木曜の中3クラスは最近、読字困難を抱える高校生が相次いで加わりました。
授業内容は中学生クラスと同じです。
1. 筆記体
2. フォニックスビンゴ
3. 質問特集
4. AGO
5. 休憩(振替の生徒がいたので,英語で自己紹介)
6. 文法(第4文型)
7. Let's Read(マザーグース)
・もじこが一度通して読み,聞いてもらう
・1文ずつ訳を言ってあげる
・1文ずつ,順に読んでもらう
・ハリボーを使い,単語の音を確認
・1文ずつ,順に読んでもらう
・ノーミスチャレンジ
紺です。テュール君の代打で入りました!
読みの困難さは、普段見ている他のクラスよりも、とてもとても強いです。
入塾時期の違いもありますかね?
ビンゴやAGOなど制限時間のあるゲームで
相手を急かす場面は少なく、終始穏やか。(′v`)
煽られて盛り上がるクラスもありますし、ここみたく穏やかな雰囲気も良いですね。
重度ですが、ひたむきで真面目な生徒さんが多いです。
悔しさを言葉にする子もいました。
本当偉い〜!具合悪くなる前に、ちゃんと休むのよ〜!!
授業中、相手が緊張しない程度の距離感を保ちながら、
無言のエールを送ったりと、とっても素敵なクラスでした。
最近わたしは,「そもそもディスレクシアってどのような人のことを言うのだろう?」という初歩的な問いについて考えています。
もじこ塾は,1)「純粋ディスレクシア」という人種が存在すると考えています。
「ディスレクシアが得意なこと」の特徴を如実に示す人たちです。
コミュ力が高く,ルールのきわを突きたがり,学校に対しては割り切って一定の距離を保ちながら付き合っている。そんな人たちです。
(なお、この人たちは,ストレスが非常に強まると,発達障害的な行動(多動,不注意,こだわり)を見せる場合があります。)
一方,
2)ADHDがメインで読み書き困難が出る場合,
3)ASDがメインで読み書き困難が出る場合,
さらには,ADHD+ASDゆえに読み書き困難が出る場合・・・もあると実感しています。
1)2)3)の人たちは,読めない時点での困難はだいたい一緒なのですが,数カ月続けているうちに,だんだん傾向が分かれてきます。
細かく書くことは今日はしませんが,2)3)は読めるようになると,行動面の課題のほうが大きくなってくる気がします。
一方,1)純粋ディスレクシアは,読む部分の困難を克服するのにとても時間がかかり,かつ,行動面の問題はほぼ一切ありません。
そのためか,読む訓練という辛い作業に真正面からぶつかっていく傾向があり,しかも,年齢が上がるごとにその傾向は強くなる気がします。
このクラスは,そんな生徒が集まっているクラスです。
紺さんも言う通り、ひたむきで真面目で、「ここは訓練の場」とテレパシーで(?!)伝えてきます。
その様子には,心揺さぶられるものがあります・・・