普段通りの授業内容ながら,生徒の成長を感じ,胸がいっぱいになりました。
もじこ塾のルールを念押ししてから,授業を始めました:
1. 教室に入ったら、授業終了までは電子機器使用禁止。
2. 人の間違いを笑わない。
そして,
3. 人が話している時はちゃんと聞く。
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1. 筆記体
大文字が終わりそうな生徒が多いです。完走後は月や曜日,不規則動詞活用,ことわざや格言を書いていきます。
2. ビンゴ
どんどん読んでいきます。ずいぶん読めるようになりました。
3. 質問特集
1つの質問に2文で答えてもらいました。
4. AGO
Today's Special と書いたカードを4枚入れています。このカードを出した人は,その日のお題(この日は「自己紹介をする」)に答え,文のカードに応じてカードを稼ぎます。稼いだカードを2人以上の人に渡すことができます。
5. 休憩しながら英語で自己紹介
久しぶりの生徒がいたので行いました。みんな慣れているのでどんどん話せます。
6. Let's Read
1人1行ずつ読み,発音を確認してから,1人ずつノーミスチャレンジをしてもらいました。これも,ずいぶん読めるようになりました。
巫女さんのお仕事のため、年末年始は助手をお休みする伏見さんより:
こんにちは。伏見です。
今回も水曜日の中学生クラスについての日誌を書いていきたいと思います。
本日の授業ではなんと生徒8人が勢揃いしました。
新宿のもじこ塾史上、これだけの生徒さんが一堂に揃ったのは初だそうです。
助手としては、
「みんな特性持ちだから特性持ちゆえのアグレッシブさでgoing my wayしないかな?収拾つくかな?授業成り立つかな?」
という心配を少々していたのですが、始まってみると心配は杞憂に終わりました。
確かにみんな元気ではあるのですが、結構まとまってるのです。
イメージでいうと龍みたいな感じです。
誰かが特性持ち独特の感性で面白いことや気がついたことを言って、それにみんなが共鳴する形でドドーッとそちらの方向に流れていくのです。
よって常にまとまった空気の流れが存在していました。
授業もそのような様子で聴いてくれたのでいつもと同じ調子で進んで行きました。
そして何より、生徒さん達がとっても楽しそうでした。
みんなこの塾に集まっているということは、どこかしら共通する感性を有しているということなので、“学校”という社会に合わせた空気とは異なる、“私達の空気・雰囲気”というものが出来上がっていました。
始終ほわほわした雰囲気で、見ている私も楽しかったです。
本日で最後になる生徒さんもいらっしゃいましたが、本当に良い「楽しい学びの空間」だったので楽しい記憶になったと思います。
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大所帯でも授業がだれないよう,カードの回収にさっと協力してくれたり,
「これは読めるから省略していいんじゃないですか」と言う生徒がいたり,
いつもなら思ったことを全部口に出す生徒も少し自重していたり・・・
生徒たちのほうから,スムーズで和気あいあいとした授業進行を作り上げるぞという思いが感じられて,メニューをこなしながら胸がいっぱいになりました。
長年授業をしていても,生徒の思いがここまで一体化することは,なかなかありません。
もじこ塾で教えているのは,あくまでも英語の読み方ですが,実は生徒たちは英語の読み方よりはるかに大事なことを,学びつつあるらしいです。
誤解にもとづく評価を受けたときに,どのような心持ちで臨むのか。
文字という圧倒的に不利な戦いと,自分のなかでどう折り合いをつけるのか。
自分が大事と決めたことに,どう向き合っていくのか・・・。
このクラスの生徒たちは,出席しながら,休みながら,あるいは卒業するときに,それぞれの答えを垣間見せてくれました。本当に立派です。
ディスレクシアでも(ADHDでも、自閉圏でも)、特性を正しく理解することは途中本当につらいものの、人を大きく成長させるのだと実感し、感無量でした。
このクラスの次回授業は年明けです。
年末年始は、普段できないことをして、楽しく過ごしてくださいね!