは「小さい」って意味の…」)、フォニックス読みできる部分だけでもフォニックス読みしながら、読み方を教えます。

・上手に書けなくても消す必要がない点は、ブロック体と同じです。

・単語の意味も、さりげなく伝えることをお勧めします。
でも、単語の意味を覚えることが目的ではないので、理解を確認したりはしないで下さい。

・もじこ塾は中学生には宿題を出さないので、この練習帳は宿題にはしていません。
どちらかというと、目の前で運筆の様子を先生が見ているほうが、効果があるかもしれません。

なお、大学受験生には宿題にしています。
この場合も、渡すときに単語を読んでもらいます。提出されたものを見ながら感想を言い合います。

~~
筆記体の時間中、教室内にふっと良い気が流れる瞬間があります。
書字障害があっても(あるいは、書字障害があるからこそ)、集中して字を書くときの良い気がもたらす効果は絶大だと感じます。
生徒が字を書く様子をただ見ていると、なんだかとても満ち足りた気分になれます(たぶん生徒もそうだと思います^^)。
効果はあとからついてきますので、まずはスローな雰囲気を味わってみて下さい。

2019年8月11日日曜日

190803 中1クラス夏期講習(質問特集,フィギュアを使った文法指導)

稲荷神社が大好きな伏見さんより:

    皆様こんにちは。もじこ塾助手の伏見です。
最近、もじこ塾の訓練が大変役に立った事がありましたので、ご報告させていただきます。
   その訓練はQA100です。
私は脳の処理速度が他の能力よりも低いため、瞬間的な判断力を必要とするこの訓練が苦手でした。今も得意と言える程ではありません。
しかし、助手業の一環として頻繁にQA100に参加する中で、徐々にですが、瞬間的に応えられるようにはなってきていました。
   そして先日、丁度大学で英語の試験がありました。内容は、自分が決めたものを英語で先生に紹介し、更に先生がそれに対して英語で質問し、また英語での説明を求める、というものでした。
正直なところ「質問に対して反応するなど出来るわけがない、紹介で手一杯だ、さようなら私の英語の成績」と思っていました。
   結果は予想外でした。
意外にも沢山答えられました。適切な単語が思い浮かばなくても、その単語を使わずに、自分の知っている単語を使って別のアプローチをしてみたりと、とても今までの自分からは想像もできないような芸当をして見せました。先生まで「全く問題ないよ」と太鼓判を押してくれました。
   最初は何故出来たのかわからなかったのですが、ふとQA100を思い出しました。QA100は質問されてそれに答える訓練です。恐らくこれを繰り返した事で英会話が上達したのだと思います。元々私は基本英語で質問されても答えられず固まるタイプでした。それを踏まえるととんでもない進歩です。
決して滑らかに答えられた訳ではないのですが、ここまで明確に結果が得られると苦手なQA100ももう少しだけ頑張ろうと思えます。
やはり努力の積み重ねがものを言いますね。
皆さんも頑張って!

~~~
いい話~(*´∇`*)

たしかに伏見さんは,スピード重視系のアクティビティは得意ではありません。中学生の多くよりも苦手なくらいです。
でも,回を重ねると苦手でも着実に速くなっていきますし,時には機転の利いた答えも言えるようになってきます。
そうしていくうちに,全然別の機会(大学の定期試験とか)で,地道な繰り返しの成果が表れたりするのですね。


伏見さんが「QA100」と呼んでいるものは,もじこ塾内で改良を加え,
いまは「質問特集」と呼んでいます。



もとはこの本から始まりました。『QA100』(mpi)
この「質問特集」は,2通りの使い方ができます:

1) 基本中の基本表現を定着させるため。
I am ...,I do ...,I can ...,さらには I like ...,
She is ..., He does ...,I did ...,
といった最も基本的な構文は,考えなくても口から出るようにする必要があります。
なぜなら,ディスレクシア的には,考えなくても言えるレベルまで持っていければ,書くときの負荷が,なくなるとまでは言いませんが,だいぶ減るからです。

基本表現の定着が目的のため,もじこ塾では「フィクション設定でもOK」と繰り返し伝え,質問に脊髄反射することを目指しています。
この点は賛否があるようですが,実社会でも真実を必ずしも言わなくてもいい場面って,けっこうあると思います・・・

2) 英会話の練習のため。
慣れてきたら,1つの質問に対し,2~3文で答えてもらうこともできます。会話を自分で発展させる必要があるため,反射神経に加えて発想力や表現力が必要になってきます。
自分なりの定番の答えを作り込んだり,ひねりの効いた答えを用意したり,あるいは数を稼ぐためにYes, I do. I like dogs very muchといった定型表現ですばやく切り返そうとする生徒も。
伏見さんが上で効果を感じたのは,この使い方のほうです。

