2019年5月5日日曜日

190505 ピノコさん(「ふわふわ読み」について)

すっかり受験生が板に付いたピノコ姉さんより:

ここ1〜2週間は模試週間でした。以前はこんなに短い期間に沢山の模試を受けたところで成績が上がるわけではないのだから1つだけ受ければいいんじゃないかと思っていた私ですが、今回の模試週間でその考え方を改めました。1つの模試で気がついた改善点をすぐ違う模試で試すことが出来るのはとても大切な事だと思います。
(しかし、反動で今のピノコはほぼ泥の様です。最早固形ではありません!)
自分でも忘れない為に反省点を書いておきます。

◆総評的な反省点は
メンタルが物凄く弱い事です。ちょっと動揺しようものならそこから雪崩の様に崩れていきます。特に、頑張った教科や普段点数の良い教科では欲が出てきて、少しのことで動揺する傾向があるので、謙虚な気持ちで問題に真摯に向き合おうと思います。(初日は1番勉強が出来てない科目が1番出来たので)

◆英語の良かった所、課題
・良かったのは
論説文が以前より読みやすくなったことです。一生懸命ふわふわリーディング(きちんと構文をとって読まないこと)を封印して頑張ったかいがあったと嬉しいです。

構文をしっかりとって読むことは、ディスレクア的にはひときわ重要です。

・課題は
ふわふわリーディングとの付き合い方です。私は英語と言わずほぼ全ての文系科目をふわふわ読んでいたりします。一応頭の中で音が鳴りますが、多分他の人より音ではなくイメージが先行していて『この言葉はこういう雰囲気、この言葉はこういうイメージ』というのがはっきり浮かびます。英語でも『こういう状況だよね、こういう感じだよね、、、日本語でなんて言うんだ?』ということが時々あります。

先生のところで英文和訳のプリントをやっていても日本語が上手く繋がらないということが頻発しています。
そんなふわふわリーディングをしていると、1文1文にこだわって単語を追う事が苦しくなるのだと今回よく分かりました。
1文1文こだわって読んでいるとふわふわリーディングの速度と精度が上がっている様な気がします。

英語に関して今後の課題は、少なくとも普段の学習では根拠を持って和訳や問題を解くことです。あと、単語ですね。この2つのことを意識しつつ頑張ります!

definition / definite / define

~~~
泥のように疲れているなか、頑張って振り返りを書いてくれたピノコ姉さん。
前回の受験生のときよりも、タフさ(読み続ける・考え続ける力)は別人のように増しています。

外国語を読むという行為は、「ふわふわ」とした大局的な視点と、厳密に(文法的に)文を分析していく視点を、両輪のように使うものだと思います。
「ふわふわ」は、ピノコの読みのいろんなレベルで表れるようです。
たとえば、「definitionとdefiniteとdefineの違いがよく分からないー!」と叫んだり(字/音素のレベル)、能動と受動をつるっとごまかしたりします(文のレベル)。
これを抑えるためには、文法をきちんと意識すること・・・1文ずつ、1語ずつ、細部までちゃんと見ること、そして構文をごまかさないことが大事だろうとおもいます。
特に、ディスレクシアは問題文を全部は読まない作戦なので、読む部分に関しては超正確に精読することが必須です。

とはいえ、「ふわふわ読み」は一概に葬り去るべきものでもありません。
「筆者はどの方向に議論を持っていきたいのか」という大局観は、「ふわふわ」と読むことで得られるだろうと思います。これはこれでとても大事な視点です。こうした大局観はディスレクシア的には基本のようですが、定型にはなかなか持てないものです(大手予備校の英語の授業のかなりの部分は、ここを教えることに費やされたりします)。


2度目の受験生生活となったピノコさん。今回は大手予備校に在籍しています。
昭和の頃から変わらないような教室、時間割、テキストを毎日こなし、昭和的な恫喝も一部講師からは受けているとのこと。合間にもじこ塾に来て、毒を吐きながら(笑)頑張っています。