2019年4月9日火曜日

190327 ピノコさん

こんにちは、ピノコです。
助手業をやめて早1ヶ月以上が経過しました。直接お会いしたことのある方はもちろん、お目にかかる機会のなかった方からも気にかけて頂きありがとうございます!

さて、1ヶ月間の振り返りです。
この2年間、英語に関していえば全然勉強していなかったのに、以前より読めるし分かるので自分でも『何が起こった?』という感じです。昔と比べると頭の中がクリアになった事が原因かなとは思いつつ理由は判然としません。我ながら不思議です。
この1ヶ月間で分かった課題を意識しながら英語に取り組みたいと思います!



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もじこ塾の助手として献身的に働いてくれていたピノコが、「もう一度だけ大学受験に挑戦してみたい」と話してきたのは、年が明けてすぐくらいのことでした。
いろんなことを話し、相当の覚悟のうえで、ピノコ姉さんは決断を下しました。それが楽な道ではないことは、お互いよく分かっていたので・・・
しかし!再始動してみてびっくり。ピノコは本当によく読めるようになっているのです。
読字能力、知的体力、想起のスピード、思考の混乱の少なさ、過度激動をコントロールする力、どれをとっても2年前とはまったくの別人です。

その理由について、考えてみました。

1)フォニックスの徹底。
彼女は1年半、週4コマの授業で、フォニックスの練習をし続けました。
また、ハリボーチャレンジについては、原型からひととおりの完成に至るまで、ずっと実験台になってくれました。(「ハリボーチャレンジ」という名前の名付け親はピノコです。)
こうしたことが効いているとしたら、フォニックスの徹底はディスレクシア的には、本当に本当に重要なことのようです。

2)完全にわかるレベルの授業を、聞くとはなしに聞いていたこと。
特に水曜中3クラスの授業内容が、おそらくは彼女にとって少し易しい程度の内容だったと推測します。皿洗いをしながらなんとなく聞いているうちに、少しずつ知識が整理されたように感じます。

3) 数多くの生徒を見て、特性理解を深めたこと。

4) 生徒に教える機会を持ったこと。

5) 学びたいことが明確になったこと。
実は最初の大学受験のときのピノコの動機は「とにかく今の生活から抜け出したい」でした。今回は、学びたいことが見つかり、そのためにはどうしても大学に行かないといけないので、再び大学受験に挑んでいます。モチベーションがまったく違います。

6) 「発達に凹凸のある子の精神年齢は、実年齢の7割」であること。
ピノコのお母様(ゴッドマザーと私は呼んでいます)の言葉。
私は、少なくともディスレクシアについては、発達が遅いのではなく、発達の順番が違うのだと思いたいのですが…いずれにせよ、ピノコの読字能力は、成長に一般より長い時間を要したのかもしれません。

7) 小麦除去の効果。
ピノコは「小麦運動アレルギー」という珍しい持病を持っています。小麦を食べてから歩いたりするとアレルギーが出るそうです。
生徒に戻ってからほどなくして、「小麦運動アレルギーが発覚してちょうど5年なんですよ~」と話してくれました。それでふと、除去食の効果が表れてきたのかもしれないと思いました。
グルテンが発達障害の一因になっているという説があります。5年の除去食を経てようやく、ピノコの頭はクリアになったのかもしれません。

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特に最後の説は憶測の域をでないのですが、この説を信じたくなるくらい、ピノコの変貌ぶりは劇的です。何しろ、特に勉強していないのに、それこそ2学年分くらい英語力が上がっているのです。
いま彼女は定型並みのスピードで教材をこなし、急激に力をつけてきています。これからが楽しみです。