~~~~~
話変わって,
中1クラスでは,フィギュアを使って文法指導を行っています。

These are ... / This is ...の練習。
隣接しているマスに同じフィギュアが並んでいたら「These are (children)」と指さしてフィギュアをゲット。
なければ「This is a (snake)」指さしてフィギュアをゲット。
できるだけ多くのフィギュアをゲットした人の勝ちです。
同様に,Those are ... / Are they ...? などの練習も可。


フィギュアを使ってin, on, between, underなどを使った文で説明できる状況をつくり,言ってもらう。
多く言えた人の勝ち。

何度もゲームで遊んでから,その日の授業の最後に,書いてもらう。
書く内容は,その直前に口頭で練習した内容に限定する
文字だけで文法を教えるのは,字を読むのに苦労しているディスレクシア的にはとても苦しいことです。「聞く・話す」→「読む」→「書く」の順で進めます。

1)文法説明
These are cats. /This is a cat.の文法を説明します。例文は文字でも示し,フォニックスルールに沿っていない単語は読み方を説明します(areなど)。

2) 実物を使ったパターンプラクティス
These are ... . / This is a ... . という例文を,フィギュアを使いながら,たくさん作っては言ってもらいます。
例文の文字は示しますが,厳密に読むことはあまり要求しません。

3) 文章を使ったパターンプラクティス
文法概念がかなり定着したら,フィギュアを片付けて,These are ... / This is a ... という例文だけを示して,パターンプラクティスを行います。
練習は口頭で行い,書かせることはしません。

4) 問題を読んで答える
3)ができるようになったら,ようやく書いてもらいます。
問題文は読んでいる場所を示しながら,教師が読み上げます。

ディスレクシア的には,3)でスムーズに言えない例文は,まず書けません。
それどころか,3)でスムーズに言えても,書くことには本当に苦労します。
でも,1)からいきなり4)に飛ぶ一般的な日本の学校教育よりは,だいぶわかりやすいのではないかと思います。

2019年7月24日水曜日

190721~24 フォニックス講座



今年の夏も、フォニックス講座を行っています。
英語の44の音と文字の対応を、3日間かけて教えます。



0. 「ここはどういう塾だと聞いてきたの?」
「ディスレクシアのために英語をわかりやすく教えるところ」と答える生徒は10人に1人いるかどうか。「英語が苦手な人でもわかるように教えてくれる塾」「学校とは違うやり方で英語を教えてくれるところ」など、"ディスレクシア"という言葉を使わない答えが多いです。「フォニックスが必要だと親に説得された」という生徒もいました。
「頭が悪い人のための塾」と答える生徒もいます。そういう生徒には「頭が悪いわけじゃないんだよ。英語の字が苦手なんだよ」と言います。


1. ブロック体練習帳(10分)
いろいろ試しながら、自分なりにバランスのとれるポイントを探ります


pやbは特に反転しやすい文字です


春休みから作り込んでいる教材。
日本語とは異なる運筆を練習することで、協調運動能力の向上を意図しています。
実際、英語の字の形を明示的に教えることで、書字がかなり改善します。



2. フォニックス(英語の44の音)
「この表は、英語の字をどう読むかを教えるためのものです。
ローマ字と英語は,似ているところもあるけれど,違うところもけっこうあります。これから教えるのは英語としてのアルファベットの読み方です。
フォニックスを使って単語を読むようにすると、自力で読めるようになるし、教科書に出てくる単語も覚えやすくなりますよ。」

と伝えた上で、英語のレターサウンド(文字と音の対応)を、一文字ずつ教えていきます。
口の形をしっかり作って正しい音を出せることが、正しく聞き分けること=音韻認識※のベースになります(※単語を聞いたときに、いくつの音/どの音から構成されているかを認識する能力)のもとになります。
ディスレクシア的には、この能力が正しくスペルできることに直結します。
1日で3列は進みます。

