2018年6月15日金曜日

180606 新宿中1クラス

テュール君より

こんにちは、
今日は、朝日新聞さんが取材に来ました。

最後の30分だけ授業の様子を見てもらいました。
ビンゴと書き取りを見てもらいました、理由は、一番ディスレクシアの特性が出る内容だからです。

ディスレクシアといっても人それぞれ、症状や文の見え方とらえ方は様々あることや、フォニックスがどういったものなのかを、簡単にですが説明しました。

LDを知るうえで大事なのが、一人ひとり全く文字の見え方が違うということです。
僕も時々説明すると「文字が歪んで見えるんでしょ」と言われます。僕は歪んで見えたことはありません。確かに歪んで見えたり、鏡文字だったりかすんで見えたりする人もいますが、僕の当事者の集まりや友達でそういう症状の子は一人か二人ほどで、意外にみんな読めます。

LDの場合訓練でいくらかよくなるので、読めないというより、読むのが極端に遅いととらえる方がいいかもしれません。歪んでいると思い込んでいるのは、メディアの影響があると思います。説明するうえでとても分かりやすいので、多く症状として使われます。

授業を見てもらいながら、ディスレクシアの症状や特性を説明しました。
もじこ塾の英語は、日本の英語教育とはかけ離れているので、新鮮に感じてもらえたと思います。

フォニックスには基本の42の音があります。普段使っている「ABC」「エイ、ビー、シー」はレターネームといい、文字の名前だけで、音ではありません。
もじこ塾では音を覚えるところから始まります。
日本の英語教育はいきなり単語に入っていくので、とても大変です。例えばcutはカットと読みます、cuteと書くとキュートになります。
なんで℮が入ってだけで読み方が全然違うのか、それは学校では教えてもらった記憶がありません。
この例にあげた単語はフォニックスを覚えていれば簡単に覚えることができます。


中学生は、最初はとても緊張してましたが、最後は緊張などほとんどなく、いろいろ話していました。
学校の授業のことや配慮申請、テストについて宿題に関してなど、不満や直してほしいこと、納得いかないことを話してくれました。宿題の話が多かったかな、(‘ω’)

一つ中学生の話を聞いていて少し憤りを感じました。教育者や教育機関、学校は、僕が中学生の時から何も変わっていないと感じました。
確かに少しはよくなったかもしれませんが、それでも「少し」です。
はっきり言ってその少しで救えるものは無いと思います。
まだまだ、自分で何とかしないといけないのは変わりませんし、つらいのが100から99になっただけで、そんなもん誤差と言っていいです。

この取材記事が少しでも多くの人に読んでもらえればうれしいです。
また、仲間が増える事を期待しています。

※本当にいろんな困難を乗り越えたテュール君。記者さんの横について,フォニックスの重要性,一つひとつのアクティビティが持つ意味を,説明してくれました。
記事は明日,掲載されます。