2018年6月16日土曜日

もじこ塾は学校とどう違うの?

取材に際し,中学生にヒアリングを行い,「もじこ塾は学校とはどう違うの?」という質問に答えてもらいました。

◆板書がない。ノートをとらなくていい。
- 学校よりわかりやすい。 
- ノートがないほうが覚えやすい。
- 板書があると,写すのに必死で,内容が理解できない。
- 黒板に書かれると速すぎる(すぐに消されてしまう)。

◆対話が多い。
- 覚えやすい。
- 眠くならない。
- 楽しくやろうという雰囲気。
- (授業で)しゃべってストレス発散して帰る場所。
- 「何分間でこれを解け」ではなく,みんなで一緒に問題を解くのが良い。

◆宿題がない。
 - 来るときに「宿題やってない」という罪悪感がない。
- 書くタイプの宿題は作業になってしまい無意味。覚えられない。

◆フォニックスを教わったこと。
 - 自分たちのような人にはフォニックスは絶対必要。
 - 綴りを覚えやすくなる。
 - 教科書の文章の丸暗記が不要になる。
 - 暗記がしやすくなる。
- 文法の理解が進む。 
-「ボストンレッドソックス」と英語で書けたのでびっくりした。
- 読めるようになると、書けるようになった。

◆筆記体を教わったこと。
 - 筆記体なら単語の綴りを覚えられる。
 - 筆記体のほうが字がきれいになる。
- クラスで,自分だけが黒板に書かれた筆記体を読めた。

◆間違っても怒られたり,笑われたりしない。 
◆先生が前にいて黒板があり,机が並んでいる,というスタイルよりあったかい。先生との距離が近い。 
◆お菓子が出てくる。

◆一般の少人数指導よりわかりやすい。いま何をしているかが分かる
◆授業構成が毎回同じなので,取り組みやすい。



LDは,learning disability(ラーニング・ディスアビリティ,学習障害)だけでなく,learning difference(ラーニング・ディファレンス,違う学び方)の頭文字でもある。
ここにいる生徒たちは,違う方法でなら学べる子どもたち。生徒が苦労しながらも「分かった!」と感じるのを,教えていて実感できる。
そして重要なのは,LD用の英語の教え方が,LDでない生徒にも分かりやすいということ。現に,私は今も予備校で,もじこ塾での方法を取り入れて教えているが,授業能力がさらに向上したのを感じる。
2020年の学習指導要領改定を控え,小学校英語必修化から大学入試まで,英語教育の現場は混迷を深めている。ディスレクシアに適した指導方法はあらゆる生徒に分かりやすいという点で,2020年以降の英語教育へのヒントになると感じている。」