1列終わったら、ひとりずつ言ってもらいます。

3. ブレンディング
1列終わったところで、ブレンディング(=「音の足し算」。各字をフォニックスで読み、それを高速につなげて読む方法)を教えます。
step、nap、nest、などで実演します。

4. フォニックスビンゴ
2列終わったところで、ビンゴを行います。

フォニックス指導において、フォニックス表を教えることは、あくまで第一段階。
そのあと、フォニックスを使って単語を読む練習を行う必要があります。

ディスレクシアであっても、44音の表を覚えることは,それほど難しいことではありません。
難しいのは、フォニックス読みを、初見の単語に活用する部分です。
数年単位の反復練習が必要です。


フォニックス講座は写真を撮っていないため、普段の授業のビンゴの写真をご紹介します



4. BBカードまたはAGO
ときどき休憩がてら、英語のゲームをはさみます。
フォニックスを学ぶのはかなり疲れます。英語のひとつの音に注意を向けるのは相当頭を使いますし、ディスレクシア的にはそれを使って読むのもとても大変です。なので、こまめに休憩をとりながら進めます。


5. ハリボーチャレンジ
授業の最後に行うことが多いアクティビティ。
文字を介さずに,単語をオト(音韻)に分解することが目的です。

ビンゴに登場した単語をこちらが読み上げ、生徒にはそれをハリボーで表現してもらいます。これができない生徒が一定数います。音韻性ディスレクシアの最大の困難とされる「単語を聞いて音に分解できない」(=音韻認識が弱い)に直結する症状です。
これができない生徒にとって、単語のスペルを覚えることは、音とまったく無関係なので、たいへんな苦行のはず。簡単に覚えられるはずがありません。
遠回りなようで、単語に含まれるオト(音韻)を正しく数え、認識し、対応する文字と結びつける・・・という作業が読み能力の向上には不可欠です。

「音韻認識があるかどうかは,その生徒のその後の読み能力を予見する最大の要素である」と,
IDAでは言っています

ら


参加した生徒さんへ:
夏休みの最初から,よく頑張りました。
3日間,耳と口をたくさん使って,疲れたことと思います。
何度か練習して,夏休み中にフォニックスをぜひ自分のものにして下さいね!

2019年7月16日火曜日

190621 時雨くん

時雨くんより:

今回は暗記と計算ミスの減らし方と言うテーマをいただいたのでそれについて書きたいと思います。

暗記:単純な暗記は基本的に苦手なので使ってるうちに覚えるよう思い出すまでの誘導ともいえる過程をストーリーとして覚えるようにしていました。
ただしこれができないもの(例えば古典の暗唱など)はICレコーダーのシャドーイング機能をつかって覚えていました。

計算ミス:数学をやっていれば必ずあるのが計算ミスですが自分の場合は計算の工夫でなるべく楽にすることはもちろん検算を常にし続け数字を書くたびに確認しているので印象に残っているのが、相当汚く書いても数字の読み間違いをしていない要因の一つかもしれません。



​彼が私に直接話した内容は、もっと超絶でした。再現できないのが残念です:

・すべての定理を覚えることはできないので、一番基本的なものだけしっかり覚えて、あとはその場で導出する
・書くと間違う可能性があるので、計算は頭のなかで簡略化してから、答案に書く
(もっと具体的に話してくれましたが、ついていけず)

英単語を覚えることにも、相当苦労しています。
be likely to~(~の可能性が高い)、improve(改善する)あたりがなかなか定着しません。
こちらからは例文を示したり、語源の話をしたり、エピソード記憶に働きかけようと思っているのですが……この手の丸暗記に特効薬はない気がします。

反面、和文英訳では、日本語を徹底的にシンプルに言い換えて​から​訳す​というプロセスを​身につけつつあります(「精一杯りっぱに振る舞おうとする」をtry to do our bestとか)。​​
実務翻訳者から見ると、こういうシンプルでストレートな表現は、エンジニアの英語ですね。

​時雨くんは、構文の概念がしっかりしているので、模試の和訳や英訳では比較的点が取れます。
ディスレクシア的には、長文問題とは全部読む(読める)ものではなく、下線部とその前の文くらいしか読めません。だからこそ、読む部分はしっかり構文をとって、内容の推測はせず、緻密に正確に文を解釈する​ことが不可欠です。

模試が近いので久しぶりにセンター試験の形式の問題を読んでみたところ、ちょっとずつですが、​持続時間・デコーディング力・スピードとも、​前より確実に​向上しています​。
毎回、地道に音読訓練を続けたかいあってです。
調子がいいときも悪いときも、淡々と訓練を続ける・・・ディスレクシアが読めるようになる秘訣とは、それに尽きるようです。

2019年6月30日日曜日

190621 金曜中1クラス

紺さんより:

・筆記体
筆記体は自作教材に移行しました!

