2018年6月8日金曜日

180606 新宿水曜中3クラス

今日はいつも助手を務めてくれているピノコちゃんが,予防接種のためにお休みだったので,わたくしもじこが報告いたします。

本日,このクラスには取材が入りました。
自然体で,和やかに,授業ができたと思います。
「ディスレクシアでも,まったく読めないわけでは全然ない。正しいアプローチをとれば,こんなに読むことも書くこともできるようになる」ということを示せたと思います。これは生徒の努力と知的体力のたまもの。

1) 筆記体
「自分はうまくなぞれません」「自分は筆記体をやって,はじめてまともに字が書けるようになった」と記者に訴える生徒たち。


2)フォニックスビンゴ
ph。tough/coughのほうが,geographyやphilosophyよりも難。

フォニックス(英語の文字と音の対応)を明示的に紹介し,反復練習によって徹底させることは,ディスレクシアにとってきわめて重要です。
ディスレクシアの生徒が苦労なく読めているように見えるとしたら,それはフォニックスが徹底していることの証です。

3) AGO~自己紹介
記者さんも交えて和やかに。
AGOの間はEnglish Onlyなのですが,生徒は英語でいろんなことを言って,他人を陥れようとします(笑)。
自己紹介では「個人情報漏洩防止のためw」として,Hi, my name is Satoshi. と某キャラクターになりきる生徒も。
スピーキング力とリスニング力の高さ,そしてディスレクシアらしい戦略思考が発揮されました。

4)Let's Read
空所を補充し,1文ずつ読んでは訳してもらい,最後は40秒で速読み。

速読みは「デコーディング力が獲得されたら,次は流暢性の獲得が重要」という知見に基づいて行っています。


5)ディクテーション
上の文から数センテンスをディクテーション。
基本語のスペルにこそ苦労(theirとか),そして左右(bとd)や上下(bとp)の反転が時々起こりますが,みなバリバリと書きます。

6)文法問題
before/afterに関するもの。ディスレクシア的に鬼門の分野のひとつ。
これはもう少し強化したほうがよさそう。

取材にご協力くださった生徒のみなさま,ご快諾下さった保護者のみなさま,ありがとうございました。
ディスレクシアがさらに周知されることに期待。
その一方で,この小さな塾にどのくらい反響が来るのか,予想がつかないです・・・