・フォニックスビンゴ( " ai / ay " )

・質問特集( Let's answer questions )

・AGO

・休憩

・前置詞( " on / in / by / under / over " )
   ・フィギュアを使って状態を見せながら前置詞を解説。




   ・生徒にフィギュアの状態を、前置詞の例文に当てはめ答えてもらう。
   ・生徒がフィギュアを使って状態をつくり、隣の生徒に答えてもらう。


・言い方が理解できたところで、口頭じゃなく、今度は筆記で回答してもらう。





・BBカードで神経衰弱
・ハリボーチャレンジ
   ・ビンゴからも出題あり。

~~~
助手の紺です。金曜中1クラスの報告です。
このクラスは、耳の処理が上手で、返答も早い子が多く
フォニックスの定着がとても良い生徒さんもいます!すごいです。
「字を見て音を想起すること」が上手だし早いです。
(紺は↑これがめちゃくちゃ不得意です)

前置詞の使い方に苦労する生徒さんもいました。
おそらく前置詞は、受動態に似て、
客観でいる限り、構図(景色)に変化はなく、
どちらかの立場の目線(主観)になって初めて組み立てる言葉だからでしょうか。
俯瞰が上手な生徒さんは、苦労しやすい箇所なのかも。

~~~
前置詞は、ディスレクシア的に苦労するポイントのひとつです。
その理由は、
・見た目が小さいから(inとisとitは区別しづらい)、
・文章をざっくりと理解しているから
・語順の感覚(線形思考)に注意が行きにくい

・・・と考えていましたが、紺さんの言う通り、ディスレクシア特有の俯瞰思考も関係しているかもしれません。

この状態を、「ネコがコップに入っている」と言うべきか、「コップがネコを入れている」と言うべきか、迷う子はとても迷います。
もう少し教え方を工夫する必要がありそうです。


2019年6月24日月曜日

190620 木曜中2/中3クラス

テュール君より:

皆さんこんにちはテュ―ルです。
今回も木曜日の授業の様子について書いていこうと思います。



中学2年生
1 筆記体
2 フォニックスビンゴ
3 質問特集
4 AGO
5 文法(be going to)
6 Let's Read(デコーダブルブックを使って)
7 ハリボーでカジノ

先週と今週とテスト休みの子がいたので小人数で授業を行いました。
人数が少ないとどうしても読む量が多くなります。
最近集中して取り組む時間が増えてきているので、とても疲れている様子が目立ちます。とってもいいことだと思っています。
読めなくても読む努力が大切だということを改めて感じました。
~
↑「読む努力が大切」。ほんとそうですね(ノД`)。
すごく疲れていても頑張って読むと、そのときは失敗しますが、その後すこし成長する・・・ように思います。とはいえ、帰りに電車で帰る程度の体力は残さないといけません。


2年生になるとある程度文法が入ってきます。
このクラスでも文法の授業がありますが飲み込みは早いと感じています。
ただ定着がどのくらいで進んでいくかは個人差があると思います。
LDの場合、反復がとっても大切なのでこれからもっと大変になっていくとは思います。

~
ディスレクシア的には文法の方が単語よりも定着しやすいです。ただし、テュール君の言う通り、反復が非常に大事です。








音韻認識の訓練(ハリボーチャレンジ)もだいぶ慣れてきたようでだいぶ音を分解できるようになってきました。
まだまだ聞き取りの部分はこれから期待です。

~~~
独特の方法で特性理解を進めるこのクラス。多動ゆえのカオスは行くところまで行ったようで、今は生徒みずから「今の時間は頑張ろう」という姿勢を出してきます。
助手との会話も、とても多いクラスです。



中学3年生
1 筆記体
2 フォニックスビンゴ(中2クラスと同内容)
3 質問特集
4 AGO
5 文法 (助動詞+受動態)
6 Let's Read (Stories for Reproductionより)
7 ハリボーでカジノ

中学三年生は個々によって進み具合が違うので試行錯誤しながらやっていますがいい雰囲気を作ってくれます。
フォニックスも定着してきたので文法がメインに移り必死に喰らいついていってる印象があります。
読むことに関しては少し辛そうな印象を全体的に受けますが、しっかりと「読む」という行為ができているのでとてもいい傾向だと思います。
これから受験に向けて復習も含めた文法や活用が難しくなってくると思いますがとても楽しそうに学びができていると思います。


~
このクラスは生徒が増えました。と同時に、だんだん雰囲気が打ち解けてきたのが感じられます。
これから生徒たちがどんな一面を見せてくれるか、とても楽しみなクラスです。


2019年6月21日金曜日

190615 高1(土)クラス

★6/22(土)の高1クラスは、休講です★

土曜午後に、高1用のクラスを開設しました。
昨年の金曜中3クラスの生徒、昨年の国立中3クラスの生徒、新しく入った生徒で構成されています。
中1の頃から通っていたり,集団指導を立ち上げたときからの生徒もいます。
もじこ塾で最も新しいクラスですが、同時にもじこ塾立ち上げとともに成長してきたクラスとも言えます。

このクラスには、助手はいません。


助手がいないので、お茶はセルフサービスで


筆記体

質問特集

授業内容は中学生クラスと同じです:

1. 筆記体
  ※何人かの生徒は筆記体練習帳を完走し、現在は格言を書いています。
  ※筆記体でならスペルが覚えられると、公立中時代に学校側に筆記体の使用を直訴した生徒もいます。

2. ビンゴ(フォニックス、不規則動詞活用、接頭辞・接尾辞など)
    ※文脈抜きで、初見の単語を正しく読む練習です。

3. 質問特集(旧QA100)
    ※1分間でどれだけ多くの質問に答えられるかを競います。高校生なので基本は2文。

4. AGO
    ※英語で煽り煽られる練習(笑)。アイスブレークにもなります。
       このあとのハードな部に耐えられるようにすることが目的です。

5. 休憩
 ※このクラスは休憩時間に、ディスレクシア感覚についてストレートに語り合っています。学校は楽しいけど違和感もある、なんで××を勉強しなければならないのか、漢字なんかなくなればいいのに・・・etc.。後にも書きましたが、私は密かに感動しながら聞いています。

6. 文法
Vision Questを意識しながら、それよりも少し高度な内容を扱っています。
文法解説を行い、問題を解いてもらいます。中学の頃よりも,こういったことにずいぶん向き合えるようになりました。

7. Let's Read
1) 1文ずつ読んでは,次の人が和訳を言う
2) オチの意味を和訳する
3) 2周目。単語の発音に注意しながら,1人1文ずつ読む
4) 30秒チャレンジ:30秒でどこまで読めるか競う
5) ノーミスチャレンジ:ノーミスでどこまで読めるか競う
6) 付属の設問(内容一致,単語など)を解く

このクラスは、読字能力の欠如に苦しんでいる生徒が多いです。前回は,everyとvery、wasとsawなどの間違いがありました。苦労が多くても果敢に読んでいく様子は,見る者を圧倒します。

8. クールダウン
BBカードで神経衰弱(字札を疑問文にする)。上の4)と5)の間に行います。

9. ハリボーでカジノ
Let's Readやビンゴで登場した単語などを使い,音韻認識の練習をします。

~~~

このクラスの最大の特徴は、「特性あるあるトーク」がたくさんあることです。
学校のこと、友達関係のこと、将来のこと・・・愚痴ったり、時には少し感情的になってみたり、あるいは笑い飛ばしたり。

ディスレクシアあるいは発達特性持ちだと、学校で違和感を感じることがときどきあると思います。
そんな違和感を言葉にしたとき、過剰反応も、否定も、黙殺もされず、なんとなく受け止めてもらえる雰囲気が、このクラスにはあります。
「わたしが昔、自分のことをバカだと思ってた頃~」といった表現がごく自然に受け入れられています。もじこだけが密かに感動しています(ノД`)。

2019年6月14日金曜日

190605 新宿中2クラス

伏見さんより:

こんにちは伏見です。
水曜中2クラスの担当をしています。

本日は生徒さんの人数が少なめで、また皆お疲れのようでした。それでも一生懸命通ってくるのだから偉いですね。

人数が少なかった事に伴い、今回は私もQA100やビンゴ、ウノ、音読、スピードなどに参加させていただきました。

私はいつも通りQA100をやっても生徒さんの半分以下しか出来ませんでした。皆個人差はありますが、生徒さん達を見ていると才能と努力の賜物なんだろうな、と思います。

今回のビンゴは「a」に関する単語を使って行いました。「a」はアルファベットの筆頭のようで一見簡単に見えますが、私は非常に難しい存在だと思っています。同じ「a」であっても、ロングのaとただのaとarでは発音が違います。私も生徒さんも一定の頻度で間違えました。
「a」についてもっと細かく言及すれば、発音も「あ」ではなく、「え」「あ」の間で口角を上げたような音です。基本日常ではあまり使わない口の動きであるため聞き慣れず、他の「あ」の音と判別する事も発音する事も難しいです。皆まだ発音に関しては精度は低いです。根気のいる作業ですし、そこまで極めるかは個人の自由ですが、まだまだ練習しなければいけない事は確かでしょう。

疲れると思いますがめげずに頑張ってほしいです。


1) 筆記体



2) フォニックスビンゴ(arとa(long, short))

この生徒は最近,筆で英語を書くことにはまっています


arとlong a,short aの区別は,伏見さんの言う通り,かなり難しいようです。
ディスレクシア的には,口をきちんと作り分けることができると,聞き分けることができ,そうすると書き分けることができる・・・はずです。

3) 質問特集
4) AGO
~休憩~
5) 文法 (be going toとwill)



以前の内容ですが・・・文法は例文をカードに書き,
サイコロを振って人称を決める,バターンプラクティスにすることが最近は多いです。

6) Let's Read
・1文ずつ順に読む
・30秒チャレンジ(30秒でどれだけ読めるか)

7) BBカードで神経衰弱(5分)

8) Let's Readの続き
・ノーミスチャレンジ(間違えずにどこまで読めるか)

9) ハリボーカジノ
Let's Readとビンゴで登場した単語に含まれる音を,ハリボーを使って確認

~~~

大学で成績優秀につき表彰された伏見さん(おめでとう~!)
ビンゴやLet's Readに今なお苦労していますが,フォニックスに忠実に読むことで,少しずつですが着実に読めるようになっており,大学の授業はなんとかクリアできるほどになったそうです。
「こつこつ続けると,その人なりのペースで読めるようになる」を,彼女もまた体現しています。

もじこ塾では,生徒の人数が少ない時には,助手に生徒になってもらいます。
でないと,順番が回ってきすぎて,生徒がへとへとに疲れてしまいます。

年下の生徒の前で,年齢相応に読めないことをさらけ出すのは,キツイことだと思います。
でも伏見さんは果敢にそれをやってくれます。
その様子はほんとに偉いというか,尊いです(T T)。

生徒にとっては,
「しかるべき方法で地道に続ければ,少しずつ読めるようになる」
「専門分野にとても詳しくても,英語で苦労することがある」
「英語に苦労しても,立派に大学生をやっていける」
・・・といったメッセージになっていることでしょう。

~

このクラスは自閉的性質の強い生徒が多く,伏見さんの特性と共鳴する部分が多いようです。
考古学や歴史に関する会話で盛り上がってます(@@)。
そういった会話のあとは,生徒もちょっと心の鎧が外れるというか,読むことの苦労に向き合いやすくなるようです。

2019年6月6日木曜日

190527 国立中2クラス

紺さんより:

・筆記体
・フォニックスビンゴ



・質問特集( Let's answer questions )

・AGO

・自己紹介

・Let's Read(音読)

・BBカードで神経衰弱

・ハリボーでカジノ



5/13は見学の生徒さんも参加して、総勢5人で授業を行いました。
かなり賑やかでした!
勉強姿勢がちゃんと根付いている真面目な生徒さんが多いのですが、
冗談もいたずらもやれちゃう生徒たちでもり、
みんなの話を聞いたり会話する時間が、私にはとても楽しいです。
~~
不思議な結束感のあるこのクラス。
もしもディスレクシア専用の学校があれば、きっとこのような雰囲気だろう・・・といつも感じます。

以下は、私ごとです。
主に国立教室で、生徒と一緒に音読をしている私ですが、
最近、英語のリズムがちょっとわかってきたような気がします。
先生のお手本の音を聞きながら、なんとなく文面を眺めていたら、
自分なりのリズムのアタリをつけれるような感覚が芽生えてる気がしたのです。
というのは、かつて子供の頃、国語でこれと似た瞬間を味わっていて、
(例えば、文節を捉えられるようになった頃など)これのおかげで国語の音読も、
まあまあできてる風に見られる様になったんです。
まあそうは言っても、誤読は昔から膨大なんですけどね〜。全然減らせないです。
ミスの手前に自分で気づける数が増えているだけかも…?(′▽`)

音読用の英語プリントを見ているときの視界が、以前よりも明るくひらけた気がします。
一気に見れるスパンが、リズムを得て広がった…???
自分でも謎です。

~~
英語の「リズム」(拍というか、調子というか)が分かると、読み能力に役立つようです。そう言われて見ると、体を揺らし(リズムを取りながら?)読んでいる生徒はけっこう多いです。

2019年6月3日月曜日

190510 ゴウさん

ゴウさんより:

4月から予備校に通い始めたが、一瞬で辞めてしまった。原因は授業がわかりにくいこと。予備校選びの際にどれだけ我慢と妥協をすればよいのかがわからなかった。

講師が合わないと感じつつ勉強のモチベーションを保つことは非常に困難だった。
簡単な筆記体の練習にさえ手を付けられないほど意欲が低下していた。

もじこ塾では受動態について学び始めた頃。受動態は今のところ一番難しい範囲で、課題をこなすのがとても辛く、プリント1枚を終わらせるのに1時間以上かかっていた。涙がちょちょぎれそうになった。
受動態を終えると、他の範囲が易しくなったように感じられる。

~~
いっとき,スタミナがかなり低下したゴウさん。
数週間後に振り返って「あの頃は鬱の入り口でした」と言っていました。
その後,予備校を変え,いまはちょっと落ち着いたようなので,よかったです。

集団指導の予備校では,21世紀になっても昭和的な授業スタイル※をとっているところがまだ残っているようです。
そして,発達特性持ちには,そのスタイル自体が耐えがたいようです。

※昭和的な授業スタイルとは:

・「俺のやり方に従えば必ず合格する。これまでも何人もそうやって合格させてきた」と豪語し,ノートの取り方,下線を引く場所,マーカーの色などを事細かに指示。守らないと怒る

・授業を聞く姿勢にうるさい。飲食はもちろん禁止,手は机の上に必ず出せと言う,頬杖をついたり髪の毛を触ったりは禁止など。守らないと怒る(こういう講師はたいてい,昔は生徒を殴ってました)

・「こんなことも覚えられないやつは(田舎に帰れ/受験勉強をやめろetc.)」と恫喝する

精神的にこれだけ締めあげておきながら,授業そのものは分かりにくいようで・・・

・1つの解法や考え方を強制し,他を認めない

・プリントが読みにくい:情報量が多すぎる,コピーを繰り返したり,切り貼りで作られており,文字がにじんで読みにくい

たしかに,受験勉強というのは無理をするものなのですが,上はどれも,しなくてもいい種類の無理です。

ディスレクシア的には,学び方のスタイルについて上から押さえつけられるのは,耐えがたいことです。
自分にあった学び方のスタイルを試行錯誤する必要があり,そのことを認めてもらえてはじめて(読字訓練や暗記という)無理ができます。→こちらは,勉強したいなら,するしかない種類の無理です。

たしかに,ディスレクシア的には,するしかない種類の無理と,しなくていい種類の無理の区別が,時々つかなくなるのかもしれませんね…。

・・・

受動態は,ディスレクシア的には本当に苦労するポイントです。おそらく,「鳥がへびを食べた」も「へびが鳥に食べられた」も,絵としては同じだからだろうと思います。

ゴウさんは目下,国語で長く縦に読めないことに苦労しています。1行が長くなると,縦に読み続けるのも,下から上に目をすばやく動かすのもつらいようです。